(短編集)
地図にない町
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ディックの短編集の表題作。物語は、存在しないはずのメイコン・ハイツという町への切符を求める客から始まる。主人公ペインは、その町の実在を確かめるため列車に乗り込む。到着したメイコン・ハイツは、不気味で灰色の霞がかかった町で、ペインはその謎を解き明かそうとする。ディックは、現実と虚構の境界、そして過去と現在の影響をテーマにしている。この作品は、幻想的な雰囲気が強く、ディックのイマジネーションが際立つ傑作である。 | ||||
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「現代で最も重要なSF作家の一人」と呼ばれる迄になったフィリップ・K・ディックであるが、最も有名な作品は、映画『ブレードランナー』の原作として知られる『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』であろう。 自作の初映画化であった『ブレードランナー』に関しては、当時としては遠い未来、2019年のロサンゼルスを描いた十分間程の雨降る街の情景のラッシュを観て大いに感動し、「SFの概念そのものにとって革命的な作品となる」とさえ述べたものの、ディックは完成を見届けることなく公開直前の1982年3月2日に亡くなった。 死後も、『トータル・リコール』や『マイノリティ・リポート』を始め、数多くの映画化がされているのだが、短編を元にしたものが割と多いのは、優れたアイデアを生み続けたSF作家であったという証左であろう。 本書は、1953年から1955年までの初期の短編十二篇が収録されている。 今過ごしている日常は本来のものか? そんな不信と崩壊してゆく現実、そして反権力をモチーフとしたのがディックの特徴であるが、本書は一風変わっており、『幻想短篇集』 と言う通りSFに限らずダーク・ファンタジー的な作品を中心に収録している。 その内、「超能力者」はやや作風が異なり、ファンタジーというのではなくなんだかちょっと難解で、二度読んで理解した。 だが、基本的には訳者あとがきにある様に、「意表を突く発端、中途のサスペンス、意外な結末」で愉しませてくれる小気味の良いアイデア・ストーリーの数々である。 科白や語り口はサッパリ。キレのある終わり方。読んでいて気持ちが良く、そして間もなく訪れるであろう結末が気になって仕方が無いので、どんどん読み進んでしまうのである。 謎は謎のまま。読後に残るのはモヤりとした恐怖。やってくるのはそんな結末ばかり。短編SF小説ならではのそういった持ち味を味わい尽くせる一冊だ。 その中でも、やはり表題作は圧巻。ディックの魅力を堪能できる秀作であると思える。 収録作品 『おもちゃの戦争 The Little Movement(1952)』 『薄明の朝食 Breakfast At Twilight(1954)』 『レダと白鳥 Out In The Garden(1953)』 『森の中の笛吹き Piper In The Woods(1953)』 『輪廻の豚 Beyond Lies The Wub(1952)』 『超能力者 Psi-Man(1955)』 『名曲永久保存法 The Preserving Machine(1953)』 『万物賦活法 The Short Happy Life Of The Brown Oxford(1954)』 『クッキーばあさん The Cookie Lady(1953)』 『あてのない船 The Builder(1953)』 『ありえざる星 The Impossible Planet(1953)』 『地図にない町 The Commuter(1953)』 | ||||
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この本は文庫本を持ってて、面白いのは充分分かっていますが、Kindleで繰り返し味わいたいので購入しました! ディックの良さが充分感じられて、彼の短篇でもベスト3に入るな、と思います! | ||||
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表題作の「地図にない町」は世にも奇妙な物語的で、実に良さそうに思えてもふとした瞬間に自分は現実へと戻らねばという話。それよりも私は、「名曲永久保存法」と「万物賦活法」の2作品が面白かったです。 両作品ともSFというよりはギャグに近く。博士と主人公のやりとりにはどことなく謎の笑い声が似合いそうな感じがします。周りの人も読み手もまともに取り合う気がしないでしょうが、二人は至って真剣です。 何かの拍子に暗い未来へとタイムスリップしてしまう「薄明りの朝食」も面白いです。 | ||||
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けど暇なときに時代背景なんかを思いながら読むのが面白い。。。 | ||||
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