宇宙の眼(虚空の眼)
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8人が陽子ビーム観測機暴走事故に遭って救出されるまでの瞬間、被害者の誰かの意識が支配する世界に閉じ込められる。ベタだ。ベタな展開だ。 神が中心(でもその善悪の分別は自分)のじいさんの世界。 自分の道徳観や美的センスに合わないものを徹底的に排除していく社交的マダームの世界。これがむちゃくちゃ面白い。名前の存在を消していく。こんなものはわたしの世界にいらない!といってあらゆる名前(カテゴリ)ごと消していく。われわれの世界は名によって成立しているのを実感!!!名前を消すという視点から見ると趣が全然違う。 陰謀論に苛まれている暗い女性。完璧なまでの事故の前の世界を再現したと断言するが、彼女の恐れているものがすべて具現化されている。めちゃくちゃ気持ち悪いホラー。自分の腹の底の黒いものを思い起こさせる。 友人だと思っていた男は実は自分とその妻を陥れようとした思想家だった!!!という政治色溢れる世界。 これは世界に閉じ込められていて、あることをすることで脱出するまでが面白い。さいごのハッピーエンド的なものは印象に残らない・・・。 自分の思い描いた最高の世界は、誰か他人に見せられますか? | ||||
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今まで読んだ中で最高のSF。一気に読んでしまった。一切古びない名作。 | ||||
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プライムデーでなぜかSF小説の有名作が軒並み安くなっていたので購入したうちの一冊。 内容は全く知らず、著者名とタイトルだけで選んだもの。 最初タイトルを見て、宇宙の眼とは『2001年宇宙の旅』のモノリスみたいなものかと想像したが全く違った。 実験装置の事故に巻き込まれた8人の男女がそれぞれの想像(創造)した世界に丸ごと放り込まれ、その世界を潰すとまた次の世界に・・・というお話。 「宇宙」っていうのは結局「多元世界」という意味なのかな?「眼」というのがよく分からないが・・・ 現代でも通じるのは2番目の「ご清潔な世界」を理想とする世界だろうか。汚いもの・卑猥なものをこの世から消し去りたいと願う人は多いようだが、その世界は実際にはどういうものになるかはなかなか恐ろしいものがある。 共産主義と赤狩りが吹き荒れていた空気というのは、「共産党」が立法府に議席を持っている日本(改めて考えるととても不思議なことである)ではあまり実感しにくいが、このあたりはアメリカでの空気感を感じられる一つの実例と言えようか。 読んでいる間も割と描写が気持ち悪いし、読後感もスッキリしたとは言いにくい。 だが、『華氏451度』のような頭でっかちの内容に比べれば楽しめたので星3つ。 | ||||
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個人的にディックの作品の中でも特に好きな作品の一つです。 | ||||
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例によってAmazonの超高速到着 (一昨日早朝注文 → 本日午後3時帰宅して入手) で、なおかつ約5時間で読了。ちなみに長さは370ページほど。 『多元宇宙テーマの金字塔』との評判に間違いはないけど、多元宇宙というよりも多元精神世界と呼んだほうがいいのではないかと。 それにしてもブッ飛んだ傑作ぞろいのディック作品のなかでも異次元の面白さ。ぶっ飛び具合でこれに匹敵するのは『ユービック』くらいしか思いつきません。しかも『ユービック』は最初の100ページくらいは結構のんびりと話が進むが、『宇宙の眼』は34ページ (第3章) から多元宇宙 (の最初の宇宙) に突入し、陽子ビーム加速器の暴走事故に巻き込まれたはずの見学者8人の新たな現実 (?) が始まる。 あんまりここが面白かった、あそこが面白かったと書き過ぎては、これから読まれるかたの興味を削ぐので、詳しくは書きませんが、次々と現れる多元宇宙の中で登場人物たちが経験するドラマのユニークさ!!! もさることながら、登場人物たち各々のキャラも立っていて、その点でも読ませます。 それにしても、一昨日の朝、出勤前にふと思い立って注文したのに2日後 (本日) の午後3時には入手し午後8時過ぎには読み終わり、午後9時には感想までインプット完了、というこのスピード感はたまりませんね。何かと不便なコロナ禍だけど、Amazonのお陰で読書の趣味のほうは、コロナ禍以前よりもかえって充実しているかもです。 | ||||
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