(短編集)
われはロボット
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全1件 1~1 1/1ページ
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アイザック・アシモフ初読了。ロボット3原則を前提とした古典SF短編集。SFであると同時に「近未来日常の謎」であると思う。「ロビィ」と「証拠」が個人的ベストです。 | ||||
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きょうから寝るまえの読書は、先日、買い直したアシモフの短篇集『われはロボット』にしよう。どだろ。おもしろいかな。むかし読んだことがあるはずだけれど、ここ数年以内にも、アンソロジーに入っているものを2つばかり読んでるはずだけれど、みな忘れている。この忘却力のすごさよ。 1作目は、「ロビイ」子育て用に造られたロボットのロビイにとてもなついてた女の子がいて、母親が心配になって、ロビイをロボット会社に引き取らせたのだが、女の子はあきらめなかった。お父さんが配慮してロビイと再会できるようになった。めでたし、めでたしの物語。この短篇集には序文がついていて、つぎの短篇のあいだにも著作の案内として、女性ロボット学者のインタビューが載っている。うまく考えたものだ。 2作目は、「堂々めぐり」水星でロボットが作業をすることができなくなった。水星の環境が過酷すぎて機能がしなくなったのである。ロボット工学の第二原則と第三原則のあいだで、たちゆかなくなったのである。そこで第一原則を持ち出して、ロボットを正気に戻したというもの。 3作目は、「われ思う、ゆえに……」エネルギー中継基地で新しいロボットを組み立てたのだが、そいつは自分の存在が人間よりうえであると思い込んでしまっていた。しゃくにさわる話をするのであった。しかし、仕事はきっちりできるやつだった。人間の自分たちの代わりにつぎの人間の交代要員が乗り込んできたとき、にやりとした。 4作目は、「野うさぎを追って」6体のロボットに指令できる1体のロボットをつくって採鉱場で作業させていたのだが、人間の見張りがいないときに突然のことが起こった場合、7体のロボットがおかしな行動をする。6体ではなく5体にしたら、指令をするロボットが正常に機能した。そこで、6体用の回路をつぎつぎと切っていき、うまいこといくようになったというもの。 5作目は、「うそつき」人間のこころが読めるロボットが偶然、造られた。そのロボットは、問いかけてくる人間が聞きたいと思うことを答える。そこで、うそをつくことになる。問い詰められてロボットは壊れた。 6作目は、「迷子のロボット」ある事情で、ロボット工学第1条をいじられたロボットが他のロボットたちのあいだに紛れ込んだ。そのロボットを探し出すために、苦心したという話。 7作目は、「逃避」恒星間飛行の実験をコンピューターがしたというもの。実験は成功した。 8作目は、「証拠」ロボットであると疑われた男が選挙に出る。敵側はロボットであると主張したが、男は人間を殴って、自分が人間であるということを示した。そして選挙に出て勝った。最終的には地球全体の首長となったのであった。ロボットは人間を殴れない。もしも殴られたほうもロボットだったら、というところで、話は終わる。結局、男がロボットであったか、なかったかは謎のまま物語は終わる。 さいごの9作目は、8作目で出てきた男が地球全体の首長になっていた時の時代の話で、マシンが間違った結果を出してしまうことに気づくのだが、それは人類全体のことを考えてのことだったとわかる話。 | ||||
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きょうから寝るまえの読書は、先日、買い直したアシモフの短篇集『われはロボット』にしよう。どだろ。おもしろいかな。むかし読んだことがあるはずだけれど、ここ数年以内にも、アンソロジーに入っているものを2つばかり読んでるはずだけれど、みな忘れている。この忘却力のすごさよ。 1作目は、「ロビイ」子育て用に造られたロボットのロビイにとてもなついてた女の子がいて、母親が心配になって、ロビイをロボット会社に引き取らせたのだが、女の子はあきらめなかった。お父さんが配慮してロビイと再会できるようになった。めでたし、めでたしの物語。