ディアスポラ
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ディアスポラ=離散 宇宙(多次元)の様々な方向に自分たちのコピーを1000個派遣して知的生命体、生存をかけて可能性を探検する。 人間存在が究極に不滅になったときの最終的な人の行き先。 これを作者なりに推し進めている ・自分の全ての可能性を探索しつくす(完了) ・自分の人生の中で不変の箇所を探し続ける(アイデンティティの探求) ・自我を維持できなくなり消滅、霧散、停滞 自分の夢想した問題意識が表現されていて興味深かった。 ”価値”は、自分の視点中心に”現れる”のであって、それ自体存在しない 残るのは、自分への探求か、全て(個々に優劣が無いため)の外部の探求。 やはり不死/長命は、普通の人間存在(=自分)には耐えられない。言いかえると、自分のアイデンティティは維持できない(ある意味での死) あらためて有限の生(死)に向き合う生き方をしたいと感じた グレッグイーガン全てに通底するテーマであるが、改めておもしろかった。 | ||||
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「順列都市」等の、人類のデジタル化による未来像を描いてきた作者の集大成的な作品。壮大な人類の行く末が語られます。 確かに難解です。内容だけでなく文体もです。私も初読は序盤で挫折し、数年後読み返してハマりました。相対性理論と量子力学の知識はニュートンに載ってるくらいはあったほうがいいかも。 1度でも充分感動できますが、全てを理解したくて4,5回は読み返してます(最近は好きなところをつまみ読み)。そうすると相当部分が理解できるようになり、本当にすごい小説だと思うようになりました。イベント発生のタイミングが都合良すぎるな~とかにも気づきますが(笑) 冗談抜きで人類の未来はこの小説のようになるんじゃないかとすら思います。 読むほうにもかなりの努力が必要ですが、これほどセンスオブワンダーにあふれた作品は滅多にあるもんじゃないです。 | ||||
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最高のSFと書評に書かれていましたが、はっきり言って読むのが苦痛。やっと読み終えました。人類がソフトウェアとなってポリスで生活するという未来、宇宙進出を図るのですが、ここで登場するトランスミュータというのが何者なのか物語から読み取れません。それに数学的な用語を多用しているのですが、数学ファンとしては全くもって陳腐。現代数学の用語を振りかざしているだけで全く興味がわきません。こんなのに感動する読者がいるのでしょうか。クラークの「2001年」やレムの「ソラリス」の方がよっぽど傑作です。というわけで星1つ。 | ||||
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日本での出版順に読んでいるので、『万物理論』に続いて7冊目のイーガン。長編としては4作目。 評判どおりの傑作だったが、やっぱり難物だった。読み進むのに時間がかかった。 本書は小松左京の『果てしなき流れの果てに』との類似を指摘されている。評者は同書を中学生の頃に読んで大きな衝撃を受けた。なんだかよくわからないけど凄いという感覚は今回の感覚とよく似ていたと思う。その後、何度も再読して、ある程度内容が理解できたと思ったのは数年後だった。本書も、何度か再読しなければ十分には理解できない小説だと思う。残念ながら今の自分にはそれだけの余裕がない。《移入》してポリス市民になりたい。 本書は、とにかくスケールがでかい。 どこまでスケールの大きい話が語れるかというのもSFの特徴のひとつで、本書に匹敵するような小説も何作か読んだが、それを支える(架空)理論とストーリーの両面で納得できる作品は少なかった。 その点でも本書は『果てしなき流れの果てに』と似ているが、そのことに気づかされたのは訳者あとがきを読んでからのことで、読んでいる間は別のことを考えていた。 冒頭の部分は、これは『ダイアスパーがアルヴィンを生み出す話』かと思って読んでいた。(『順列都市』は『ダイアスパーを作る話』じゃなかった。) 中盤は、ラリー・ニーヴンやそれに続く米英の深宇宙SFの影響を考えていた。 中盤から終盤にかけては、光瀬龍の『たそがれに還る』を思い出していた。太陽系に襲いかかる宇宙的災厄。そして、無限の時の流れに立ち向かおうとする人の営み。 しかし、言われてみれば『果てしなき流れの果てに』との類似点は多い。『虚無回廊』とも。 優れた作家の想像力は国籍と時代を越えて同じ目標を目指すということか。 解説にも書かれているが、本書は、きら星のように輝く過去のSFの遺産の上に慎重に計算されて積み上げられた頂点を目指す尖塔の様なものであり、その土台にはSFの歴史そのものが広がっている。 解説のとおり、本書を読むことは過去の読書歴を再体験する行為であるかもしれない 〈真理鉱山〉に引き籠ることを望みながら、外の世界への興味を捨て去れないヤチマに共感しながら、これは作者の自画像ではないかとも思う。 それにしても、出版順に追いかけて読んで思うのは、次の作品を読むたびに前の作品より凄いと思うこと。そう思わせるイーガンはほんとに凄い。 本書は、著者の最高傑作と言われているようだが、今現在はどうなのだろう?次の長編は本書より凄いのか? しかし、一方で、長編が一作ごとに前作より読み難くなっていくのも困ったところ。(うわさに聞く『直交三部作』はもう恐怖でしかない。)もう読まないという選択肢はもはや無いのだけれども。(それを翻訳する山岸氏に感謝。) 読了後、冒頭部を再読する。 冒頭の2ページに本書のテーマが示されていることに気づく。 トランスミューターから質問が「なぜあなたがたはわれわれを追ってきたのか? なぜこんな遠くまでやってきたのか?」から「なぜあなたがたはこれほど遠くまできたのか? なぜ自らの同朋を置き去りにしてきたのか?」に変わる。当初の目的に回答が与えられた後、旅を続けさせたものは何か?本書後半はその物語ではないだろうか? | ||||
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多分面白いのだろう。理解できない理論はうっちゃって、わかるところだけおっていくと何とか読める。素人さんは手を出してはいけないよ。 | ||||
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