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(短編集)
トータル・リコール ディック短篇傑作選2
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トータル・リコール ディック短篇傑作選2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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Philip K. Dickの短編集。 トータルリコールはもちろんのこと、どれも読みごたえのある作品ばかりで著者の着想の深さを感じさせる作品集。 トータルリコールは1990年の映画版とはだいぶ雰囲気が違い、映画版のようなアクションや派手な演出がないプロット重視の作品となっている。 私が映画版を見たことがないマイノリティリポートも本原作とは大きく違うようだが、Philip K. Dickらしいパラドックスを取り入れた面白い作品である。 Philip K. Dickの作品には、戦争、人の定義、ディストピアなどのダークなテーマが含まれていることが多く、物語のラストに予想外の結末を持ってくるなどの共通した特徴があるが、それぞれの作品ごとにユニークなストーリーラインや世界観がある。 電気羊や高い城を含め、出版から60年近く経った今でも十分に通用するこれだけ完成度の高い作品群を書いたPhilip K. Dickが、歴史に名を残すSF界の伝説であることは間違いない。 | ||||
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何人かの方が指摘している通り、kindle版の表紙は映画の広告の帯が付いた状態でした。 私が購入したとき(2021年ごろ)は、映画広告がついていました。 それがいつの間にか(多分、ここ半年以内)、映画広告の帯がなくなっていました。 ※買い直した訳ではなく、ダウンロード済みのものが自動的にアップデートされていました。 補足: 上記では単に「表紙」としましたが、kindleのデスクトップに表示しているアイコンとしての表紙と アイコンクリック後、1ページ目として表示される画像は異なります。 「トータル・リコール」は今は両方とも紙の本の表紙と同じ画像ですが、他のディック作品では 「ザップ・ガン」「聖なる侵入」は1ページ目の方は表紙画像ではなく、 文字表記のタイトル、著者名と紙面中央やや下に早川書房の h のロゴがあるデザインです。 これらも表紙画像と同じ画像に差し替えて欲しいところです。 | ||||
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やはりディック | ||||
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kindle版の表紙なんとかならないのかな…8/10公開っていつなん? | ||||
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本書はフィリップ・K・ディック短編傑作集ですが、有名なところではトータル・リコール、そしてマイノリティ・レポートが掲載されています。もちろんこれらの有名な話も面白いですが、私はむしろそれ以外の短編を堪能しました。 ネタバレになりますので深く書きませんが、「地球防衛軍」「訪問者」は立場の逆転という視点を、「世界をわが手に」はいまでいうシミュレーション仮説につながる話です。「ミスター・スペースシップ」はBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)、「フード・メーカー」は、デジタル監視社会といった形で、むしろ2023年に読むほうが、リアリティを増しているという作品もあると思います。私は個人的に「世界をわが手に」が特に印象に残りました。この短編の中で、世界球という玩具を作っている会社の社長が、「人々は倫理観だけでは動かないんだよ、そうではなく・・・・」というシーンがあり、これは現代のSDGsへの大いなる警句だと思いました。つまり「サステナブル」「持続可能な社会」と倫理だけに訴えていても、一部の人は従うがマジョリティは動かないだろう、ということを想起させるわけです。SFのストーリー展開が卓越しているだけでなく人間心理を深くついた作品集だと思います。 | ||||
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寺沢分一先生の名作・コブラの第1話冒頭部分で、ディックのトータル・リコール(旧名・追憶売ります)がオマージュされているため、大本を読みたくて購入しました。 映画やコブラとはまったく違って、地球内で完結して火星や宇宙に行くことすらないです。 ディックの小説 → コブラ(漫画)→ トータル・リコール(映画) とオマージュされているようですね。 | ||||
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ディックの短編自体には楽しませてもらったが、いかんせん誤字が多いのが気になる。ラストシーンで誤字があったのはかなり痛かった。 | ||||
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映画トータルリコールはシュワルツネカガー主演の方が印象深い。只楽しめば良いが、夢か現実かが気になる。ネット等の説明も「どちらともとれるが、全て夢だった可能性大」との解説が多い。原作では著者の描きたかった狙いが分る。勿論、原作は短編、映画は話も変更し膨らませているが、双方夢か現実かは最後まで分からない。が、原作では真実は最後の一行で明らかとなる。偶然にも作られた記憶と一致点が多いが「全ては現実で彼は英雄だった」と。勿論、映画は小説とは別作品で監督の変更は自由で真意は不明。が、小説の最大のヤマは最後の約1P、特に最後の一行。よって、監督の映画化決定もこの部分に驚き感動したに相違ない。 | ||||
