クロックワーク・ロケット
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これは凄い。何が凄いかと言えば、そもそも描かれた世界が宇宙ごと「この宇宙」とは異なる法則に則っていて、しかもそのあり方が様々な図解によって示されるのだが、その図の意味がまるで分からない(宇宙理論に関しては詳細な解説があるため、努力すれば理解できないこともない、とは思う)。それどころか登場人物(?)も、無肢状態とか指を発芽させるとか、およそ理解不能な機能と形態を備えているらしいのだが、その詳細な描写はない。それゆえにイメージとしては巨大カブトムシ様の姿を無理矢理想像していたのだが、これが「訳者あとがき」に示唆されたものとはまるで異なると後に知る(だがどちらが正しいのかは分からない)。要するに「世界」も「キャラクター」も理解不能だし、そこで考察される「法則」や「原理」すらも不明なのだ。にもかかわらずしばらく読み進めるともう途中で止めることはできなくなる。もちろんそれは「物語」が実にドラマティックであるからだ。端的に言えば「一般とは異なる境遇に生まれた女性が、学ぶことに目覚めさまざまな妨害を克服しつつやがて物理学者となるが、空に時々出現する「疾走星」の謎を探るうちに世界の滅びを悟る。滅びを避けるため宇宙船を建造し、宇宙へと旅立つのだが、最終的に彼女は突拍子もない運命を受け容れる」となる。その劇的な展開が面白いのだ。しかも他方で本書はかなり角度のあるフェミニズム小説ともなっている。したがってこの第1部に接したならば、もはや第2部を読まずにはいられない。何しろ宇宙船はまだ旅立ったばかりなのであるから。 | ||||
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個人的にはイーガン作品の中でもかなり最初のほうに読んだので、「読みにく~い!」とか思いながらちまちまと時間をかけましたが、色々と読んだ後に振り返って思うのは、「むしろ入門編ではないか?」ということです。クソ長いのを除けば(なんせ分厚いのが3冊もあるので)。 既知宇宙の相対性理論(1,3巻)と量子論(2巻)をいじくって世界のベースとしているのですが、イーガン自身の作劇手法が洗練されたせいか、ほぼ完全に読み飛ばしても、大河冒険ロマン小説として理解するのに何の問題もないのでした。 社会や家族関係、ジェンダーといったものを自由主義者らしい筆致で描いたものが物語の主軸となっており、主人公たちを応援したりその境遇に憤ったりと、様々な感情を楽しめるかなと思います。 もちろん、理論的要素を丹念に追っていけば、次に起こることを予想して楽しむようなSFらしいドキドキもたっぷりです。kindleのデータでは1冊7時間とか9時間とか読み終わるのにかかるとかありますけど、そういう読み方をしたらたぶんそんな時間じゃ終わらないw | ||||
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これぞファンタジー世界ではないかと思った。 物理法則や、生物も現実と異なっている世界の描写をグレッグ・イーガンが英語に翻訳して それを日本語翻訳したという感覚が面白い。 主人公のヤルダの一代記でもあって、最終的には山を宇宙船化して研究機関を兼ねた航宙船の打ち上げる。 まあ、いろいろと無茶な事して打ち上げて敵方の破壊工作があったり、無重力で主食の種子が発芽しないとか前途多難。 2巻目はどうなるのかな。 | ||||
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別の物理法則で支配されている宇宙で惑星の危機が判り・・・というお話。 一応、面白く読めましたが、高等な物理学の法則や理系の考えたを使い過ぎではないか、というのが正直な感想でした。作中に多数出てくる物理の法則や図は私みたいな文系では全く歯が立たない難解さで、殆ど判りませんでした。 と言ってもけっしてつまらなかった訳ではなく、面白くなかったら途中放棄しているはずですので、新書サイズで500ページ最後まで楽しく読めたので、良い作品だとは思いますが、人に勧めるかどうかは微妙というのが真実です。 SFも一番最初に大衆娯楽として始まった時と大部変わってしまった様で、この様な作品が必要なのも判りますが、娯楽というにはちと高等過ぎないかと思いました。 読者を選ぶ難解なSF。機会があったらどうぞ。 | ||||
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疑似科学はちょっと...だがストーリーや登場キャラクターはそれぞれ個性的で面白い。 | ||||
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