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高い城の男
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高い城の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 21~40 2/5ページ
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アマゾンドラマを見て、原作を読んで、すっきりしなかった部分を解消するために訳本を読みました。原作はしりきれトンボな印象でした。先月からアマゾンドラマの最後のシーズンがみられるようになったので、そちらが楽しみです。 | ||||
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一読して、思わずウーンと唸ってしまう小説である。賛否両論の作家である。おそらく誰もマネが出来ないであろう。第二次世界大戦で、ドイツと日本が勝利して、その後の世界を描いたものである。SF小説と言うより、歴史小説を読んでいる感じである。これに、易経、をカラメテなんとも奇妙な小説に出来ている。とにかく、SF史上最大の問題作である。 | ||||
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ドラマとの違いを見てみようと購入。少しシナリオが違って小説の方が面白い | ||||
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Amazonプライムビデオで同名のドラマを見て、原作を知りたく読みました。改変歴史、並行世界ものに分類されるのでしょうが、原作では並行世界は暗示されるのにとどまります。ビデオの方は、この原作の意図を尊重しつつ、様々な拡張や変更を加えている事がわかり興味深く思いました。例えば、原作ではイナゴの本になってますが、ビデオではフィルムに。ちらっとしか原作では現れないパラレルワールドの幻影が、ビデオでは大きく発展させられています。ただし、ビデオの方はシーズン1くらいでやめておいた方が良かったのでは、と個人的に思います。原作の結末の意味は、読後、すぐにはわかりませんでしたが、多くの人の感想を読んでなるほど、とわかりました。ビデオでは、その辺は、大幅に拡張されている。さて、多くの方が、日本人の取り扱い方に違和感をお持ちのようですが、私は逆に、他の国の人が日本をどのように見ているかわかり興味深く感じました。読後感は独特のものがあります。 | ||||
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"『彼は前からそうやって住んでたらしいのよ。そこでこの本を書いたんだもの。その屋敷の名前はね(中略)〈高い城〉ーそれが彼のつけた愛称なの』"1963年ヒューゴー賞受賞作であり、amazonドラマ化された本書は、複数視点、同時進行する物語が虚実が混在する不思議な読後感を与えてくれる。 個人的には、話題になったドラマを観る前の予習として、また『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(映画ブレードランナー原作)の著者が、第二次大戦で枢軸国側が史実と違って勝利した世界をどのように描いているかに興味をもって本書を手にとりました。 さて、本書ではドイツと日本により【冷戦的な分割支配を受けているアメリカ】を舞台に、アメリカ人、日本人、ドイツ人といった様々な登場人物がナチスの後継者をめぐる争いに、それぞれの事情で巻き込まれつつ【物語世界とはさらに逆(つまり史実的な)の世界】を描いた禁書扱いの小説『イナゴ身重く横たわる』も読みふけっている。という二重構造あるいは最近流行りの【並行世界もの】となっているわけですが。アメリカ人美術商から見た日本人の描写にはやはり、多用される易経なども含めて【偏りや混乱が感じられて】何とも複雑な気持ちにさせられました。 また登場人物の1人、ジュリアナが『イナゴ身重く横たわる』の作者に会うために刹那的なロードムービーよろしく旅に出かけるシーンには、私にはどこかナボコフによる『ロリータ』(1955年)による復讐の為に小説家を訪れるシーンが思い出され、『オンザロード』ではありませんが、アメリカ文学らしい【どこまでも続く道路】の雄大な光景が頭から離れませんでした。 著者のファンはもちろん、架空歴史や並行世界小説が好きな人にオススメ。 | ||||
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日本人や日本が多く出ている デイックの中では読みやすい、ハードパンクっぽい展開の速さ 初心者にもお勧め、終盤は深くも読める 初SF読むなら電気羊よりこっちの方が読んだ方が分かりやすいし良いと思う ディック長編では一番好きな作品 | ||||
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作家ディックさんは、映画『ブレードランナー』『クローン(Impostor)』の各原作のような暗い世界がお好きだが、これは、別のダークな架空世界史。ストーリーは別の解説に譲り、ここでは、このSFをもとに、第2次世界大戦について3点コメントします。 (1)第2次大戦は単なる国家間の勢力争いだけではなく、民主主義(英米・カナダ、オーストラリアなど)とファシズム(日独など)という政治イデオロギーの争いだった。(日本等でなく)民主主義の側が勝った意味は、とても大きいことが分かる。なぜなら、その結果、(戦争遂行者の責任が追及されたことを除けば)さまざまな言論や生き方が認められる自由な世界が守られたのだが、もしファシズムの側が勝利していれば、この小説のように、そうした自由のない住みにくい世界【注】になったからだ。 (2)ドイツが原爆を先に開発していた場合、米英に勝てたかはとても微妙な問題だ。