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高い城の男
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高い城の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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60年も前の作品なんで、当たり前だが色々な名称とか表現が物凄い古臭い!今読んで面白い代物とは思えない。40数ページ読んで読むのは止めた。外人が描く戦勝国日本の話だけど、この手の作品は日本人作家が腐るほど描いてるからそっちを読んだほうが全然いいと思う。 | ||||
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最近、映像化されて、一躍有名になったディックのSF(というのかな?)小説です。 元々、ディックの小説は、科学考証を度外視した、SFと言えるのか微妙な作品多いですが、私にとってコレはSFではなくファンタジーです。 SF作家としてのディックを堪能したいなら、他の作品をお薦めします。 また、ディックの作品を原作とした映画は多数ありますが、押し並べて原形を留めない酷い映像化作品ばかりです。 映画を見てディックを知ることはできません。 ブレードランナーは、カッコ良すぎで、主人公の悲哀がありません。 マイノリティリポートは、内容がペラペラになり、そもそもの題名と無関係な内容になってしまいました。 トータルリコールは、もはや違う話です。個人的には、これがディックの作品の中でイチオシなのに、残念至極です。 少なくともディック作品を初めて読むなら、コレはお薦めしません。 | ||||
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先に良いところを挙げると、敗戦国になったアメリカ人が 「ドイツ人は地中海を干拓し、アフリカから黒人を一掃し、共産主義を根絶し、火星にまで到達した。彼らの力と自信、高邁さに比べて、猿真似しかできないイエローモンキーの尻を舐めてるオレ達はなんなんだ?」 と歪んだコンプレックスを抱えてるところは、歴史が浅く、神話を肌身に感じられるような文化もなく、民族を意識できるほど血が染み込んでない土地で暮らす移民の国で、正義や理想あるいは「自分達こそが世界を導く強者である」という使命感にすがって「合衆国国民」を形作っているアメリカ人の脆さが見えて面白かった。 実際にあの戦争でアメリカがコテンパンに負けて心折れていたら、ナチスの人種政策を道義的には批判しつつ、同じ負け組でも最下層のユダヤ人を蔑むようなプアホワイトの烏合の衆になっていただろうな、と思えるリアルさがある 黄金の50年代は古き良き時代となり、ベトナムでトラウマを負い、ソ連という分かりやすい悪が消えても世界は平和にならず、むしろ過去から延々と続く凄惨な歴史の途上に自分達もまだいるのだと思い知らされ、日独に飴を与えすぎて経済戦争に敗北しかけ、その立て直しで拝金主義と国内格差が顕となってウンザリし、冷戦時代のツケから911を招いてそれから続く中東での戦いで軍事的には圧勝してもイマイチでスカっとせず、自国の正義を安易に疑いなく信じられなくなって「国の思春期」が終わったUSAキッズにとっては「もしアメリカが負けてたら」というIFは”ぼんやりとした不安”を客観視するため鏡になるだろう ただ作中の日本人とその被支配層に蔓延している易経狂いが・・・もうギャグしか見えない 現実の日本人にとって易経は「なんか割り箸みたいなのをいっぱいガチャガチャするアレ?占いオタクが好きなおみくじみたいなやつ?」だからか、真面目なシーンでやられると笑ってしまう 作中では日本の勝利は戦前にルーズベルトが暗殺されてアメリカの国力回復が微妙だったおかげっぽいが、きっと日本の政府や軍が易経を活用したからに違いない。 ドイツのIF勝利についても結論有りきの都合合わせで緻密な考証はなく、物語も後半は易経ネタ混じった内面描写がダラダラ続いて味気ない。ドラマでの大和のサンフランシスコ入港を見て仮想戦記のようなブッ飛んだエンタメ性を期待すると肩透かしを食らう | ||||
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傑作との評判に多いな期待を持って読んだが、大きく裏切られた。退屈である。 まず作者は日本という国を大きく勘違いしている。その勘違いの元に全編を通して易経が描かれるのだが、何故何人もの登場人物達がここまで易経にのめり込むのかが理解出来ない。 作者は日本が戦勝国になれば、その文化を皆が重要視するであろうと考えたのかもしれないが、日本人は後にも先にも易経をことさら重視しありがたがる文化を持ち合わせていない。「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言う程度なのだ。 多分作者は、この中華文化を日本も生活に深く取り入れていると誰かに教えられたのだろう。作中におかしな名前の日本人が平然と登場することからして、作者の日本に対する知識はそれ程深くないことは容易に想像できるのだ。そんな生半可な知識で戦勝国日本を描いているのを読むと、もう一方の戦勝国ドイツに関しても、はたしてどれ程理解して描いているのか疑わしくなってしまうのだ。 確かに、ナチスの幹部である実在人物の名は散りばめられてはいるが、ナチスという組織の根幹を理解出来てるかは非常に怪しい。ましてや、そのリアリティの薄い世界に多くの登場人物を散りばめ、ただただ、それらの日常を淡々と描かれても、退屈するだけなのだ。 それでも多くの人が、この作品に高評価を下しているということは、単にコレを面白がる素養が自分には無いというだけなのかもしれないが。 | ||||
