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高い城の男
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高い城の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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Kindle版買ってまだ全部読んでないので小説の内容自体が良いかどうかは批評しかねるが現時点でわかるのは目次がないのが不便であるということ。 | ||||
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ドイツと日本が戦争に勝ったという戦後世界の物語の中に易経が入ってくる。 軍事的な、あるいは政治的な激しいやりとりがあるわけではなく、妙な均衡の中での群像劇というべきか。 ヒューゴー賞を受賞しているという。 ロケット型の超音速飛行機、ロッキー以西が米国とは別の国になっていたり、 アメリカが戦争に勝利した世界観の小説が禁書扱いながら読み継がれている、 すなわち、本書が現実世界で類似の状況にある(禁書ではないが)という複合世界観の設定が 審査員に受け入れられたのだろうかと妄想する。 | ||||
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第二次世界大戦で日独が勝利した戦後の世界で、日独が戦争に負けた歴史改変小説がベストセラーになっているという入れ子式な設定の中、主人公たちがそれぞれの事件を易によって占いながら越えていく話。派手な描写はほぼ皆無で主人公たちが事件の中で思うの心の動きが哲学的に淡々と語られていく。 これはきっと途中飽きるかなーと思いながら読み進み、だけどなんとなーく結局最後まで読み終えて、おもしろかった!というわけでもないけど、つまらなかったというわけでもない。心に大きく何か残ったわけでもないけど、何かは分からないけど何も残さなかったわけでもない、おそらく。なんかそんな不思議な読後感。 | ||||
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200ページで読むのを止めました。 発表当時(1962年 昭和37年)には意味、意義があった作品かもしれません。 しかし2022年現在、第二次世界大戦で日本とドイツが勝利した世界と言われてもねぇ・・ 設定がありきたりというか、手垢のついた世界観というか・・・・ あとやたら易が出てくるのも辟易した。 先日『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読みましたが面白くなくて・・ この作品が面白くなかったのか、この著者が私に合わないのか、 確かめるために本書を読んだのですが、後者だったようです。 | ||||
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歴史改変もの、あるいはパラレルワールドもの。amazonのテレビドラマ『高い城の男』の原作です。 ナチス・ドイツと日本が第二次大戦に勝利し、アメリカが東西に分割されている、という設定はテレビドラマに受けつがれているものの、ストーリー展開はテレビドラマ版とはまったく別物です。ジュリアナ、田上、フランク、チルダン、アベンゼンは登場しますが、ジョン・スミスや木戸大尉は出てきません。 文化論的には興味深いですが、登場人物が易経や筮竹占いを真剣に受け止めているところなどは、やや滑稽に思えます。 またテレビドラマ版を知らずに本作を読んだとしても、ラストがあっけなくて、ちょっと肩透かしを喰らった感じがするかもしれません。 個人的には、古物商チルダンが裕福な梶浦夫妻に対して抱く屈折した感情の描写が興味深かったです。 | ||||
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United States of Japanを読んだ後で本書を読んだ人がどれほどいるのか想像の外ですが、著者が自信を持つほどには人物描写ができているとは思えません。 本書への感想は、やたら中華風味の強い卦の存在を許せるかどうかにかかっています。 ディックの日本人への理解には舌を巻きつつ、刺身にラー油をかけたような読後感には若干の後口の悪さも感じます。 要は何を求めて読む物語なのか? Androidは電気羊の夢を見るか、わたしはこちらの方が傑作だと思いました。 | ||||
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第二次世界大戦で、日独が勝っていたら世界はどうなっていたか。米国人の著者の立場から書くと、こうなるという話。 初めて読んだのですが、読み応えは十分。ただ、読み切れていないところがあるようにも思えて、近いうちに再読したいと思わせる、不思議な魅力のある作品です。 米ソ時代のように、世界は日独の2陣営に分かれる。 日本陣営はそこそこ自由があるが、ドイツ陣営は厳しい統制があるという感じ。 ドイツ人に対する見方がちょっとひどいとは想うが、日本人を好意的に見てくれているのは、嬉しい気もする。 その中でも、米国人の独立性、日本人の高潔性、北欧の小国ゆえの葛藤、などが上手く描き分けられていて、なかなか興味深い。 ともすれば重くなりがちなテーマの中で、日本人の田上の葛藤やアメリカ人ジュリアの行動力は、抑圧されている世界に対する個人の抵抗のようで、一筋の光明のようにも見える。 最後はもやもやが残る結末になっているが、日本的な曖昧さを筆者なりに解釈したものなのかもしれない。また、これが再読したいと思わせる一つの要因にもなっている。 もやもやするけど、さわやかさも残る、そんな不思議な小説です。 | ||||
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相当変な小説です。最後まで読んでも、謎は解決されず、フラストレーションがたまります。真の主人公は易経でした。普通の意味のSFではありません また小説中の(日本とドイツの敗北した世界を描く)Grasshopper Lies Heavy が、史実とは違うのも謎です。深読みすると僕らの生きているこの世界も実在しない架空の世界だとディックは言いたいのでしょうか? | ||||
