ホミニッド 原人
- ヒューゴー賞 (2)
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この作品、重要な事柄が書かれていない。「農耕社会」或いは農業が発達しないと高度文明はネアンデルタール社会に於いて高度文明社会は形成されないと言う残酷な真実を……。 | ||||
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物語の幕開けは、ポンターという名のネアンデルタール人物理学者が住む、平行世界の風景から。彼の宇宙では、ネアンデルタール人が進化の頂点に立ち、クロマニョン人は遥か昔に絶滅するという歴史をたどっている。量子コンピュータの実験中のアクシデントが、ポンターを我々の世界へと転送してしまう。そんなポンターとカナダの研究者ルイーズとの出会いが、本作のストーリーだ。 本作で最も強く印象に残ったのは、ポンターと人類の価値観の対比だ。宗教に根ざした道徳観を持つ人類に対し、ポンターは科学的な視点から世界を捉えている。神の存在を信じないポンターが、どのようにして道徳性を保っているのか。この問いは、私たち人間に、自分たちの存在意義や価値観について深く考えさせる。 読み進めるにつれ、私は自分自身の宗教観や倫理観について自問自答するようになった。ポンターの視点から見た世界は、まるで鏡のよう。自分の内面を映し出し、これまで当たり前だと思っていた価値観を揺さぶられるような感覚を覚えたのだ。 また、本書は、人類の歴史に対する興味を新たにしてくれた。ネアンデルタール人が現代まで生き残っていたら、というifの世界が描かれることで、人類の進化や多様性についても深いテーマを持っている。 総じて、本書は、私たちの価値観や信念に新たな視点をもたらしてくれる一冊だった。 | ||||
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ネアンデルタールであるポンターの世界には宗教という概念が存在しない。 従って,キリスト教社会であるアメリカやカナダの多くの人々が信じている神や天国の存在が,ポンターには理解できない。 人の本質は魂で,死んだら魂が天国へ行くと考えるこちら側の人々に対し,ネアンデルタールであるポンターは,死んだら後には何も残らない,永久に消えてしまうと考える。 絶対的な善の存在を信じ,地獄におちて永遠に苦しむのを恐れることから,道徳性は宗教から生まれると考えるこちら側の人間であるメアリーは,ポンターにこう問う。 神がいないのならどうやって道徳性をつちかうのかと。 これに対するポンターの答えは明確だ。 ぼくが誰かに悪いことをし,その人が死んでしまったら,あなたたちの世界観では死後にまた出会えるからと慰めを見いだすことができるが,ぼくらの世界観では,二度と仲直りができないのだと思いながらずっと生きていくしかない。死後の生が存在しないという信念があるからこそ,今の生を大事に生きることができるのだと。 この感覚は,キリスト教徒が多くを占める西欧社会に比べ,宗教に対して西欧人ほど強い繋がりを持っておらず,宗教をセレモニー的に扱っている多くの日本人の方が受け入れやすい感覚なのかもしれません。 さて,本書は前記のとおり,宗教に関する洞察などシリアスな面も含みつつ,全体的には過去のソウヤー作品を総括するような,ソウヤーらしいエンターテイメント作品です。 ソウヤーの過去の作品として,ネアンデルタール人をテーマの一部に使った「フレームシフト」や,裁判を作品に取り入れた「イリーガルエイリアン」を思い出します。 本作では,ネアンデルタールの世界で,友人アディカーがポンターを殺害した容疑で裁判にかけられます。この裁判の展開が,こちら側の世界におけるポンターのストーリーと平行して進行しますが,ラストの数ページがページをめくる手がもどかしいほどの面白さを醸し出しています。 | ||||
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現在はDNA分析や発掘技法等の進歩で人類史ブームといえる状況だと思うが、現生人類につながる人類史のほかにもホミニドがいたことが納得できる。 | ||||
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面白かった。平行宇宙もので久々に面白い作品を読んだ。 別の地球では人類が絶滅し、ネアンデルタール人が絶滅せずに進化し社会を発展させている。この発想はすごく楽しい。 マンモスが町の傍を歩いているシーンはニヤリとさせられた。 良い設定なのに、キャラが全員薄いのがちょっと残念。 | ||||
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