高い城の男
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全1件 1~1 1/1ページ
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著者初読み。第二次大戦において、枢軸国側が勝った世界が舞台。日本とドイツが支配するアメリカで、敗戦国の屈辱に耐えるアメリカ人、虐殺されるユダヤ人、とにかく沢山の人が出て来て、散文的にエピソードが紡がれて行きます。物語を貫いているのは、「易経」によって行動を決定する、と言う価値観と、連合国側が勝った架空の世界を描いた「イナゴ身重く横たわる」と言う小説の存在です。この小説を書いた作者が、「高い城」に住んでいる「男」な訳ですが、ここまで説明を読んで頂いても、何の話だか分からないと思います。つまり、そう言う事。 | ||||
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Before the fall of the Berlin Wall, Japanese people were living in a dream world where the truth was hidden. They were just working hard to earn small money for the living which gave the country a temporary wealth. After the fall of the wall, we realized some truth, but the global capitalism made us poor. Kind of multiverse nightmare in Dick’s novel. | ||||
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Kindle版買ってまだ全部読んでないので小説の内容自体が良いかどうかは批評しかねるが現時点でわかるのは目次がないのが不便であるということ。 | ||||
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メインの登場人物の1人は日本人であり、ナチスに対する描き方よりもかなり好意的である。ドナルドキーンの著作からの引用もある。ラストシーンは少し曖昧な描き方で、スッキリしないが、読者に考えさせる謎を残したというべきか? | ||||
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原作小説の方が面白い。TVドラマは話を複雑にし過ぎて焦点がボケました。 | ||||
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小説というものは、アイデアと設定が重要なのは当然だが、分けてもSF作品というジャンルにとっては尚更と言えるだろう。 フィリップ・K・ディックという作家は、優れたアイデア・ストーリーを作ることにかけての手腕は確かで、どの作品に於いても彼の描く世界観は実に盤石であり、確固としたリアリティーを読む者に与える。 ディックにとって、戦争を体験したことは彼の価値観に大きな影響を及ぼしたらしく、かつてなんらかの戦争があり、それを経た故の世界というものを舞台としていることがしばしば見受けられる。 本作の場合は、第二次世界大戦に於いて、ドイツや日本側の枢軸国陣営が勝者となり終戦を迎えた世の中を描いており、遠い未来を捉えたものではない。歴史改変SFとなっているのである。 本作に主人公と呼べる様な人物はいない。何組かの人々がオムニバス形式で並行的に物語を紡ぐ。 日本人に対して劣等感を抱きつつも、彼らとのビジネスを行なっていことを誇らしく思っている美術商を営むアメリカ白人男性。 日本人の高級官僚男性や若いエリート夫婦。 身分を偽りながら日本の高級官僚に会談に訪れたドイツ人。 ユダヤ人であることを隠して職人を務めている男と、今は離れたところで柔道の講師をして暮らしている元妻のアメリカ女性。彼女と出会い、一緒に暮らし出すイタリア男性などなど。 ドイツ帝国に於ける政変と、軍事的な暗躍を根底に漂わせながら、関与するしないにかかわらず、登場人物達はそれぞれが自らの想いを巡らせ、悩み迷い混乱しながら行動していくのだが、共通していることが二つある。 日本人の影響によって広まった中国由来の「易経」、四十九本の筮竹(ぜいちく)により導かれる卦の類いだ。 そしてもう一つは一冊の小説である。 その本は、ドイツ勢力下では発禁本とされているにもかかわらず、一大ベストセラーになっていた。その骨子は、先の大戦でアメリカ、ソ連、イギリスなどの連合国側が勝利を収めるというもので、本書自体とパラドックス的な関係を為すのであった。 全く関わりの無かった筈の登場人物達は、相互にどう絡み合うのか。そして、例の小説並びに、本作の題名に表される小説家自身は本作に何をもたらすのか。物語の先行きが予想が付かないまま、只々ディックの筆力と密な性格描写に引っ張られて読み進めていくに従い、紐解かれていくのだ。 本作は、1963年にヒューゴー賞を受賞した。 | ||||
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