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高い城の男
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高い城の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 1~20 1/5ページ
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Before the fall of the Berlin Wall, Japanese people were living in a dream world where the truth was hidden. They were just working hard to earn small money for the living which gave the country a temporary wealth. After the fall of the wall, we realized some truth, but the global capitalism made us poor. Kind of multiverse nightmare in Dick’s novel. | ||||
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Kindle版買ってまだ全部読んでないので小説の内容自体が良いかどうかは批評しかねるが現時点でわかるのは目次がないのが不便であるということ。 | ||||
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メインの登場人物の1人は日本人であり、ナチスに対する描き方よりもかなり好意的である。ドナルドキーンの著作からの引用もある。ラストシーンは少し曖昧な描き方で、スッキリしないが、読者に考えさせる謎を残したというべきか? | ||||
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原作小説の方が面白い。TVドラマは話を複雑にし過ぎて焦点がボケました。 | ||||
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小説というものは、アイデアと設定が重要なのは当然だが、分けてもSF作品というジャンルにとっては尚更と言えるだろう。 フィリップ・K・ディックという作家は、優れたアイデア・ストーリーを作ることにかけての手腕は確かで、どの作品に於いても彼の描く世界観は実に盤石であり、確固としたリアリティーを読む者に与える。 ディックにとって、戦争を体験したことは彼の価値観に大きな影響を及ぼしたらしく、かつてなんらかの戦争があり、それを経た故の世界というものを舞台としていることがしばしば見受けられる。 本作の場合は、第二次世界大戦に於いて、ドイツや日本側の枢軸国陣営が勝者となり終戦を迎えた世の中を描いており、遠い未来を捉えたものではない。歴史改変SFとなっているのである。 本作に主人公と呼べる様な人物はいない。何組かの人々がオムニバス形式で並行的に物語を紡ぐ。 日本人に対して劣等感を抱きつつも、彼らとのビジネスを行なっていことを誇らしく思っている美術商を営むアメリカ白人男性。 日本人の高級官僚男性や若いエリート夫婦。 身分を偽りながら日本の高級官僚に会談に訪れたドイツ人。 ユダヤ人であることを隠して職人を務めている男と、今は離れたところで柔道の講師をして暮らしている元妻のアメリカ女性。彼女と出会い、一緒に暮らし出すイタリア男性などなど。 ドイツ帝国に於ける政変と、軍事的な暗躍を根底に漂わせながら、関与するしないにかかわらず、登場人物達はそれぞれが自らの想いを巡らせ、悩み迷い混乱しながら行動していくのだが、共通していることが二つある。 日本人の影響によって広まった中国由来の「易経」、四十九本の筮竹(ぜいちく)により導かれる卦の類いだ。 そしてもう一つは一冊の小説である。 その本は、ドイツ勢力下では発禁本とされているにもかかわらず、一大ベストセラーになっていた。その骨子は、先の大戦でアメリカ、ソ連、イギリスなどの連合国側が勝利を収めるというもので、本書自体とパラドックス的な関係を為すのであった。 全く関わりの無かった筈の登場人物達は、相互にどう絡み合うのか。そして、例の小説並びに、本作の題名に表される小説家自身は本作に何をもたらすのか。物語の先行きが予想が付かないまま、只々ディックの筆力と密な性格描写に引っ張られて読み進めていくに従い、紐解かれていくのだ。 本作は、1963年にヒューゴー賞を受賞した。 | ||||
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60年も前の作品なんで、当たり前だが色々な名称とか表現が物凄い古臭い!今読んで面白い代物とは思えない。40数ページ読んで読むのは止めた。外人が描く戦勝国日本の話だけど、この手の作品は日本人作家が腐るほど描いてるからそっちを読んだほうが全然いいと思う。 | ||||
