ハイペリオン



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初公開日(参考)1994年11月
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長編小説

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ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

2001年02月28日 ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

連邦の誇る無敵艦隊は、アウスターの大軍勢を前に苦戦をしいられていた。高度な予測能力をもつ独立AI群「テクノコア」の助言を信じ、連邦は対アウスター戦にもてる戦力のすべてをそそぎこむ。だがそのころ、惑星ハイペリオンを訪れた人々の眼前では、ついに「時間の墓標」が開き、驚くべき光景が展開されていた!はたして彼らの運命は?そして戦いの帰趨は?壮大な物語は、ここに驚異のクライマックスを迎える!英国SF協会賞・ローカス賞・星雲賞受賞。 (「BOOK」データベースより)




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ハイペリオンの総合評価:8.59/10点レビュー 91件。Dランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.91:
(5pt)

SF小説の金字塔

ハイペリオン巡礼へ赴くことになった7人の物語

個性的なキャラクター達と、それぞれの物語が独立した重厚なSF短編のように繰り広げられ、最終的にはシュライク・時間の墓標・ハイペリオンへと収束していく

名作と呼ばれるだけあって世界観、情景描写、SF要素などの表現が素晴らしく、読み進めるほど独特の魅力を放つ物語に惹き込まれていく

続編のハイペリオンの没落が楽しみだ
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)より
4150113335
No.90:
(5pt)

壮絶なクライマックス

巡礼者達の旅路はクライマックスへ突入し、複雑に交差する物語が凄まじい規模で展開していく

今作では巡礼者達の時間の墓標での出来事と並行して、新しいキャラクターであるセヴァーンの動向、アウスターとのハイペリオンを巡る全面戦争、その後に続くウェブ内惑星への奇襲攻撃、マイナ・グラッドストーンと政府関係者達の立ち回りなど、場面が交互に切り替わりながら物語が進行する

巡礼者達も時間の墓標に近づくにつれ離れ離れになっていき、シュライクとの対峙やそれぞれに課された運命をくぐり抜け、最後には全ての物語が驚きの結末に集結する

常に緊張感のある予想のつかない展開と、壮大なスケールで進行する物語に圧倒され、気がつけば一気に読み終えていた

読後の満足感と同時に、もう少しあの世界観に浸っていたかったという余韻を感じさせる、正に名作と呼ぶに相応しい物語だった
ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ハイペリオンの没落〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)より
4150113483
No.89:
(5pt)

壮絶なクライマックス

巡礼者達の旅路はクライマックスへ突入し、複雑に交差する物語が凄まじい規模で展開していく

今作では巡礼者達の時間の墓標での出来事と並行して、新しいキャラクターであるセヴァーンの動向、アウスターとのハイペリオンを巡る全面戦争、その後に続くウェブ内惑星への奇襲攻撃、マイナ・グラッドストーンと政府関係者達の立ち回りなど、場面が交互に切り替わりながら物語が進行する

巡礼者達も時間の墓標に近づくにつれ離れ離れになっていき、シュライクとの対峙やそれぞれに課された運命をくぐり抜け、最後には全ての物語が驚きの結末に収束する

常に緊張感のある予想のつかない展開と、壮大なスケールで進行する物語に圧倒され、気がつけば一気に読み終えていた

読後の満足感と同時に、もう少しあの世界観に浸っていたかったという余韻を感じさせる、正に名作と呼ぶに相応しい物語だった
ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ハイペリオンの没落〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)より
4150113491
No.88:
(3pt)

