パーマー・エルドリッチの三つの聖痕
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90年代に購入した積ん読本を読んだ。久しぶりのディックはやはり面白かった。ひねくれてねじれた世界と精神への没入感は流石。最近ヴァーリィを読んで時代を感じさせないことに驚いたけど、ディックも古さは感じない。ただ当時かなり色々読んでたのでノスタルジーは感じた。 | ||||
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表示されている新版の装丁のものではない、古いデザインのものが届きました。 画像と違うのなら、そう書いてほしい。 | ||||
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神の片手をずっと掴んでいるかのような小説だった。はじめは濡れ場ありサスペンスありで軽妙に進んでいくが、後半は幻想的、非現実的であり、哲学的になってくる。そこは神の世界。後半は難解になるので何度か再読をおすすめする。再び読むだけの価値はある。 ここからは私の個人的な解釈である。ディックはドラッグ体験時に感じる「神性」、それこそがまさに神であり、そこに大きな意味はあると言いたかったのではないだろうか。酩酊時だけではなく、酔いが覚めた現実世界にも十分意味があり、現実世界に役立つものだと言っている。つまり、この本はドラッグをある意味肯定する小説なのである。 | ||||
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ディックの衝撃作、ただし今回はわかりやすいです。新種のドラッグ<チューZ>が、従来のドラッグ<キャンD>に取って代わる話です。しかし、そこはディック一流のヒネリがあって、夢か幻か現実か、が混ぜん一体となって、終局を向えるパターンです。作品自体はまとまっていて、傑作と言えるでしょう。 | ||||
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本作は登場人物たちが、ドラッグ(チューZ) を服用したあとの幻覚の世界が一番の見どころです。 例によって、主人公たちの現実は見事に崩壊し、地球や月や火星において幾重にも錯綜した奇怪きわまる世界が立ちあらわれる。 プロキシマ星系から「チューZ」という新型ドラッグを携えて飛来した星間実業家パーマー・エルドリッチなる怪人物。 チューZなんぞに市場を奪われてたまるか、とばかり、全力をあげて、エルドリッチのチューZ販売を阻止・抹殺しようとする、旧型ドラッグ・キャンD製造元の社長レオ・ビュレロ。ビュレロ社長の下で働く未来の流行予測コンサルタント〔早い話が予知能力者〕バーニイ・メイヤスン。 本作は今(2018年)から半世紀以上も前に書かれた作品なのに、地球はもはやお話にならないくらい温暖化が進みまくっていて、暑くて暑くてたまらない惑星になっている。 地球が住みにくくなったための対策として、国連は人々を火星や金星に半強制的に移住させていた。 焦熱地獄の地球よりはマシかもしれないが、故郷を遠く離れて、生きる希望も楽しみもない僻遠の地・火星などに移民させられた移民たちは、働く気力も失せた中、キャンDという薬物を服用して見る魅惑的な幻影の世界に逃避する日々を送っていた。 そこに、キャンDよりももっとブッ飛んだ薬物チューZが現れたのだからたまらない。たちまち人々はチューZに魅了されてしまう。 そんな現実崩壊ストーリーのなかで、予知能力者バーニイ・メイヤスンをめぐる幾つかの恋愛が丹念に描かれているところが面白く読めました。 とくにバーニイ・メイヤスンが火星行きの宇宙船の中で出会った若い娘アン・ホーソーンとの火星での淡い恋は、ほのぼのとした気持ちにさせられ、読後も強く印象に残りました。淡い恋といっても、しっかりメイク・ラブまでいくんだけど。 本作は、「電気羊」「ユービック」「高い城の男」「流れよわが涙・・・」と並んで五本の指に入る傑作だと思います。 | ||||
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