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ドイツと日本が戦争に勝ったという戦後世界の物語の中に易経が入ってくる。 軍事的な、あるいは政治的な激しいやりとりがあるわけではなく、妙な均衡の中での群像劇というべきか。 ヒューゴー賞を受賞しているという。 ロケット型の超音速飛行機、ロッキー以西が米国とは別の国になっていたり、 アメリカが戦争に勝利した世界観の小説が禁書扱いながら読み継がれている、 すなわち、本書が現実世界で類似の状況にある(禁書ではないが)という複合世界観の設定が 審査員に受け入れられたのだろうかと妄想する。 | ||||
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アマゾンプライムで視聴(中)。未だ15〜6の頃(60年以上前)、早川文庫本で読んだ記憶の極一部を思い出した。連合国と枢軸国の戦争結果が逆になった設定SFだが、其れがパラレルワールドとして枢軸国の現在(日独伊の第二次大戦の結果)と部分的並行的に進行する。小説で読んだ記憶が昔過ぎて定かでないが原作は如何だったかだが、ビデオのシーズン2〜3辺りから何と無く呑めり込む様な感覚になった。で、枢軸国が何と無く現在大陸の東方で勢力を伸ばし、刀を振り回して周辺を恫喝し捲ってる※国と、元は同胞だったが今は別の国になった穀倉地帯を侵攻、世界をガタつかせてる見掛け倒しの*熊を連想したね。此れ1960年代の冷戦時代に書かれたのだが、現世界と随分一致するのは偶然か、本当に⁉️。未だ途中故評価は暫定4/5とした。 | ||||
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最近、映像化されて、一躍有名になったディックのSF(というのかな?)小説です。 元々、ディックの小説は、科学考証を度外視した、SFと言えるのか微妙な作品多いですが、私にとってコレはSFではなくファンタジーです。 SF作家としてのディックを堪能したいなら、他の作品をお薦めします。 また、ディックの作品を原作とした映画は多数ありますが、押し並べて原形を留めない酷い映像化作品ばかりです。 映画を見てディックを知ることはできません。 ブレードランナーは、カッコ良すぎで、主人公の悲哀がありません。 マイノリティリポートは、内容がペラペラになり、そもそもの題名と無関係な内容になってしまいました。 トータルリコールは、もはや違う話です。個人的には、これがディックの作品の中でイチオシなのに、残念至極です。 少なくともディック作品を初めて読むなら、コレはお薦めしません。 | ||||
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解釈が難しい。作者の主張がよくわからない。 なぜSF小説なのか? 並行宇宙論であるためか? | ||||
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第二次世界大戦で日独が勝利した戦後の世界で、日独が戦争に負けた歴史改変小説がベストセラーになっているという入れ子式な設定の中、主人公たちがそれぞれの事件を易によって占いながら越えていく話。派手な描写はほぼ皆無で主人公たちが事件の中で思うの心の動きが哲学的に淡々と語られていく。 これはきっと途中飽きるかなーと思いながら読み進み、だけどなんとなーく結局最後まで読み終えて、おもしろかった!というわけでもないけど、つまらなかったというわけでもない。心に大きく何か残ったわけでもないけど、何かは分からないけど何も残さなかったわけでもない、おそらく。なんかそんな不思議な読後感。 | ||||
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200ページで読むのを止めました。 発表当時(1962年 昭和37年)には意味、意義があった作品かもしれません。 しかし2022年現在、第二次世界大戦で日本とドイツが勝利した世界と言われてもねぇ・・ 設定がありきたりというか、手垢のついた世界観というか・・・・ あとやたら易が出てくるのも辟易した。 先日『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読みましたが面白くなくて・・ この作品が面白くなかったのか、この著者が私に合わないのか、 確かめるために本書を読んだのですが、後者だったようです。 | ||||
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歴史改変もの、あるいはパラレルワールドもの。amazonのテレビドラマ『高い城の男』の原作です。 ナチス・ドイツと日本が第二次大戦に勝利し、アメリカが東西に分割されている、という設定はテレビドラマに受けつがれているものの、ストーリー展開はテレビドラマ版とはまったく別物です。ジュリアナ、田上、フランク、チルダン、アベンゼンは登場しますが、ジョン・スミスや木戸大尉は出てきません。 文化論的には興味深いですが、登場人物が易経や筮竹占いを真剣に受け止めているところなどは、やや滑稽に思えます。 またテレビドラマ版を知らずに本作を読んだとしても、ラストがあっけなくて、ちょっと肩透かしを喰らった感じがするかもしれません。 個人的には、古物商チルダンが裕福な梶浦夫妻に対して抱く屈折した感情の描写が興味深かったです。 | ||||
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政治的な内容はもちろんのこと、現代とは違うナチスの独自技術が発展した未来が書かれている。 作中では存在しか出てこないがプラスチックの車、テレビ。あまり触れられない大陸間移動ロケット。 現代でも実用可能なのだろうが、ナチならどう実現させたのだろうか、と考えさせられる。 | ||||
