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黒後家蜘蛛の会4
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黒後家蜘蛛の会4の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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(ネタバレあり) 第4話"よきサマリア人" なんでオレゴン問題に関係があると、婦人を助けた人の名前がユージンになるのか、さっぱり意味不明。 オレゴン問題に絡んで、ユージンという人がなにかしたのかも。 第8話 "4月の月曜日" ラテン語では、"アイズ·オブ○○(○○は月の名前)"というと、その月の真ん中の日つまり15日を指す。 でもそれは3、5、7、10月だけで、1、2、4、6、8、9、11、12月は13日を意味する……って、知らねーよ、そんなこと。 ……他にも、ペルセウス座には、"悪霊の星"と言われる星があるとか、ギリシャ神話や、ヨーロッパ·アメリカの文化·歴史の蘊蓄に基づくこじつけがかなりあります。 ……ヨーロッパやアメリカの文化に精通している人には面白いかもしれませんが……。 ……そうでない私は、もっぱら、会のメンバーである、ルービンとマリオ·ゴンザロ、トム·トランブルの、ヤジ·暴言の応酬を面白がって読みました。 ……それに、ルービンが、自分の友人として、作者である実在のアシモフを話題にして、"短編小説も満足に書けない"とか言ったりするのは、読んでいて思わず失笑します。 筋やトリックより、そっちの面白さで"読ませる"話だと思います。 | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。第4巻は全12篇。解説は、推理作家の鮎川哲也でした。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、この巻から読み始めた私には判断できません。素人っぽいところはありませんが、殺人のような血なまぐさい犯罪はなく、トリックも小粒という印象はあるので物足りない人もいるかもしれません。前半は黒後家会のメンバー6人の他愛ないおしゃべりに始まり、ゲストが体験した不思議な出来事が物語られます。残りの5分の1くらいは横で話を聞いていた給仕で会員としてあつかわれているヘンリーによる種明かし。このワンパターンが心地よいのです。ついでにいえば、各篇のおわりにアシモフによる「あとがき」が付き、初出、題名の由来などをユーモラスに解説しています。 宇宙学はもちろん、プラトンの『饗宴』、『ミカド』の作者ギルバート=サリヴァンなどが下敷きとなった作品もあり、アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』に紹介されていて、興味をもったのが読むきっかけでした。アシモフはSFで有名ですが、推理物にも手をだしていたわけです。第4巻は全12篇。解説は、推理作家の鮎川哲也でした。 アシモフのこのシリーズは3巻あたりから疲れが見えるというのが定評らしいですが、この巻から読み始めた私には判断できません。素人っぽいところはありませんが、殺人のような血なまぐさい犯罪はなく、トリックも小粒という印象はあるので物足りない人もいるかもしれません。前半は黒後家会のメンバー6人の他愛ないおしゃべりに始まり、ゲストが体験した不思議な出来事が物語られます。残りの5分の1くらいは横で話を聞いていた給仕で会員としてあつかわれているヘンリーによる種明かし。このワンパターンが心地よいのです。ついでにいえば、各篇のおわりにアシモフによる「あとがき」が付き、初出、題名の由来などをユーモラスに解説しています。 宇宙学はもちろん、プラトンの『饗宴』、『ミカド』の作者ギルバート=サリヴァンなどが下敷きとなった作品もあり、アシモフの教養たるや計り知れないものがあります。 | ||||
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数えて四冊めだが、まったく息切れしない。手を替え品を替え、歴史・古典・科学と多種多彩な雑学を繰り出して楽しませてくれる。 東川篤哉が本作に影響を受けたと帯に書いている。「謎解きディナー」もそれなりに面白いが、教養の絶対量・話題の豊富さでは勝負にならない。 まあ日本人作家でアシモフに太刀打ちできる人は、たぶんいないだろう。待てよ、小説家にはいないが手塚治虫なら匹敵するかな。 謎解き部分は2や3にやや劣るかもしれないが、雑談部分がやたらと面白いので、減点対象にならない。 毎回最初の数行で惹きつけられる。たいした手腕だ。 いくつか定型を破る作が収録されている。「バーにいた女」は暴力、「飛入り」では性犯罪がテーマとなり、「よきサマリア人」は女性ゲストが登場する。 逸脱と見せかけて、最後はしっかりヘンリーの名推理で締めくくるところがいい。他に印象深い作品は、 「運転手」東西冷戦時代の裏舞台がかいま見える。陰惨な真相がショッキングだ。 「帰ってみれば」一歩間違えるとバカミスだが、いかにもありそう。 「赤毛」今回の白眉である。この奥さん、可愛すぎるだろ。本当に魔女かも。 5冊の「黒後家蜘蛛」だけでも、アシモフは充分にエンタメ史に名を遺したのではないだろうか。本業が科学者でSF作家というのだから、凄すぎる。 | ||||