米英は民主主義ゆえで市民の被害に敏感なので、多数の都市に核攻撃を受ければ降伏した可能性はある。しかし、米英も独自の核兵器開発に成功したはずだし、通常の航空戦力でもドイツの大都市を壊滅させるだろうから、ドイツの勝利とは限らない。ただ、第2次大戦では軍事技術の開発競争が激烈で、いくつかの条件が違えば逆の結果になりえたという恐ろしさはたしかに存在する。(連合国が質において優越できたのは、レーダー、大型爆撃機、空母、核兵器くらいだった。ドイツは、ミサイル、戦車など。日本は、初期のゼロ戦、暗視訓練、魚雷くらいか。) (3)第2次大戦後の国際政治において、核兵器が果たしてきた役割については意見が分かれる。核兵器が世界の平和を危うくするのか、それとも複数国が核を持ってにらみあう「核抑止」のおかげで平和が保たれているのか。ディックは、1つの国だけが核兵器を独占する世界システムを描くので、この問題を考える参考になる。 なお、英米人は、「強力で絶対的な悪」を敵に回して個人と自由を守るレジスタンスの物語が好きだ。『ハンガーゲーム』などの映画もヒットしました。この小説の映画化も、ディックの創作意図とは違い、そうしたレジスタンスの格好の相手をナチスドイツと大日本帝国に見つけたようで、そういう鑑賞の方法もあります。 【注】当時のドイツや日本の独裁と戦争の記録、水木しげる先生の従軍記録マンガ、新書『日本軍兵士』などを参照。 | ||||
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United States of Japanを読んだ後で本書を読んだ人がどれほどいるのか想像の外ですが、著者が自信を持つほどには人物描写ができているとは思えません。 本書への感想は、やたら中華風味の強い卦の存在を許せるかどうかにかかっています。 ディックの日本人への理解には舌を巻きつつ、刺身にラー油をかけたような読後感には若干の後口の悪さも感じます。 要は何を求めて読む物語なのか? Androidは電気羊の夢を見るか、わたしはこちらの方が傑作だと思いました。 | ||||
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日本人の感覚わかってもらえるのかなぁ ビデオしか見たことないんですが 理解できる外国の人いるんかな 私は1.2話で見るのやめようかと思ったんえす是非皆さんに見てもらいたいです 紺碧のとか上手に負けるでなくて勝っちまったら なんて想像してなかったんんで 楽しいです | ||||
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有名なSF作品なので、わざわざ解説するまでもない。第二次世界大戦で日本とドイツが戦勝国になった世界を描く歴史改変物である。特徴的なのは、作中に登場する小説が、日本とドイツが敗戦国となった世界を描くことだ。その物語が登場人物を巻き込み、ひとつの結果に導かれる。 結末について、日本人として考えるものはあるが、それ以上に、米国人など戦勝国の人々はこの小説を読んで、何を感じるのだろうか。戦勝国と敗戦国が強者と弱者の関係になり、特に弱者の境遇がどんなものなのか、私は敗戦国の立場で読めたが、米国人らは異なる境遇をどう感じ取ったのだろうか。名作であるがゆえに様々な人の意見を聞きたい。 | ||||
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この本は歴史にIFを持ち出し、その後の世界を描き上げたものです。 ここで描かれる世界が成立する歴史的妥当性を論じるのは不毛ですので行いませんが、 成立したと仮定した場合の整合性についてはそれなりにしっかりしています。 これについてはあとがきにも『ディック作品にありがちなプロットの破綻が見られず』と記されています。 しかしながら、そうまでして作り上げられた世界において焦点を当てた人々の生きざまはさほど劇的なものではなく、 読む人によっては物足りなさを覚えるかと思われます。実際、私はそういう感想を抱きました。 また、これをSFと呼ぶべきかどうかについても議論が分かれるところで、筆者もそれを感じ取ったのか、 本文中で重要な役割を担う『イナゴ身重く横たわる』という本に関する議論として登場人物に代弁させています。 「(前略)サイエンス・フィクションは未来を扱うものでしょ?とくに、いまよりも科学の進歩した未来を。この本はどっちの条件にも該当しないわ」 「しかし、もう一つの現在を扱っているからね。有名なサイエンス・フィクションでそういう種類のものはたくさんあるよ」 SFかどうかを抜きにして、独特な世界観を描いた一つの物語として見れば、傑作と呼ぶにふさわしいと思います。 | ||||
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あの戦争に枢軸国側が勝利。アメリカは日独により分割統治されています。アメリカ人によるとドイツより日本の統治の方が優れているようです。あと宇宙に進出する力がありながらテレビが全く普及していないというツッコミどころもあります。 話としては、ドイツ本国内で政権交代というか指導者の交代があり、それが新たな火種を巻き起こそうとしているのですが、最後はそれがやや下火になっただけで、決して消えたわけではないという終わり方をするので、それからどうなったかを知りたかったですね。 | ||||