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うーん、ディックはやはり「その時代にこれをやっていた」的な評価であって、いま初見の人が読んでも絶賛するほどは面白くない気がする。もしくはそろそろ新訳にしたほうがいいのかも。言葉やタッチも古くなるので。新訳してるものでまた読んでみようと思います | ||||
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小説の世界よりもより凝った作り込みで、原作の方が分かりにくかった。 設定は面白いけれども、フィルムにした点でビデオが勝っていると思う。 | ||||
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ちょっと読みにくかった… 登場人物がたくさん出てきて、各々が胸の内を長々と語るから置いてけぼりになる。 設定は面白く、最後のシーンはワクワクさせられました。 もう一度設定知った上で読んだら評価が変わるかもしれません | ||||
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傑作と名高い作品ですが、うーん、私には消化不良な部分が多く感じました。 訳がイマイチだなと感じたところが多かったせいもあるかもしれません。 もうちょっと劇的な最後を期待していた自分がいたせいかも知れません。 易を軸に話は展開しますし、結論もそれに関することですが、易に神秘性を感じる西洋の方にうけたのでしょうか。 | ||||
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”枢軸国が連合国に勝ってたら”の発想自体は凄く大胆で面白いが、その奇想天外な発想を支える為に、無理強いしたプロットが最後で崩れてしまい、全くの未遂のエンディングに繋がった。 この本ではやたらと”易経”が登場する。ルーレット好きなアメリカ人の性向とも思えなくもないが、これじゃまるでサイコロ転がしの人生ゲームだ。”出たとこ勝負”で枢軸が勝ち、その後の展開も何だか”出たとこ勝負”。折角日本とドイツが秘密裏に啀み合ってんだから、列強を巻き込む日独の対立を中心に長々と展開しても面白かった。 ただ、枢軸が連合国に勝ち、大国アメリカを支配するなんて、SF小説として見ても無理がある。せめて、この第二次大戦を引き分けに持ち込み、日独の対立を中心とする第3次世界大戦に繋げるのが無難だろう。その方がずっとリアル感があり、スリリングでもある。例えば、トルーマンが原爆投下直前になって暗殺され、大粛清の呪いに悩むスターリンが謎の死を遂げる。精神異常のヒトラーはポーランド侵攻直前に暗殺される。日本では、南下政策の責任を取り、東條が失踪し、真珠湾の英雄・山本五十六が政権を握る。この様に、我儘勝手な十人十色の展開が期待できる。 ジュリアナという安っぽい美女の存在は必要なのか。彼女が登場する度、無理強いしたプロットに穴が開く。”高い城の男”が幾ら無類の女好きとはいえ、胸の大きく開いたドレスで参上するなんて、女スパイにしても度が過ぎる。TV版の彼女がとても魅力的だったのに非常に残念だ。それに、ドイツの極端な飛躍し過ぎる宇宙計画も、プロットを混乱し、破綻させる一因となってた。 TVドラマが原作を上回るという珍しいケースではあるが、シーズン2はどういう展開になるのだろうか。 | ||||
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第二次大戦で日独が連合軍に勝利して米国を二国で分割統治したとのプロット。 両国民性の歴史的体質による相違が強調されている点は面白いが、ストーリー展開がまだるっこしい。 | ||||
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ディックの作品を読むのは初めてだったので、映画にもなっていない最も有名なものを読んでみました。枢軸側が連合軍に勝った後の世界という設定以外はSFらしいものは出てきません。極端にいうと普通小説といっても過言ではないでしょう。映画にできないという意味がなんとなくわかります。逆に、SFが敷居が高いと感じている人には、とても読みやすい作品だと思います。非常に地味な作品ですが、イタリア人の殺し屋(?)と柔道の女性教師とのくだりなどは、これだけで一つのサスペンスものになるなと思います。純文学のような読後感がありました。 | ||||
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歴史観がわかりずらい。 ちょっと歪んでしまったかもしれません。 | ||||
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今我々が生きている世界とは別の世界を、「易」によってつなげる。そしてその別世界(第二次大戦で枢軸側が勝ったという設定の世界)から、我々の世界(連合国が勝った世界)をうかがい知る。 今ではこういうパラレルワールドの物語は珍しくもなかったけど、それはこういう先鞭をつけた作家たちがいたからこその話です。本作はその意味で歴史的にも重要でしょう。 SFというには、科学的なネタが少なく、SFらしからぬ作品とも言えます。そもそも「易」を使うというのが、いかにもベトナム戦争のアメリカで蔓延した東洋趣味の先駆といった感じです。 ともかく、設定の斬新さは良い。しかしあともう少し「押し」が足りないと感じます。本当に凄い作品は、力がみなぎっているものです。何か、純文学的な詩性も足りないし、プロットの綿密さも足りないような。 もっとも、本作は既に発表されてから40年以上経っています。ある程度の風化もやむをえないかも知れません。それに日本人にとっては海外の作品だし。 科学ネタが少ない分、文系人間でも容易に読み通せるのはいいところです。 ただ、歴史を見る視点が偏っていないかというと、怪しいところがあります。ドイツのことを悪魔的に扱いすぎなんじゃないか。そのわりに日本は贔屓目で見られているから。 | ||||
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この作品を平行世界ものとする解説を見ることがあるが、 それにはあまり賛成できない。 この作品のテーマは「この歴史は本当か?」である。 ディックが描くのは真実か虚構かであり、ここかあそこかではない。 この歴史が偽物だとしたら、この世界はいったいなんなのか。 そんなめまいこそが、この作品の楽しみ方であろう。 | ||||
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