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賛否両論あるようですが、私にとってはベストな作品の1つ。 アガサクリスティ好きが高じて、いろいろな推理小説を読み漁りましたが、 推理小説という分野だけでは語れない作品だと思います。 化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家が、 毎月1回ゲストを呼んで、レストランで会食。 その給仕を担当するのが、ヘンリー。 ゲストの話から飛び出すほんのちょっとしたミステリーを 6人の識者が、喧々囂々と論議かつ推理する。 そこで最後に一番シンプルな答えをヘンリーが導き出して解決。 こんな風に書くと面白みも素っ気もありませんが、 6人の言葉のやり取りが本当に楽しいのです。 古臭い手法だし、華やかさやスリルとは無縁ですが、 読んでいるとホッとするし、微笑ましい作品です。 全作揃えていますが、少なくとも1冊20回は読んでいます。 | ||||
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黒後家蜘蛛ものの第4弾。 収められているのは以下の12編。 「六千四百京の組み合わせ」「バーにいた女」「運転手」「よきサマリア人」 「ミカドの時代」「証明できますか?」「フェニキアの金杯」 「四月の月曜日」「獣でなく人でなく」「赤毛」「帰ってみれば」「飛び入り」 このシリーズは収められている作品のおもしろさもさることながら、 まえがきと、各作品の後にある1〜2ページの著者のあとがきがおもしろい。 雑誌に載せるときに編集者が変えた作品のタイトルを本にするときに自分が考えた タイトルに戻したとか、この作品はこういう経緯で考え付いたとか、自分が あまりにも多岐に渡る知識を持っているのでひとりで書いてないだろうと 思われるとか。いろいろ。 知識自慢っぽいところも、アシモフが書くと、ユーモラスで何か可愛らしい感じ すらする。 ただ、短編の内容自体は、「飛び入り」のように、今までにない展開をもって シリーズに飽きがこないような工夫もみられるものの、「獣でなく人でなく」の ように宇宙的宗教団体に騙されないようにするというような、すでに使った筋の 話があったりと全体的にマンネリ感はでてきているかもしれない。 それでもブラックウィドワーズの丁々発止のやりとりは健在で、 そこを読ませるアシモフの腕は一流ですけど。 | ||||
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黒後家蜘蛛ものの第4弾。 収められているのは以下の12編。 「六千四百京の組み合わせ」「バーにいた女」「運転手」「よきサマリア人」 「ミカドの時代」「証明できますか?」「フェニキアの金杯」 「四月の月曜日」「獣でなく人でなく」「赤毛」「帰ってみれば」「飛び入り」 このシリーズは収められている作品のおもしろさもさることながら、 まえがきと、各作品の後にある1〜2ページの著者のあとがきがおもしろい。 雑誌に載せるときに編集者が変えた作品のタイトルを本にするときに自分が考えた タイトルに戻したとか、この作品はこういう経緯で考え付いたとか、自分が あまりにも多岐に渡る知識を持っているのでひとりで書いてないだろうと 思われるとか。いろいろ。 知識自慢っぽいところも、アシモフが書くと、ユーモラスで何か可愛らしい感じ すらする。 ただ、短編の内容自体は、「飛び入り」のように、今までにない展開をもって シリーズに飽きがこないような工夫もみられるものの、「獣でなく人でなく」の ように宇宙的宗教団体に騙されないようにするというような、すでに使った筋の 話があったりと全体的にマンネリ感はでてきているかもしれない。 それでもブラックウィドワーズの丁々発止のやりとりは健在で、 そこを読ませるアシモフの腕は一流ですけど。 | ||||
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SF作家としての方が有名なアシモフですが、本作はアシモフ生存時のアメリカを舞台にした本格ミステリです。 「黒後家蜘蛛の会」は、登場メンバーの個性が強く、会話を追うだけでも楽しい。しかも、直接話法を多用していることと、短篇連作集であるため本格ミステリの中でも読みやすく、活字離れが激しいが、本を読む習慣をつけたい人にもお勧めできます。 この巻には、女性禁制の閉鎖的な「黒後家蜘蛛の会」に初めて女性が会に出席します。(特に、優しく善良な老婆を相手に毒づくわけにもいかないマニー・ルービンの態度の変遷がとても面白かった。) ただ、「飛び入り」だけはどうしても好きになれない。 知的障害者の方々に対して、すこし偏見があるように思われて。 (今も差別は続いているのだから、作者を責めても意味ありませんが) その点を除けば、メンバー同士の面白い会話や、名探偵ヘンリーの快刀乱麻を断つが如くの絵解きを楽しめる名作だと思います。 | ||||
