未来医師
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素早い対応でした、本にも満足しています。 ありがとうございました。 | ||||
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いつものディックの作品同様、主人公は突然理不尽な世界に投げ込まれる。主人公の視点でしか語られないので、読者はなんか五里霧中、という感じ。ディックの作品がキライな人はこのへんに耐えられなくて読むのをやめてしまう。ディックのファンは、この五里霧中という感じから少しづつ光がさしてくる展開がやみつきになる。 五里霧中の出足から、だんだんスペースオペラ゚風の展開になるのが初期のディックで、この作品も後半はタイムトラベルの冒険譚。スペイン人のアメリカ大陸征服のころの話になり、面白い。ディックのファンなら必読ですね。 なお、出足の五里霧中、そして中期の名作群はそこからスペースオペラ風要素と思弁的要素がほどよく調和した展開になり、後期は思弁的要素が強くなる。 私自身は中期の作品が好きだけど、初期の作品、「パルフフィクション」(安物の紙に印刷した安手の小説)風で好きです。 | ||||
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ディックの自己評価によれば「こいつはただのクズだ。金を稼ぐためだけの小説だ」という本作ですが、いやいや十分面白いです。金を稼ぐためだけに書きちらしたものでも、しっかりクオリティを発揮するディックってやっぱり凄いです。 しっかりタイムパラドックスを扱ったSF小説になっており、このしっかりとしたSF小説というのが逆にディックらしくないと言われるゆえんかもしれません。 突然未来世界に飛ばされた主人公パーソンズも「この先に何が待っている?それがいかなるものであっても、自分には対応できそうな気がする」と、随分前向きです。 白人社会のあとアジア・アフリカ社会の勃発により人種の混合が進んだ未来世界。 ここでは「死は生の起因」「死は存在のサイクルの一端にすぎない」と考えられている。 物語はサスペンスフルでテンポよい展開。 とはいいつつ、ディックらしさも随所に感じられます。 「本物」は誰?実在すると思っていた人物は本当に実在するのか? というディックお得意のテーマもちらりと顔を見せます。 傑作「時は乱れて」と「高い城の男」の間に執筆された本作、なかなか侮れません。 | ||||
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本作は『ザップ・ガン』などと同様、作者ディックの自己評価は低いのだが、謎が謎を呼ぶミステリータッチのタイムトラベルものであり、ストーリーのテンポがよく、最後までハラハラドキドキして、とても面白かった。 ディックには大きく分けて以下の3つの作品群があるのではないかと思う。 ①「電気羊」「ユービック」「パーマーエルドリッチ・・」「火星のタイムスリップ」など・・・いわゆるディックSFの代表的傑作。 ②「高い城の男」「流れよわが涙・・」「スキャナー・ダークリー」「ヴァリス」「聖なる侵入」「ティモシー・アーチャーの転生」など ・・・メッセージ性がつよく文学的評価の高い作品。ちなみに「高い城の男」は、現代アメリカ文学の巨匠スティーヴ・エリクソンの『黒い時計の旅』(ヒトラーが生き続ける20世紀とヒトラーが死んだ20世紀の2つの「現代」を舞台にした小説) と並び称されている。 ③「偶然世界」「未来医師」「ザップ・ガン」「空間亀裂」「ガニメデ支配」「フロリクス8から来た友人」「ヴァルカンの鉄鎚」「タイタンのゲームプレーヤー」など・・・チープなSF的アイデアで書かれたテンポのよいB級SFの佳作。 本作は③のひとつであり、余計(?)なメッセージ性や思想性はなく、あくまでもミステリータッチのタイムトラベルものというB級SFに徹しており、270ページと程よい長さも手伝って連休の娯楽読み物としては最適で、すごく充実した数時間を過ごせた。 メッセージ性がないとはいえ、そこは生涯純文学的テーマを模索し続けたディックのこと、平均年齢15歳という25世紀の若者ばかりの未来社会の死生観が独特で、いたずらに長生きするよりも自分の属する種族のために潔く死ぬことこそ美徳という部分は、日本人の死生観にも通じるものがあって興味深かった。 ディックファンには絶対に見逃せない作品だと思います。 | ||||
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2010年医師パーソンズは突然25世紀にタイムスリップしてしまう。 そこは混合言語を話し、15歳程度の若者しか存在しない管理社会だった。 ・・・というあらすじなんですけど、いわゆるディストピア的な暗い話かと思っていたら 途中からタイムマシンで過去に戻ってみたり、超未来の荒廃した地球にたどり着いたりと冒険ものでした。 接合子という言葉が出てきますが、これっていったいなんなんでしょうか。精子と卵子の結合物? 勝手に解釈して読み進めました。狼族の大母であるロリスがかわいかったです。 物語自体は中編という感じでサクサク読めるので、SF初心者にもお勧めです。 | ||||
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