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ユングが唱えた偶然の出会いそれはシンクロニシティ | ||||
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良かった | ||||
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アマゾンプライムで放映している同名のドラマにはまって、原作が読みたくなりました。ドラマが大変良く出来ているのでこれはと言う大きな違いは無いのですが、それでも原作を読むとあ!う!っと思う点が時々あります。是非原作もお読みください。 | ||||
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第二次世界大戦でドイツと日本が勝っていた世界を描いた作品。SF史上名高い作品であり、読後に知ったのだが、1960年代に書かれたにも関わらずつい最近ドラマ化されているなど、稀有なロングセラー作品である。これは、アメリカ人がドイツ人と日本人に支配されているという世界が、アメリカ人にとって今尚ショッキングであり、特にニヒルな、あるいはシニカルなインテリに好まれているのではないかと推察する。 しかし、実際の戦争の敗者である我々日本人は、アメリカ人と同じように本書を受容することはない。アメリカ人が日本人にペコペコする様を見て、最初はくすぐったい思いがするが、徐々に虚しくなってくる。そして、戦争に負けるとはどういうことなのかと考えさせられる。先の戦争で日本が負けていなかったら、という世界を描いた作品としては、村上龍の『五分後の世界』があり、私は本書よりも余程面白いと思うが、虚しさを感じさせてくれるという意味で深いのは本書の方だろう。 | ||||
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先に良いところを挙げると、敗戦国になったアメリカ人が 「ドイツ人は地中海を干拓し、アフリカから黒人を一掃し、共産主義を根絶し、火星にまで到達した。彼らの力と自信、高邁さに比べて、猿真似しかできないイエローモンキーの尻を舐めてるオレ達はなんなんだ?」 と歪んだコンプレックスを抱えてるところは、歴史が浅く、神話を肌身に感じられるような文化もなく、民族を意識できるほど血が染み込んでない土地で暮らす移民の国で、正義や理想あるいは「自分達こそが世界を導く強者である」という使命感にすがって「合衆国国民」を形作っているアメリカ人の脆さが見えて面白かった。 実際にあの戦争でアメリカがコテンパンに負けて心折れていたら、ナチスの人種政策を道義的には批判しつつ、同じ負け組でも最下層のユダヤ人を蔑むようなプアホワイトの烏合の衆になっていただろうな、と思えるリアルさがある 黄金の50年代は古き良き時代となり、ベトナムでトラウマを負い、ソ連という分かりやすい悪が消えても世界は平和にならず、むしろ過去から延々と続く凄惨な歴史の途上に自分達もまだいるのだと思い知らされ、日独に飴を与えすぎて経済戦争に敗北しかけ、その立て直しで拝金主義と国内格差が顕となってウンザリし、冷戦時代のツケから911を招いてそれから続く中東での戦いで軍事的には圧勝してもイマイチでスカっとせず、自国の正義を安易に疑いなく信じられなくなって「国の思春期」が終わったUSAキッズにとっては「もしアメリカが負けてたら」というIFは”ぼんやりとした不安”を客観視するため鏡になるだろう ただ作中の日本人とその被支配層に蔓延している易経狂いが・・・もうギャグしか見えない 現実の日本人にとって易経は「なんか割り箸みたいなのをいっぱいガチャガチャするアレ?占いオタクが好きなおみくじみたいなやつ?」だからか、真面目なシーンでやられると笑ってしまう 作中では日本の勝利は戦前にルーズベルトが暗殺されてアメリカの国力回復が微妙だったおかげっぽいが、きっと日本の政府や軍が易経を活用したからに違いない。 ドイツのIF勝利についても結論有りきの都合合わせで緻密な考証はなく、物語も後半は易経ネタ混じった内面描写がダラダラ続いて味気ない。ドラマでの大和のサンフランシスコ入港を見て仮想戦記のようなブッ飛んだエンタメ性を期待すると肩透かしを食らう | ||||
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読む前のイメージはドイツと日本がWW2で買った場合を描いた本でしたが、実際に読んでみると物の真贋や同じ形をした物でも実際には違うことを描いた本だなあという印象を受けました。 あとは現代の白人至上主義と真逆に白人が戦争に負けただけで弱者扱いになって白人であることに劣等感を持ってるのが感慨深かった。 その反面、タオについてはサッパリでした。 作中に登場する道(タオ)の考え方はユング心理学のシンクロニシティに近い考えらしいのでタオに興味持った方はユング心理学調べてみるといいんじゃないかと思います。 電気羊より読みやすいと他のレビューにあるようにたしかに電気羊より読みやすい印象です。 あと理解できないというレビューがいくつか見られますが、 表現の仕方が少し癖のある感じなので理解できない人がいるのはそのせいかなと。 内容がてんこもりなせいで理路整然としてるとは言えないんですよね。 | ||||
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