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第二次世界大戦で、日独が勝っていたら世界はどうなっていたか。米国人の著者の立場から書くと、こうなるという話。 初めて読んだのですが、読み応えは十分。ただ、読み切れていないところがあるようにも思えて、近いうちに再読したいと思わせる、不思議な魅力のある作品です。 米ソ時代のように、世界は日独の2陣営に分かれる。 日本陣営はそこそこ自由があるが、ドイツ陣営は厳しい統制があるという感じ。 ドイツ人に対する見方がちょっとひどいとは想うが、日本人を好意的に見てくれているのは、嬉しい気もする。 その中でも、米国人の独立性、日本人の高潔性、北欧の小国ゆえの葛藤、などが上手く描き分けられていて、なかなか興味深い。 ともすれば重くなりがちなテーマの中で、日本人の田上の葛藤やアメリカ人ジュリアの行動力は、抑圧されている世界に対する個人の抵抗のようで、一筋の光明のようにも見える。 最後はもやもやが残る結末になっているが、日本的な曖昧さを筆者なりに解釈したものなのかもしれない。また、これが再読したいと思わせる一つの要因にもなっている。 もやもやするけど、さわやかさも残る、そんな不思議な小説です。 | ||||
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冒頭、米国人チルダンが出てきて、やけに日本人に腰が低いなと思ったが、 先の大戦で枢軸国側が勝利した世界が舞台で、その設定が自分には新鮮だった。 フランクの作った装飾品があらすじに大きな影響力を及ばすのかと思いつつ読んだが、そうではなかった。 2名射殺し精神的ダメージを受ける田上が、公園で瞑想にふける場面は、小説の中で何らか役割があったのだろう。 読み物としては楽しめた。ただ、ラストにもっと刺激が欲しかったな、というのが感想。 アメリカが敗戦国となる設定なら、戦争について読者に考えさせる内容もあってよかったように思う。 ハラハラドキドキも中途半端。哲学的な深淵も感じず、自分には「電気羊」の方が良作に感じた。 | ||||
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人物描写に関してはSFだし昔のアメリカ人なんだからまあそんなもんかと思えるかな。 それよりも、深く読むと見えてくる虚構とが真実になり、真実が虚構になるストーリーの構造の緻密さが良い。ガワはSFだけれども、物語の根底に流れる「何に価値を見出すか」「何が価値となるか」というテーマは純文学のそれである。 またディック自身が書きたかったらしい「市井の人間がカッコ良い瞬間」がとても小気味好い。チルダンとポール梶浦のシーケンスや、田上の危難のシーケンスなど、そこらへんにいそうな普通のおっさんのかっこいい瞬間ってめっちゃかっこよく見えるわな。 | ||||
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傑作との評判に多いな期待を持って読んだが、大きく裏切られた。退屈である。 まず作者は日本という国を大きく勘違いしている。その勘違いの元に全編を通して易経が描かれるのだが、何故何人もの登場人物達がここまで易経にのめり込むのかが理解出来ない。 作者は日本が戦勝国になれば、その文化を皆が重要視するであろうと考えたのかもしれないが、日本人は後にも先にも易経をことさら重視しありがたがる文化を持ち合わせていない。「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言う程度なのだ。 多分作者は、この中華文化を日本も生活に深く取り入れていると誰かに教えられたのだろう。作中におかしな名前の日本人が平然と登場することからして、作者の日本に対する知識はそれ程深くないことは容易に想像できるのだ。そんな生半可な知識で戦勝国日本を描いているのを読むと、もう一方の戦勝国ドイツに関しても、はたしてどれ程理解して描いているのか疑わしくなってしまうのだ。 確かに、ナチスの幹部である実在人物の名は散りばめられてはいるが、ナチスという組織の根幹を理解出来てるかは非常に怪しい。ましてや、そのリアリティの薄い世界に多くの登場人物を散りばめ、ただただ、それらの日常を淡々と描かれても、退屈するだけなのだ。 それでも多くの人が、この作品に高評価を下しているということは、単にコレを面白がる素養が自分には無いというだけなのかもしれないが。 | ||||
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相当変な小説です。最後まで読んでも、謎は解決されず、フラストレーションがたまります。真の主人公は易経でした。普通の意味のSFではありません また小説中の(日本とドイツの敗北した世界を描く)Grasshopper Lies Heavy が、史実とは違うのも謎です。深読みすると僕らの生きているこの世界も実在しない架空の世界だとディックは言いたいのでしょうか? | ||||
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僕は中学生の時読んだ毎月SFマガジン買ってたので書評が良かった。でも激賞ではない。記憶。枢軸国が戦争に勝った、という発想にまだ敗戦から20年頃の日本で違和感があった。外人が蕪村など知ってるので戦時中情報機関にいた作者だろと思った。ドナルドキーンはそうだ。後は受験。マルクス主義からで忘れてしまった。自殺は後に知った。ブロディガンも自殺で夢のカリフォルニアではないことが。ケルアックも緩慢な自殺で暗い気分に。デックがウイノナライダーのヒッピーの両親と知り合いだというのは明るい気分に。ウイノナがオフビートなのは子供のころの知的環境だろ。 | ||||
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うーん、ディックはやはり「その時代にこれをやっていた」的な評価であって、いま初見の人が読んでも絶賛するほどは面白くない気がする。もしくはそろそろ新訳にしたほうがいいのかも。言葉やタッチも古くなるので。新訳してるものでまた読んでみようと思います | ||||
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初めてFKディックの小説を読みました。 設定はIF世界ですが、これはSFでは無いと思う。 | ||||
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