まだ人間じゃない
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作家が精神病だったらよい作品が書ける、というような単純なものではない。 だけどこの短編集には、そういった危うい精神状態とあふれる才気が混然一体となった凄味がある。 白眉の出来といえるのは「かけがえのない人造物」と表題作「まだ人間じゃない」。 前者では特に統合失調症的な強迫妄想の色が顕著だ。自己の存在や世界の真偽など、根源的な部分を揺らしてくる怖さがある。 後者はどこまでもヒューマニスティックな一作でありながら、なにをもって人間を人間たらしめるか、というやはりきわめてプリミティヴな問題に揺さぶりをかけ、人間存在のあやうさを表現しきっている。 諦観にみちたアイロニックな台詞のやりとりと、そこからかすかに覗き出る気高いヒューマニズム。 陰鬱な作品が多いが、わずかに希望がある。 作品の出来不出来を問わず、いとおしくなる短編ばかりだ。 | ||||
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ボクにとって1stディックにして1stハヤカワの本書 本書を読んだのは四年前ですねジャケ買いでしたね・・・ ディックの作品は大概発想が突飛過ぎたり、暗いものですが、この本に収録されてる作品もごたぶんに漏れません 一番印象に残っているのは干渉するものですね ラストのその後が簡単に想像できる話しです 他に印象に残っているのはやはりCM地獄ですかね・・・本当に嫌な話しだと思います とりあえず、明るい気分になりたいなら他の本をお勧めしますよ、900円も払って暗い気分になるこたない | ||||
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表題の短編を含む、それぞれ毛色の違った8つ物語。 ・フヌールとの戦い ・最後の支配者 ・干渉する者 ・運のないゲーム ・CM地獄 ・かけがえのない人造物 ・小さな町 ・まだ人間じゃない どれもこれも、ハッピーエンドな話じゃないけど、 表題の「まだ人間じゃない」は心が暗くなる。 テーマは妊娠中絶で、中絶をどの時点で正当化するか、 それを「生後堕胎」という極端な話で問いかける。 父親となった今、また、世の虐待等に心を痛める今、 このテーマはより重く心にのしかかってくる。 ただし、この本の中でもっとも救いようの無いのが、 「CM地獄」か。 本人も本書でそう言ってるが。 夢も希望もなく、苦しみの終末を迎える・・・。 調子の良いときに、もう一度読んでみたい、 そう思わせる一冊だった。 沈んでる時は不可! | ||||
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十二歳以下の子供たちが『生後堕胎』という名目のもとで消されて行く、 未来を描いた表題作他、一筋縄では行かない読みごたえ十分の傑作集。 個人的にはおどろくほど低予算で異性人に地球を乗っ取られてしまう話が オススメです。 ところでこのタイトル、とある漫画で見覚えのある方もいらっしゃるのでは? | ||||
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