この短篇集には序文がついていて、つぎの短篇のあいだにも著作の案内として、女性ロボット学者のインタビューが載っている。うまく考えたものだ。 2作目は、「堂々めぐり」水星でロボットが作業をすることができなくなった。水星の環境が過酷すぎて機能がしなくなったのである。ロボット工学の第二原則と第三原則のあいだで、たちゆかなくなったのである。そこで第一原則を持ち出して、ロボットを正気に戻したというもの。 3作目は、「われ思う、ゆえに……」エネルギー中継基地で新しいロボットを組み立てたのだが、そいつは自分の存在が人間よりうえであると思い込んでしまっていた。しゃくにさわる話をするのであった。しかし、仕事はきっちりできるやつだった。人間の自分たちの代わりにつぎの人間の交代要員が乗り込んできたとき、にやりとした。 4作目は、「野うさぎを追って」6体のロボットに指令できる1体のロボットをつくって採鉱場で作業させていたのだが、人間の見張りがいないときに突然のことが起こった場合、7体のロボットがおかしな行動をする。6体ではなく5体にしたら、指令をするロボットが正常に機能した。そこで、6体用の回路をつぎつぎと切っていき、うまいこといくようになったというもの。 5作目は、「うそつき」人間のこころが読めるロボットが偶然、造られた。そのロボットは、問いかけてくる人間が聞きたいと思うことを答える。そこで、うそをつくことになる。問い詰められてロボットは壊れた。 6作目は、「迷子のロボット」ある事情で、ロボット工学第1条をいじられたロボットが他のロボットたちのあいだに紛れ込んだ。そのロボットを探し出すために、苦心したという話。 7作目は、「逃避」恒星間飛行の実験をコンピューターがしたというもの。実験は成功した。 8作目は、「証拠」ロボットであると疑われた男が選挙に出る。敵側はロボットであると主張したが、男は人間を殴って、自分が人間であるということを示した。そして選挙に出て勝った。最終的には地球全体の首長となったのであった。ロボットは人間を殴れない。もしも殴られたほうもロボットだったら、というところで、話は終わる。結局、男がロボットであったか、なかったかは謎のまま物語は終わる。 さいごの9作目は、8作目で出てきた男が地球全体の首長になっていた時の時代の話で、マシンが間違った結果を出してしまうことに気づくのだが、それは人類全体のことを考えてのことだったとわかる話。 | ||||
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アシモフ自身が提唱した「ロボット工学三原則」をベースに、ロボットが起こした奇妙な行動や意思決定の謎を解明していくミステリタッチの連作SF短篇集。短篇集ではあるが、ロボット心理学者「スーザン・キャルヴィン」を中心軸に時系列を追って各話が展開するので、ひとつの大河物語としても読める。 収録9話のどれも非常にレベルが高いが、第1話「ロビイ」のような感動的な物語から始まり、シニカルな第3話「われ思う、ゆえに…」、コミカルな第5話「うそつき」などヴァリエーションに富んでおり、最後の第8・9話は、ロボットとは何か人間とは何かを問う、かなり深い内容となっている。本作を読まずしてSFは語れない、必読の名作である。 | ||||
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アイザック・アシモフ「われはロボット」読了。生成AIが発展してドラえもんのようなロボットができるといいなと思う。そんな事を思いながらロボット工学の三原則で知られる本短編集を読んだ。キャルヴィン博士の回顧録として展開されロボットの進歩に応じ人間との関わりが深まっていく流れからこれからの未来に想像が膨らんだ。特に最後の“災厄のとき”が強く印象に残った。 | ||||
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ちょっとスピーチで話のネタにしようと思って、電子書籍で購入。考えてみたら、小学6年生の時に買って以来、45年ぶりに読んだ。あの時の楽しさが蘇る。ロボット工学三原則は、やはりシンプルにして偉大な発明だと思った。一番好きなのは、同じ場所をぐるぐる回る「堂々めぐり」。あの2つの原則の調和点という発想が好きだ。簡単に読めて楽しい本。 | ||||
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