(短編集)
トータル・リコール ディック短篇傑作選2
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Philip K. Dickの短編集。 トータルリコールはもちろんのこと、どれも読みごたえのある作品ばかりで著者の着想の深さを感じさせる作品集。 トータルリコールは1990年の映画版とはだいぶ雰囲気が違い、映画版のようなアクションや派手な演出がないプロット重視の作品となっている。 私が映画版を見たことがないマイノリティリポートも本原作とは大きく違うようだが、Philip K. Dickらしいパラドックスを取り入れた面白い作品である。 Philip K. Dickの作品には、戦争、人の定義、ディストピアなどのダークなテーマが含まれていることが多く、物語のラストに予想外の結末を持ってくるなどの共通した特徴があるが、それぞれの作品ごとにユニークなストーリーラインや世界観がある。 電気羊や高い城を含め、出版から60年近く経った今でも十分に通用するこれだけ完成度の高い作品群を書いたPhilip K. Dickが、歴史に名を残すSF界の伝説であることは間違いない。 | ||||
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何人かの方が指摘している通り、kindle版の表紙は映画の広告の帯が付いた状態でした。 私が購入したとき(2021年ごろ)は、映画広告がついていました。 それがいつの間にか(多分、ここ半年以内)、映画広告の帯がなくなっていました。 ※買い直した訳ではなく、ダウンロード済みのものが自動的にアップデートされていました。 補足: 上記では単に「表紙」としましたが、kindleのデスクトップに表示しているアイコンとしての表紙と アイコンクリック後、1ページ目として表示される画像は異なります。 「トータル・リコール」は今は両方とも紙の本の表紙と同じ画像ですが、他のディック作品では 「ザップ・ガン」「聖なる侵入」は1ページ目の方は表紙画像ではなく、 文字表記のタイトル、著者名と紙面中央やや下に早川書房の h のロゴがあるデザインです。 これらも表紙画像と同じ画像に差し替えて欲しいところです。 | ||||
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やはりディック | ||||
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kindle版の表紙なんとかならないのかな…8/10公開っていつなん? | ||||
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本書はフィリップ・K・ディック短編傑作集ですが、有名なところではトータル・リコール、そしてマイノリティ・レポートが掲載されています。もちろんこれらの有名な話も面白いですが、私はむしろそれ以外の短編を堪能しました。 ネタバレになりますので深く書きませんが、「地球防衛軍」「訪問者」は立場の逆転という視点を、「世界をわが手に」はいまでいうシミュレーション仮説につながる話です。「ミスター・スペースシップ」はBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)、「フード・メーカー」は、デジタル監視社会といった形で、むしろ2023年に読むほうが、リアリティを増しているという作品もあると思います。私は個人的に「世界をわが手に」が特に印象に残りました。この短編の中で、世界球という玩具を作っている会社の社長が、「人々は倫理観だけでは動かないんだよ、そうではなく・・・・」というシーンがあり、これは現代のSDGsへの大いなる警句だと思いました。つまり「サステナブル」「持続可能な社会」と倫理だけに訴えていても、一部の人は従うがマジョリティは動かないだろう、ということを想起させるわけです。SFのストーリー展開が卓越しているだけでなく人間心理を深くついた作品集だと思います。 | ||||
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