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SF作家としての方が有名なアシモフですが、本作はアシモフ生存時のアメリカを舞台にした本格ミステリです。 「黒後家蜘蛛の会」は、登場メンバーの個性が強く、会話を追うだけでも楽しい。しかも、直接話法を多用していることと、短篇連作集であるため本格ミステリの中でも読みやすく、活字離れが激しいが、本を読む習慣をつけたい人にもお勧めできます。 この巻には、女性禁制の閉鎖的な「黒後家蜘蛛の会」に初めて女性が会に出席します。(特に、優しく善良な老婆を相手に毒づくわけにもいかないマニー・ルービンの態度の変遷がとても面白かった。) ただ、「飛び入り」だけはどうしても好きになれない。 知的障害者の方々に対して、すこし偏見があるように思われて。 (今も差別は続いているのだから、作者を責めても意味ありませんが) その点を除けば、メンバー同士の面白い会話や、名探偵ヘンリーの快刀乱麻を断つが如くの絵解きを楽しめる名作だと思います。 | ||||
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アシモフが、実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。 弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で、話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。この会話の面白さがシリーズ最大の魅力。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー! このヘンリーは、給仕ながら回を重ねるにつれ、立派な会のメンバー、「我々の中では一番の知恵者」とゲストにも紹介されるほどになっていく。それでも控えめなのは変わらない。謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編(長編もだが)は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。解説は鮎川哲也。ちなみに5の解説は有栖川有栖。師弟が仲良く解説で並んでいたりする。なお、アシモフが編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を引用したミステリ集で、こちらも多士済済。 似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 何と、似た設定の2つの短編シリーズは洋の東西は違えどほぼ同時期に書かれていたのだ。 | ||||
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アシモフが、実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。 弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で、話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。この会話の面白さがシリーズ最大の魅力。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー! このヘンリーは、給仕ながら回を重ねるにつれ、立派な会のメンバー、「我々の中では一番の知恵者」とゲストにも紹介されるほどになっていく。それでも控えめなのは変わらない。 謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編(長編もだが)は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。 解説は鮎川哲也。ちなみに5の解説は有栖川有栖。師弟が仲良く解説で並んでいたりする。 なお、アシモフが編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を引用したミステリ集で、こちらも多士済済。 似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 何と、似た設定の2つの短編シリーズは洋の東西は違えどほぼ同時期に書かれていたのだ。 | ||||
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そんなに「すばらしいっ!」って内容じゃないんですが、大好きな本です。池央耿さんの訳も喜歓。この方のファン倶楽部を作りたいほど好きです。 | ||||
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SF界の巨匠アイザック・アシモフの大好評ミステリ・シリーズの第4弾。といいながら全て読み切りになっているため、この巻から読み始めても全然問題なし!オマケにミステリなんだけど、登場人物たちのやりとりの方が面白かったりして。謎解きを楽しむも良し、人間模様を楽しむも良し。1冊で2度おいしい超オススメ本です。 | ||||
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SF界の巨匠アイザック・アシモフの大好評ミステリ・シリーズの第4弾。といいながら全て読み切りになっているため、この巻から読み始めても全然問題なし!オマケにミステリなんだけど、登場人物たちのやりとりの方が面白かったりして。謎解きを楽しむも良し、人間模様を楽しむも良し。1冊で2度おいしい超オススメ本です。 | ||||
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