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映画化された”トータル・リコール”、”マイノリティ・リポート”を含む10編を含む短編集。 各短編は20〜50ページ前後と、手軽に読め、なおかつフィリップ・K・ディックの世界観が存分に堪能できる一冊です。 本書が気に入れば、長編代表作”アンドロイドは電気羊の夢を見るか”等に移っても良いかと思います。 科学的なバックグラウンドとしては…1950年代発表の作品のため、理系には物足りない感じです。まあ古典SF(そういう分野があるのか不明ですが)はバックグラウンドや理論より、テーマやアイディア勝負であったところが伺えます。そういった意味ではハリウッドSFの原作にはぴったりだったのでしょう。 このため、短編アニメを見るような気分で読めば良いかと思います。 | ||||
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社会風刺の効いた、ディックの短編集はどれもこれも面白すぎる。地球防衛軍、では地下で暮らす人類はひたすら、地上での核戦争を終わるの待ち続けるが、実際は、星新一のショートショートのような、おちが待っていたり。とにかく、楽しすぎるのだ。 | ||||
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内容は良いですが、電子書籍だと映画の表紙カバーが外せず、ダサくて仕方ありません。早急に元の表紙に戻してください。 | ||||
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表題作のトータルリコール、マイノリティリポートなどが収録されている、どちらの映画も面白いしその原作も面白い 映画とはコンセプトテーマ以外は重ならないが、そのコンセプトやテーマ付けがPKディツク短編の真骨頂かもしれない 一体この人の作品は何本映画化されるんだろうか | ||||
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全体的に密度に欠ける印象を受けました。今まで純文学を読んできたので表現力が貧弱なところが気になりました。 翻訳者の技量が問題なのでしょうか?稚拙な文章ですので個人的に内容が薄っぺらく感じた。 | ||||
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一つ一つの話に道理や真理のようなものが感じられます。独特な後味を感じる短編作品群。 | ||||
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著者の作品は、ずっとハヤカワSFの他作品と表紙のデザインが違うのが気になっていたが、 この本で初めて読んでみた。 表題作のトータルリコール、別で収録されているマイノリティーリポートともに大作映画のイメージが強かったので、「原作はこんなに短い短編(30Pくらい)だったんだ〜」という印象。もしやディックさんって海外版の星新一? トータルリコールは記憶の書き換えという設定自体に目新しさはないが、最後の終わり方が印象的。 最後にくすっと笑わせてくる所に勝手にアナーキズムを感じる。 そういえば表紙のデザインといい、著者の名前、顔写真といい、ロックな感じの作家だな〜 好きかは分かれそうだが、短いので気になっている人はとりあえず読んでみれば良いと思う。 自分は好きだった。 | ||||
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いずれも傑作ぞろいのディック短篇集でした。「不世出の天才が遺した十の短篇 」という大森望氏のあとがきの言葉が全てを言い表しているようです。 ①トータル・リコール・・・映画 (シュワルツェネッガー主演 及び コリン・ファレル主演) とはかなり違った展開だが、この原作のプロットの巧妙さとスピード感、サスペンスあふれる筆致は数あるディックの短篇の中でも群を抜いており、何度も映画化されるのもうなずける。ただし何度映画化されても、そのまま真似をしたのでは原作を越えるのが難しいからか、映画ではそれぞれ映像作品ならではの特色あるストーリーやガジェットを加味して観客を楽しませるように作られているようだ。 ②出口はどこかへの入り口・・・一介のセールスマンであるバイブルマンが、ハンバーガー屋さんでのくじ引きで大当たりを引いて名門大学へ進学するという話。出だしからブッ飛んだ展開だが、学内で仲良くなった美人女子学生メアリーと過ごす学生生活での出来事もブッ飛んでおり、またどこかユーモラスで、最後のオチには思わず「うーん、そうだったのか!」と感嘆してしまった。 ③地球防衛軍・・・地上は米ソの核戦争で汚染され荒廃したので、人間は8年前から地下深くで暮らすようになり、地上では米ソ双方のロボットによる代理戦争がずっと続いている。人間は地上の戦況を映像でしか確認できない。定期的に地下へ戦況報告に降りてくるロボットの報告に疑問を抱いた人間の軍首脳部はある日、汚染されているはずの地上に上がろうとするのだが・・・。ヒューマニティーあふれるラストには感動させられた。 ④訪問者・・・全面核戦争から3世紀を経た遠未来。人間をふくめた地上の生物たちは放射能汚染への耐性を獲得し独自の進化をとげていた。真正の人間は、全面戦争勃発時、地下に逃れた少数の人々だけ。