読むなら文庫四冊分は読む覚悟が要る、かも

少しネタバレというか、構成について触れますが、
長い、のは良いのだけれど、SF要素はやや薄め。
SF作品ではあるのだが、よくあるSFガジェットを詰め込んだストーリー小説の側面が強い。
作者がSF専門作家でないこともそれを物語っているのだが。
舞台設定は面白く、最初に主要登場人物がドバッと出て、
それぞれ順にそこまで辿ってきた人生の物語を語っていく。
そこにそれぞれ異なるSFガジェットが割り当てられている。
登場人物たちは個性があり、灰汁はかなり強い。
上下で全員が語り終わり、それぞれの話で実は本人たちも知らなかったリンクしていた要素や、
共通した大きな謎が浮かび上がり、いよいよここから、最序盤から先のストーリーが始まる…。
ここまでが<ハイペリオン四部作>の第一部にあたる上下巻で、続いて『ハイペリオンの没落(上下)』は、
派手な活劇も多く、謎を回収していき、一応話に区切りは着くらしい。
前半の二冊がそこまで楽しめなかった自分でも、さすがに続きが気になるくらいなので、
文庫本四冊分は読まないと、もやもやが残るという覚悟は必要かもしれない。
ちなみに大森望氏は大絶賛で、
SFガジェットを総ざらいして一つの物語に集約させた手腕を評価している模様。
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)より
4150113335
No.87:
(3pt)

残念ですが、、、、歴代SF小説ランキングの上位作品ということで読もうかと検討している方は事前の感想チェックをお奨めします

『ハイペリオン』上下のみの感想です(『ハイペリオンの没落』とエンデミオンシリーズは読んでいません)。

日本の海外SF小説歴代ランキングでは必ず上位に登場する作品ということで読んでみました(これまでは続編含めあまりにも長編で、更に苦手なスペースオペラとのことで尻込みしていたのですが、最近『三体』三部作5冊を読みこなせたので、勢いが出たのかようやく読んでみました)。が、、、、

本作(『ハイペリオン』上下のみを示す)は6人の異星の謎の宗教聖所への巡礼者が物語る6つの物語を、全体を統括する一つの枠物語で包む構成です。それぞれの物語は各々テイストが違っていて、独立した各々100頁強程度の中編小説として読めます。以下各短編毎に簡単な紹介と個人的評点をつけてみました。いずれも宇宙に進出した28世紀、多くの星系をテラフォーミング&植民し、2000億人の人類からなる連邦を構成している時代にもなお謎多き惑星ハイペリオンを舞台としています。

第1章 司祭の物語 ☆☆☆☆☆
 田舎ホラー風文化人類学SF。16世紀のヨーロッパ人による南米探検や、19世紀の欧米人のアフリカ/ヒマラヤ奥地/インドシナ半島奥地探検等を舞台としたホラー小説でよくありそうな話。前半退屈だったが中盤事件が起きてからは一気に面白くなり残り5編もこのクオリティなら歴代TOPランキングも納得!、という感じでした。

第2章 兵士の物語 ☆☆
 宇宙を舞台とした異星間戦争。ただし私がイメージしたのはスタートレックのような明るい戦いではなく『たそがれに還る』『エイリアン:コヴェナント』 のような不気味な戦争(敵陣営の姿がわからないところがなんとなく)。

第3章 詩人の物語 ☆☆
 ハイペリオンの地方領主とそのお抱え詩人の話。イメージは『地獄の黙示録』とその元ネタ本『闇の奥』。19世紀、南米やアフリカの人里離れた奥地に勝手に打ち立てられたカオスな独立領主国が地元の古伝伝わる魔物に滅ぼされる、みたいな話。
(以上上巻)

第4章 学者の物語 ☆☆☆
テラフォーミングしてある植民惑星の話なのですがアメリカ中西部の大学のある田舎町というイメージ。『たんぽぽ娘』とか『夏への扉』風。

第5章 探偵の物語 ☆☆☆
『ブレードランナー』のような猥雑な未来都市のうらぶれた下町で営業する女探偵のハードボイルドな活躍。女探偵が活躍するSFということで『ナイトサイド・シティ』を連想。

第6章 領事の物語 ☆☆
 植民後放置され独立国のようになった海洋惑星が連邦に再統合されるにあたり、少数の急進独立派の反発が見え隠れする雰囲気を背景に進む(、時間の進み方の異なる)スペースマンと地元娘の恋愛話風。

