ゴールデン・フリース
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傑作。SFならではの驚愕の真相と着地。これはすごい。SFとミステリの見事な融合作品です。 | ||||
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宇宙船の中で、コンピュータが殺人を犯した――となれば、どうしたってクラーク『2001年宇宙の旅』を連想しないわけにはいかない。作者が好むと好まざるとに関わらずこの比較は避けられない。そして比較した上で本書もまた傑作だ、という判断をすることとになるだろう。意外にも倒叙形式を持つ物語の語り手は「犯人」であるコンピュータである。それゆえ焦点は殺人の動機となるのだが、それがまた『2001年宇宙の旅』と酷似しながらも納得のいくものである。子狐座から届いた通信が少なくとも本書ではコンピュータの不調を起こすものでしかないとか、果たして「時間の遅れ」はその時間の内にいる者にとって感知できるものなのだろうかとか、細かい点ではいろいろと疑問はあるものの、トータルとしてみれば間違いなく面白い。 | ||||
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超巨大宇宙移民船を制御するAIの一人称倒叙ミステリ。 ソウヤーは設定だけでわくわくさせるのが天才的だけど、本作もその例にもれない。まずそれだけで心をつかまれるし、その設定を十二分に生かしている。途中、捜査よりも寄り道にページが割かれるため、ちょっと中だるみする感は否めないが、それでも犯人を突き止める手がかりはちゃんと張られているし(SF的知識がないとかなり気づくのは難しいが)、結末は充分期待に応えてくれる出来だった。最大の謎は、「AIイアソンの犯行動機とは一体何か?」 SFミステリの秀作。星4.5にしたいけど、四捨五入で星5に。とてもおもしろかった。 | ||||
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惑星移民船「アルゴ」を舞台として、それ全体の世話をする第10世代コンピュータ「イアソン」の一人称視点で描かれたSFミステリーというところです。読み始めてすぐにわかるのでネタバレでも何でもないから書きますが、このイアソンが完全犯罪と言えるような殺人事件を起こし、主人公アーロンがその真相に迫っていく、というお話です。 30年ぶりに本棚から発掘して読みました。2度目でも退屈することなく最後まで一気に読める素直に面白い作品だと思います。ちょっと気になるのが、コンピュータのイアソンの人物?描写で、これが人間に過ぎると思います。第10世代だから相当すごいコンピュータなのでしょうが、宇宙船全体が身体と言う意味での目や手足の能力のすごさはともかく、発想や思考が自然すぎて、心は単なる(人間の)天才犯罪者と感じてしまいました。どうしても比較せざるを得ない HAL9000 と比較すると、コンピュータらしさ…というか異質さは HAL の方が格段にそれっぽいです。もっとも HAL はせいぜい第 6, 7 世代というところでしょうから比較しちゃいけないのかも。コンピュータが正常進化すると、けっきょく心・精神は人間のそれへと収斂進化しちゃうのか? …いやそんなことはないだろう、と考えさせられました。 SF的にはイアソンの一番の切り札が、さすがにやっぱりオーパーツ過ぎなのが無理がある感じです。この辺りはグレッグ・イーガンが上手だなとあらためて思いました。 あと本編とは関係ないですが、全体をとおしてもはや人類はコンピュータに世話してもらわないと生きていけない、という世界観は、そうなのかもなぁ、と思わずにはいられませんでした。 | ||||
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