そしていま真正人間は仲間の真正人間を求めて防御服に身をかため汚染された地上を捜索している。彼らが捜索の果てに出会ったのは・・・。衝撃のラストに込められた逆転の発想が鮮やかだ。 ⑤世界をわが手に・・・人間の持つ破壊衝動に対するひとつの解釈か。ディックお得意の不健全なドラッグノベルっぽいストーリー。ラストに救いがありカタルシスが味わえる。 ⑥ミスター・スペースシップ・・・宇宙船に人間の脳を移植するというアイデア自体はありふれているが、古来、戦争に明け暮れ、今はプロキシマ・ケンタウリ星人と戦争状態にある戦争好きな人類の一員 (ひと組のカップル) を、そんな閉塞状態から救い出すために脳移植宇宙船が活躍するのが秀逸。しかも、脳を提供したのは主人公クレイマーの大学時代の恩師である偏屈で個性的な老学者であるところが素晴らしかった。 ⑦非O・・・いま流行りのサイコパスが主人公。非О(オブジェクト)思考を信奉するサイコパス軍団が、地球を、銀河を、そして宇宙全体の覆滅を画策するのだが・・・。サイコパス軍団が破壊に使う爆弾の名前が、出てくるたびに大笑い。水爆を越えるC爆 (コバルト爆弾)、さらには地爆 (地球を破壊する)、金爆 (金星破壊・ゴールデンボンバーかい?)、太爆 (太陽破壊!)、銀爆 (銀河系破壊!!)、宇爆 (宇宙破壊!!!)。狂気のサイコパス軍団の恐るべき野望がどこまで成就するかは読んでのお楽しみ。 ⑧フード・メーカー・・・・・・フード (頭環) はテレパスから心を読まれないための防具。新人類テレパス VS 旧人類の戦いと一言で言ってしまえば、ヴァン・ヴォークトの傑作「スラン」と似たシチュエーションだが、ラストに大きなどんでん返しが待っている。 ⑨吊されたよそ者・・・主人公ロイスは車での通勤途上、通りの真ん中にある小さな緑地帯に立つ街灯に死体が吊るされているところを発見して愕然とする。だが周囲を歩く人々も警察さえもその光景を不思議とも何とも思っていない。ディックの作品にはよくある現実崩壊のシチュエーション。追い詰められたロイスは隣町まで命からがら逃げ延びてその町の警察に救いを求めるのだが・・・。SFホラーの佳作。 ⑩マイノリティ・リポート・・・トム・クルーズ主演の映画で有名な作品。全体のストーリーが映画とはかなり異なっているものの、原作のストーリーテリングの冴えはディック短篇の中でもおそらく屈指ではないか。10ページも読まないうちに謎めいた出来事が起こり、さらに中年太りの主人公アンダートンが、若くて美しい妻リサとイケメンの青年ウィットワーとの仲を疑いだすに及んで、アンダートンに取っていったい誰が敵で誰が味方なのか分からなくなる。謎が新たな謎をよび、ハラハラドキドキのし通しで、ページをめくる手が止まらなくなってしまう。怒涛のSFサスペンス。 | ||||
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トータル・リコールは仮想現実の世界で記憶を植え付けられる主人公を描いたSF小説だ。 アーノルド・シュワルツェネッガー版では火星を舞台にしていたが、こちらは地球を舞台にしている。 最後、主人公が見ていたのは夢だったのか?それとも現実だったのか? PSVRが人気の現代に於いて、仮想現実の世界は身近なものとなっている。 ディックの未来の予見性に驚く。 | ||||
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普段、あまりSF作品を読まないのは、私の凡人脳ではついていけない発想で、読んでる途中で理解不能になってしまうから・・・ 本作も、10年くらい前に読んでいたなら、おそらくん何を言っているのか突拍子もなさすぎて読了できたか、自信がない。 現在、人間の頭脳がAIにかなわないとか、バーチャルリアリティが身近になり仮想現実体験ができたり、防犯カメラや携帯カメラで、事件事故の映像が見られたり、人間型ロボットが生活に入ってきたり、自動車の自動運転課されたり、はたまた 国が集団的自衛権・特定秘密保護法・情報監査委員会というような事象が、源氏に語られることが多くなったが故、ようやく本作品群も、ピンっとくるようになり、作者の先進すぎる発想に、恐れ入る。 デイックの作品初めて読むので、各作品、どういう内容を扱い、そういう結末を迎えるかが想像できないので、1度読みでは、深くは理解できず、2読目で、ようやく納得できる感じです。じょれからこんな世界になるのでしょうかね・・? | ||||
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10篇を収録した中短編集ですが、はっきり言って出来不出来の差が激しいと思います。 表題作の「トータル・リコール」と「吊るされたよそ者」以外は退屈で、読むのがしんどかったです。 2度の映画化で有名な「トータル・リコール」は、ある意味映画よりはるかに恐い真相に仰天しました。 こんなに素晴らしいオチがあるのに、脚本家はバカですね。 「吊るされたよそ者」は、ミステリファンに是非とも読んでいただきたい傑作です。 主人公は、街灯からぶら下がっている黒い物体を見つけます。 それは人間の死体でした。 ところが…… 一応SFですが、極めて論理的に解明されるオチが秀逸です。 ミステリとしてもっと高く評価されるべき作品だと思います。 ※レビューに「Amazonで購入」の文字が表示されていませんが、「注文履歴」で購入したことを確認済みです。 | ||||
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とにかく面白いです。 ぐいぐいと引き込まれていき、想像外の事柄も多く、一気に読みました。 | ||||
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