(短編集)

マイノリティ・リポート



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    初公開日(参考)1999年05月
    分類

    短編集

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    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)

    1999年05月31日 マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)

    プレコグ(予知能力者)の助けを借りて犯罪を取り締まる犯罪予防局が設立され、あらゆる犯罪行為を未然に防ぐことができるようになった。その結果、現実の殺人はこの5年起こっていない。そんなある日、犯罪予防局長官アンダートンが、いつものようにプレコグの予知を分析したカードをチェックしていると、その中に自分が翌週までにある男を殺すというカードを見つける。これは自分を陥れる陰謀に違いない。カードに細工をするには、内部に共犯者が必要だが、それは果たして誰なのか。新しく赴任してきたウィットワー、局の高官でもある妻のリサ、部下のペイジ、それとも…。警察に追われながらも真相に迫っていくアンダートンの前に、突然謎の男が現れる。(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.14:
    (5pt)

    多数派の存在が論理的に意味するものは、それと対応する少数派の存在である。

    SF界の鬼才フィリップ・K・ディックは、優れたアイデア・ストーリーを多数著した。
    表題作「マイノリティ・リポート」は、トム・クルーズ主演、スティーブン・スピルバーグ監督で2002年に映画化されたが、その設定はやはり特異なアイデアによって成り立っている。
    プレコグと称される予知能力者3人の能力を元に予測された犯罪を未然に防ぐ為に容疑者を潜在的犯罪者として確保、収容所送りとする犯罪予防局が設立され、重犯罪は99.8%も減少した。現実の殺人はもう5年間も起こっていない。
    設立者であり、犯罪予防局の長官を務めてきたアンダートンは、公認の候補として補佐の任を受けたウィットワーが赴任されてきたその日に、思ってもいなかった災厄に見舞われる。
    予知分析カードには、自らの犯罪が書き記されていたのだ。それも全く知らぬ人物を翌週の内に殺害するという内容だった。
    これは自分を陥れようとする陰謀に違いないと断じたアンダートンは逃亡を図る。謀ったのは誰か? カードに細工をしたのは内部の者に違いない。それは誰だ。目的は?
    当局に手配をされ、警察に追われながら、自らの潔白を晴らそうとするアンダートンだったが、もしこの予知が間違いならば、これ迄の措置にも同様に誤りがあったのかと自己矛盾に陥り込むのであった。

    ディックの文体には、端正と言って差し支えないであろうクールさがある。クレバーで余計なものを削り取った言葉選びには、読者を物語の先へと導く力がある。
    読者は、SF短篇ならではの謎にはまり、先を急ぐ登場人物がどう行動するのかが気になって仕方がなくなるのだ。次は次はと、あまりに立て続けに読んでしまう。その為、短篇だと多少物足りなさを感じてきてしまったので、次は長篇作を読むことにしよう。
    そんな切れ味鋭く小気味の良い全7篇の短篇の中には、『トータル・リコール』としてアーノルド・シュワルツェネッガー主演でポール・バーホーベン監督により1990年に映画された。2012年の再映画化の際にはコリン・ファレル主演、レン・ワイズマンが監督を務めた「追憶売ります」も含まれている。
    そして、「安定社会」はディックのデビュー作なのである。

    収録作品
    「マイノリティ・リポート The Minority Report(1956)」
    「ジェイムズ・P・クロウ James P. Crow(1954)」
    「世界をわが手に The Trouble With Bubbles(1953)」
    「水蜘蛛計画 Waterspider(1964)」
    「安定社会 Stability(1987)」
    「火星潜入 The Crystal Crypt(1954)」
    「追憶売ります We Can Remember It For You Wholesale(1966)」
    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)より
    4150112789
    No.13:
    (2pt)

    中古なので

    非常に良いでも結構日焼けしてるのでご注意!
    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)より
    4150112789
    No.12:
    (3pt)

    それなりに面白かった

    収録作品は、「マイノリティ・リポート」、「ジェイムズ・P・クロウ」、「世界をわが手に」、「水蜘蛛計画」、「安定社会」、「火星潜入」、「追憶売ります」の七編。
    「マイノリティー・リポート」に出てくる三人の予知能力者(プレコグ)の描写がグロテスクで結構よかった。「プレコグたちは、一日じゅう、高い背もたれのついた特製の椅子にすわり、金属バンドと配線と留め金でひとつの姿勢に固定されて、うわごとをしゃべりつづけるのだ。彼らの肉体的欲求は自動的にみたされる。彼らに精神的欲求はない。植物人間のように、ぶつぶつつぶやき、まどろみ、生きつづけている。彼らの心はぼんやりとして、とりとめがなく、影のなかに迷い込んでいる。しかし、その影は現在の影ではない。もごもごとうわごとをつぶやくこの三人、大きな頭と萎えた体の持ち主は、未来を見ているのだ」(p13)
    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)より
    4150112789
    No.11:
    (5pt)

    マイノリティリポート(少数報告)

    カルト的映画、ブレードランナーで一躍有名になったフィリップ・k・デックの短編作品集。珠玉の短編作品が詰まっています。凝り固まった現実社会からトリップされたい方にお薦めのSF郡です。未来、究極の世界観作りのうまさがあります。古い作品ですがSFには古典がない。未来が描いてあるのだから。

    映画にもなったマイノリティリポートは短編集の表紙にもされており当然ながら読者の多くは良評価の多数報告があると思います。

    私のお薦めは、世界球が出てくる「世界をわが手に」なんですが、これはマイノリティ・リポートでしょうか?火星潜入やジェイムスPクロウなんかもいいですね!SFが盛んだった当時の書き手の味がすごくでている。

    デックのSFは未来の遥かな夢と暗い未来が同居している世界なんだけど、すごく芸術性を感じるんですよね。
    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)より
    4150112789
    No.10:
    (4pt)

    幸運にも原作を先に読むことができました。

    海外SFを読んだこのとない私が、数年前この本を友人の家で見つけました。
    「こんな大衆作品読むんだ?」
    て聞くと
    「やっぱりお前は何も知らんな、そういうのは映画が出ると表紙換えて出しなおしてるんだよ、100円で買ってきたんだよ」
    「じゃ、表題の原作だけ読んでみる」
    と次の日の朝、起きない友人を置いといて近所の公園で表題短編だけ読みました。
    「普通に面白いじゃん」
    数年後マイノリティ・リポート 特別編 [DVD]を鑑賞、ななななんだ、これは?原作のひねりは帳消しか?
    で僕は今でも幸運だったと思っています。
    マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)より
    4150112789



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