枠物語 ☆☆☆☆
 各編導入部の20~30頁くらいがメインストーリである枠の物語となっています(合計約150頁くらいで中編並みの分量がある)。全編通じてのイメージは映画『アギーレ・神の怒り』でした。

以上平均☆☆☆です。

各短編はまったく独立した話ではなく、各話者が遭遇する事件や謎の事態には必ずハイペリオンとその謎の聖所にまつわる団体や事象が関係していて、各話で小出しに描かれる情報が積み重なることによって少しづつハイペリオンの謎の全体像が見えてくる筋立てとなっています。推理小説なんかではよくある構成です。各短編で個別事件が描かれ、全体を通してみると全部の事件に関係している黒幕が浮かびあがるというような、、、

ただまあ、最初の司祭の章くらいのクオリティを全編に期待していたので拍子抜けでした。他の低評価レビューの方の感想と概ね同じです。

曰く、

「残り3分の1程度になった時、一体どうやって、この壮大な展開を終わらせるのか?ということがやたらに気になり始めました。で、残り50ページ、30ページ、10ページ・・・。「???」途中で終わってる!!!上下巻で終わりでない???!!!」

「この作品オペラであってもはSFではない」

「オムニバス大作というだけで(略)なんでこうまで絶賛されたのか判らない」

「どこかで読んだようなエピソードばかりで、正直、読むのが苦痛でした」

もちろん非常に面白く読める方も多いことでしょう。個人的には年間ベスト10-15位くらいが妥当なのじゃないかと思うわけですが、これはあくまで個人的な所感であり、本作が誰にとってもベスト10-15位程度の作品だ、などと主張するつもりはまったくありません。ただ、全4部作の第1部である本作だけでも上下900頁もありそれなりに余暇の負担が必要です。金銭コストより時間の消費コストの方が忙しい現代人にはインパクトがあるため、「購入前にちょっとでも書評を読めばよかった」というような結果に陥る読者をすこしでも減らすために本レビューを書いた次第です。他の方にも「こんなものに少々のカネと膨大な時間を掛ける不幸の連鎖は、ここでとめなければならない」と書いている方がいますが、一部の、あわなそうなひとは読む前によく考えるよう訴えるために本レビューを書いています。

個人的に思う本作の欠点の一つは、やはり各枠内物語が長すぎることです。まったくの推測ですが、もともと各々中編としてあったアイデアを枠物語と融合させたのではないでしょうか。半分の長さであればもっとテンポよく読め年間ベスト10入り相当作品と思えたかも知れません。

いっそ19世紀を舞台とした伝奇SFにした方がもっとリアリティが出たのではないかとも思いました。正直どのガジェットも一部の超常現象以外はわざわざ宇宙SFにする必要もなく19世紀の文物に置き換えが可能なように思え、実際各編19世紀の南米/ヒマラヤ奥地/東南アジア/シベリアあたりに脳が勝手に変換してしまい、ほぼ19世紀を舞台とする伝奇SFのイメージで読んでました(というか、19世紀の復刻ローマが登場した辺りで、作者は本当は実在の詩人で本作の元ネタであるキーツが生き延び詩人のアルチュール・ランボーみたいな冒険をし、その体験を込めて(キーツの未完の詩作品)「ハイペリオン」を完成させたというような一種のスチームパンク風歴史SFが書きたかったんじゃないの?と思ってしまいました)。

最後に強調したいのですが、本作駄作とはまったく思っていません。年間ベスト10-15位くらいの作品だとの所感は既に記載した通りです。『没落』以降のシリーズを読まず単体の作品として読んでも、ある程度の謎の正体はイメージできるくらいは情報を与えてくれているため(途中発生する殺人事件も超常現象の結果だと思えば、解明されなくても問題ありませんし)、『ハイペリオン』のみで終わりでも楽しめるとは思います。

わたしも、他のレビュアーと同様、シリーズを「最後まで読むという信条は、お休みしようと思います」。
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)より
4150113335



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