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初めてFKディックの小説を読みました。 設定はIF世界ですが、これはSFでは無いと思う。 | ||||
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マケプレ業者の問題なのでここに書くことではありませんが この本の装丁は個人的にとても重要なポイントなので装丁が異なるバージョンを販売する場合は 明記してほしいです。 amazonのシステムの問題でもありますが。 フォントまで異なるととても読みにくく読書意欲を削ぎかねないのでなんとかして欲しい。 羊頭狗肉とはまさにこのことです。 | ||||
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「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」がそこそこ楽しめたので、タイトルに興味をそそられ名作との声もあるようなので購入。 ドイツと日本が第二次世界大戦で戦勝国になっていたら、という前提ということで読み進めましたが、 印象は海外での差別的な意味でステレオタイプな日本人像と、日本文化では縁のない易という占いが人々の行動決定の習慣になっているなど、 台湾辺りの占いの文化がごちゃ混ぜになり、期待していたドイツと日本が!のIfの描写が勢力構図以外楽しめませんでした。 というか、この作品も結局日本文化と中国文化の区別がついてない例に漏れてないように思えました。 あくまで物語の舞台、そういうものだと思って読むのがいいと思います。 ストーリーも散文的で、人物視点が移り変わりながら一応物語はところどころは繋がりますが、パルプフィクションのように各登場人物の物語が繋がっていく、というわけでもありません。 タイトルに匂わせるサスペンス的な要素やどんでん返し的な要素も大してない気がします。 何より登場人物たちの人種差別的な思考や突拍子もない行動描写が多くて、 SFですし当時はそれが小気味よかったんでしょうけど、目にする度に気分は低い域の男に。 | ||||
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私の読解力が低いためかもしれませんがな中途半端な状態で終わってるような気がしました | ||||
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アイデアは素晴らしいのでしょう。なにしろフィリップKディック。 しかし、他にもナチスの勝利に終った後の世界を描いて面白かったものはある。 ディックの名を冠したらどんな風に?と購入しましたが他作品の方が悲哀に満ちたものはある。 翻訳よりディックの東洋観の限界のようなものを感じました。 案外底が浅いなって生意気にも言います。 | ||||
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amazonがテレビドラマシリーズ化したという記事を読んで興味がわき、原作を読んでみました。 多分?僕の理解力が無いから? とにかくつまらなかった。 何がおもしろいのかさっぱり分からない。 SFという感じでは無いし、かといって文学的でも無く、そしてエンターテイメントでも無い、単なるフィクション。 第2次世界大戦で枢軸国側が勝利した後の世界というプロットはとてもセンセーショナルだけど、話の展開はグダグダで、たいした落ちも無いどうでも良いようなエピソードが何個か絡み合ってるだけ。 誰かこの本のどこがそんなに評価されているのか教えて下さい。 | ||||
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所謂、歴史改変SF。連合国と枢軸国の勝敗が逆転した世界の物語である。さらに、その中に『イナゴ身重く横たわる』という作中作がある。この作中作もまた、連合国と枢軸国の勝敗が逆転している小説だ。つまり、『高い城の男』は、ドイツ、日本が戦勝国として、作中作の『イナゴ身重く横たわる』ではドイツ、日本が敗戦国として書かれている。メタフィクションの一種である。作中に現れるフィリップ・K・ディックの分身が、〈高い城の男〉で、というのも、ドイツを敗戦国として書いてしまったために、ナチスに命を狙われているので、自分の家をバリケードで覆っているために、そう呼ばれている。物語の設定はただそれだけで、視点人物がざっと数えただけで、七人いる。その七人の冴えない日常が淡々と書かれているだけの小説である。人生の悲哀を感じる。その悲哀にもう一つ星を付けたいところだが、ここはあえて……。 | ||||
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最後はナチスが悪者として書かれそこが不満。アメリカは日本に原爆を落として三十万人の民間人の命を奪った国際法条約を冒したが戦後、その追求をされなかった。 戦勝国の都合のいいように歴史は書き換えられてしまう。そんな矛盾をもっと突いて欲しかった。 | ||||
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予め書いておくと、私はディックによって SF に興味をもち、よってディックは大好きだ。 しかし。本書を「ディックの作品」として読む必要はないように思う。プロットとしては、第二次大戦で枢軸国側が勝利したならば、という内容の本。ディックらしい「かおり」はあちこちに埋め込まれはいるけれど、全体のプロットが大きすぎて、ディックの「かおり」を純粋に楽しむことができない。 ディックの作品の中では、比較的「読まなくても良いかな」という作品であるように思う。事実、何年か前に読んだのをすっかり忘れていての再読となった。 | ||||
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