黒後家蜘蛛の会4
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(ネタバレあり) 第4話"よきサマリア人" なんでオレゴン問題に関係があると、婦人を助けた人の名前がユージンになるのか、さっぱり意味不明。 オレゴン問題に絡んで、ユージンという人がなにかしたのかも。 第8話 "4月の月曜日" ラテン語では、"アイズ·オブ○○(○○は月の名前)"というと、その月の真ん中の日つまり15日を指す。 でもそれは3、5、7、10月だけで、1、2、4、6、8、9、11、12月は13日を意味する……って、知らねーよ、そんなこと。 ……他にも、ペルセウス座には、"悪霊の星"と言われる星があるとか、ギリシャ神話や、ヨーロッパ·アメリカの文化·歴史の蘊蓄に基づくこじつけがかなりあります。 ……ヨーロッパやアメリカの文化に精通している人には面白いかもしれませんが……。 ……そうでない私は、もっぱら、会のメンバーである、ルービンとマリオ·ゴンザロ、トム·トランブルの、ヤジ·暴言の応酬を面白がって読みました。 ……それに、ルービンが、自分の友人として、作者である実在のアシモフを話題にして、"短編小説も満足に書けない"とか言ったりするのは、読んでいて思わず失笑します。 筋やトリックより、そっちの面白さで"読ませる"話だと思います。 | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。第4巻は全12篇。解説は、推理作家の鮎川哲也でした。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、この巻から読み始めた私には判断できません。素人っぽいところはありませんが、殺人のような血なまぐさい犯罪はなく、トリックも小粒という印象はあるので物足りない人もいるかもしれません。前半は黒後家会のメンバー6人の他愛ないおしゃべりに始まり、ゲストが体験した不思議な出来事が物語られます。残りの5分の1くらいは横で話を聞いていた給仕で会員としてあつかわれているヘンリーによる種明かし。このワンパターンが心地よいのです。ついでにいえば、各篇のおわりにアシモフによる「あとがき」が付き、初出、題名の由来などをユーモラスに解説しています。 宇宙学はもちろん、プラトンの『饗宴』、『ミカド』の作者ギルバート=サリヴァンなどが下敷きとなった作品もあり、アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。第4巻は全12篇。解説は、推理作家の鮎川哲也でした。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、この巻から読み始めた私には判断できません。素人っぽいところはありませんが、殺人のような血なまぐさい犯罪はなく、トリックも小粒という印象はあるので物足りない人もいるかもしれません。前半は黒後家会のメンバー6人の他愛ないおしゃべりに始まり、ゲストが体験した不思議な出来事が物語られます。残りの5分の1くらいは横で話を聞いていた給仕で会員としてあつかわれているヘンリーによる種明かし。このワンパターンが心地よいのです。ついでにいえば、各篇のおわりにアシモフによる「あとがき」が付き、初出、題名の由来などをユーモラスに解説しています。 宇宙学はもちろん、プラトンの『饗宴』、『ミカド』の作者ギルバート=サリヴァンなどが下敷きとなった作品もあり、アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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数えて四冊めだが、まったく息切れしない。手を替え品を替え、歴史・古典・科学と多種多彩な雑学を繰り出して楽しませてくれる。 東川篤哉が本作に影響を受けたと帯に書いている。「謎解きディナー」もそれなりに面白いが、教養の絶対量・話題の豊富さでは勝負にならない。 まあ日本人作家でアシモフに太刀打ちできる人は、たぶんいないだろう。待てよ、小説家にはいないが手塚治虫なら匹敵するかな。 謎解き部分は2や3にやや劣るかもしれないが、雑談部分がやたらと面白いので、減点対象にならない。 毎回最初の数行で惹きつけられる。たいした手腕だ。 いくつか定型を破る作が収録されている。「バーにいた女」は暴力、「飛入り」では性犯罪がテーマとなり、「よきサマリア人」は女性ゲストが登場する。 逸脱と見せかけて、最後はしっかりヘンリーの名推理で締めくくるところがいい。他に印象深い作品は、 「運転手」東西冷戦時代の裏舞台がかいま見える。陰惨な真相がショッキングだ。 「帰ってみれば」一歩間違えるとバカミスだが、いかにもありそう。 「赤毛」今回の白眉である。この奥さん、可愛すぎるだろ。本当に魔女かも。 5冊の「黒後家蜘蛛」だけでも、アシモフは充分にエンタメ史に名を遺したのではないだろうか。本業が科学者でSF作家というのだから、凄すぎる。 | ||||
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賛否両論あるようですが、私にとってはベストな作品の1つ。 アガサクリスティ好きが高じて、いろいろな推理小説を読み漁りましたが、 推理小説という分野だけでは語れない作品だと思います。 化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家が、 毎月1回ゲストを呼んで、レストランで会食。 その給仕を担当するのが、ヘンリー。 ゲストの話から飛び出すほんのちょっとしたミステリーを 6人の識者が、喧々囂々と論議かつ推理する。 そこで最後に一番シンプルな答えをヘンリーが導き出して解決。 こんな風に書くと面白みも素っ気もありませんが、 6人の言葉のやり取りが本当に楽しいのです。 古臭い手法だし、華やかさやスリルとは無縁ですが、 読んでいるとホッとするし、微笑ましい作品です。 全作揃えていますが、少なくとも1冊20回は読んでいます。 | ||||
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