イリーガル・エイリアン
- SFミステリ (63)
- ファーストコンタクト (5)
- 宇宙人 (2)
- 法廷ミステリ (212)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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途中であきてしまいました。訳者もペケです。 | ||||
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著者本、初読書。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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宇宙人が地球人を殺害したらどうなるか。SF的に描写している作品。基本的なストーリーは、地球人が殺害され、容疑者として宇宙人が逮捕される。そして裁判にかけられる。登場人物が宇宙人でなければ、普通の法廷劇である。被告が宇宙人になるだけで物語がこんなにも面白くなるのかと驚かされる。宇宙人が被告人席に立つシーンはとてつもなくシュールだ。それがさらにエンターテイメント小説として読者を魅了する。ソウヤーは上手いなと感じるところである。また、ミステリー要素も多く、最後の展開も驚きとともに受け入れた。SFとミステリーの要素をこれほど高次に融合させた作品は珍しいのではないだろうか。ミステリーファンとSFファンの両方に奨められる作品だ。 | ||||
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異星人が地球の陪審員制度によって裁かれる、というあり得そうにない設定を上手に昇華し、綿密に組み立てられている。 ロバート・J. ソウヤーの著作はほぼ全てSFミステリでハズレがない。 その中でもこれは屈指の出来である。 | ||||
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レビューでの評価が高く、かつて同じ作者のGolden Fleeceを楽しく読んだこともあって期待したが、そこまでの作品とは思えなかった。 宇宙人が犯罪の容疑者として逮捕され、地球の制度で裁かれるというアイデアは奇抜で、ユーモラスな場面もあり、SF的要素に謎解きをからめて緊張を高めた末のハッピーエンドまで、確かにおもしろく読むことができる。 しかし、設定こそスケールが大きいものの、起きている出来事はなぜかこじんまりした感じを受ける。クライマックスも、それまでの流れから乖離した唐突感があって無理やりまとめたという印象が拭えず、「どんでん返し」としてもあまりフェアなものとは思えなかった。 アメリカ以外の国や人物が出てくるシーンが非常に少なく、登場人物も皆クセがある(まあ、アメリカはこうした個性がないとやっていけない社会なのだろう)。こじんまりした印象を受けたのは、「法廷もの」に加えてこの「国際的広がりのなさ」のせいもあるだろう。なのに(多少ネタバレになるが)「地球人は技術的には遅れているが、他の宇宙人にない長所がある」というありがちなトーンでまとめられ、何とも違和感を抱いてしまう。 アーサー・C・クラークのファーストコンタクトものの名作「幼年期の終わり」や「太陽系最後の日」、さらに法廷ミステリなどの要素をソウヤ−風に料理したということなのだろうが、あまりうまく行ったようには思えなかった。理屈をつけて読むべき小説ではないといえばそれまでだが。 陪審制度やアメリカの文化を知らないとよく理解できないところもあるが(実在の人物やエンタメ作品などの名前も次々に出てくる)、筋書きがわからなくなってしまうほどではなかった。ただこうした背景を理解してストーリーを読み込めれば、カナダ人であるソウヤーのアメリカ社会や制度に対する(批判的と思われる)見方やメッセージが伝わり、感想も変わってくるのかもしれない。 ただ、陪審裁判が描かれているとはいえ、当時話題だったO.J.シンプソン事件にここまでよりかかる必要があったのかという気はする。時代と地域にここまで枠がはめられるのは、北米あるいは英語圏以外の読者にとってはありがたくないことだ。日本人読者である自分にはそうした点が気になり、「地球人は遅れているが見どころがある」というクライマックスのメッセージが、よけいに白々しく響いたのかもしれない。 | ||||
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物語設定は宇宙人が飛来している事、それが十分周知の事実である事を前提としている。かつ、これは短期的局所的な彼らによる地球人への一回の殺人事件である。 しかし、仮に、古代宗教が神/悪魔と呼んできた存在が、人間の意識に直接作用するこの宇宙の別の惑星に棲む宇宙人、或いは異次元宇宙人だったとしたら、またその事が周知の事実となるような事があったとしたら、という想定は本作によりより容易になっただろう。クラークやレムでさえコンピューター・アルゴリズムのようなものを前提してしまっているが、本来異世界人、異界人の技術以上に単なる能力が人間の意識に作用する事を含んでいるかもしれないのである。寧ろその影響関係史が歴史そのものであったという事になる可能性はあるであろうし、そうした場合にその宇宙人が仮にも本作のように地球の人間世界の法廷に立つような事があればどうなるだろうか、はぜひSF作家に大作として描いておいてほしいものだ。 本書が提起しているのは、そうした場合の問題点であり、過去の名作と掛け合わせた場合にはSFには収まり切らない、哲学や倫理、歴史と関わってくる問題の本質を射抜いている、先駆していると言えよう。 | ||||
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ロバート・ソウヤーには、どの作品においても一本筋の通った確固たる信念があるようです。 それは、「人間はいかに寛容になれるのか」ということではないでしょうか。 価値観の違う相手方といかにコミュニケーションが成立するか。 それは、いかに相手方を受け入れることができるかということに帰結するように思います。 それが他の作品だと、危機にある夫婦の問題や妻を奪われた友人との関係として描かれていました。 本作品同様地球外生命体が登場する「スタープレックス」では、虫の好かない宇宙人と地球人との軋轢がありました。 ただ「スタープレックス」と違って、本作品では宇宙人と人間とのコミュニイケートは意外とうまく進みます。 しかしながら、一人の宇宙人が殺人事件の容疑者として裁判にかけられることをきっかけに、人間の寛容さが試されることになります。 被告人となった宇宙人には、人権問題がらみで活躍するベテランのアフリカ系アメリカ人弁護士が着任し、厳しい女性検察官と対決することになります。現場に残された証拠からは、明らかに宇宙人側が不利です。 まるでジョン・グリシャムの小説を彷彿させるような、裁判ものとしても面白く読めます。 後半になると意外な事実が判明するなど、ラストまで一気に読めるエンターテイメントです。 | ||||
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