都市と都市
- 異世界 (87)
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『都市と都市』というタイトルから クラークの『都市と星』と何かしら関連があるのかしらと思い。 また国境線がモザイクのように入り組んだ都市国家で起きた殺人事件 というプロットも面白く感じたので購入しました。 たくさん賞も取ってるみたいだし、SFだし。 100ページ読んで面白くない小説は最後まで読んでも面白くない。 というマイルールに従っても良かったのですが・・最後まで読みました。 面白くありませんでした。というか・・ カタカナ言葉が多くて何を言っているのかよく分かりませんでした。 あとこれSFじゃないよね? 解説で大森望が↑の『都市と星』との共通点とか、 本書がいかにSF小説として優れているか、とか色々言ってるけど、 そんな事言いだしたら夏目漱石の『吾輩は猫である』だって立派なSF小説に変貌するぜ。 本書はあくまで特殊な都市で発生した殺人事件を追う警察のストーリーだと思うし、 ミステリーとかファンタジーの範疇だと思う。 SFチックな設定を妄想する事は読者の勝手だけれどもさ。 | ||||
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そこで本書を手に取っている君。 是非買いなさい。買って私が味わった苦痛を味わいなさい。 ヒューゴー賞のみを取ったSFは読めたものではない。 ネビュラ賞のみを取ったSFは詰まらない。 ヒューゴー賞とネビュラ賞を両方取ったSFは確実に面白い。 この鉄壁の法則に次の一文を付け加えよう。 この5つの賞を同時に取ったSFは見つけ次第に焼き払うべし。手に取るだけでも時間の無駄だ。 まさに毒書とはこの本のためにある。詰まらない。だらだらしている。そして最後の1ページに至るまで面白いところが欠片も無い。 | ||||
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本書の何がそんなに特別だったのか私にはさっぱり分かりません。 2つの重なった都市。 私は物理的な壁は存在しないにしろ東ベルリンと西ベルリンをイメージして読みました。 が、お話が結構壮大な歴史的背景をもって進んでいく傍らでその歴史的背景がそこまで重要に物語に絡んでいるとは言い難く肩透かしをずっと食らい続けているうちに終わってしまったという感じです。 せっかく古代からの2つの都市の研究テーマのような題材を出しているのでその切り口をもっと見てみたかったというのが素直な感想です。 | ||||
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同じ作者の「ペルディード・ストリート・ステーション」を最初に読んだ。 ”蒸気機関車と黒魔術が総べる”(だったかな)物語という、いかにも自分好みの世界観を期待したけれど、上下巻の長い話のわりに、いわゆる「物語」としてのカタルシスを(期待したほどには)感じることはできませんでした。 で、数々の賞に輝く本書ではあるが・・いやあ、読むのがしんどかった(;'・ω・) ただでさえ馴染みにくい人名地名に加え、2つの都市を行きつ戻りつ展開する話の整理がつかず、加えて「物語」としての起伏や意外性も自分にとっては乏しく、とはいえ最後に何らかの瞠目があるかもしれずと読み進めたけど、「ペルディード・ストリート・ステーション」と同様、破綻も開放もなく淡々と終わってしまった印象。 おそらく異社会の構築やプロット作りには自分の興味を引くものがあると思うのだけど、やはり「物語」を求めて本を読む自分のとって、この人の話(と言っても2冊しか読んでませんが)は、あえてその「物語」を斜に外したような上から目線”を感じてしまうのですよ。 チャンドラーにも影響を受けたと言っているようだけど、綻びや説明不十分を補って余りある表現があるわけでもなく、ディックのように些細なプロットでも話に引き込むようなスピード感もなく(といっては身もふたもないが)、やたら小難しい話に仕上げることで、”僕って知的で高級なお話書いてるでしょ”と悦に入っているような気がしないでもないのですね。 ま、子の方はトールキンを嫌っているようなので、「指輪物語」と「デューン 砂の惑星」がマイフェイバリットの自分には、そもそも口に合わないんだろうな、あらためて思ってしまいました。 単に自分の好みではない作家であるということで、他の読者や鑑賞家にとっては、とても魅力的な話を紡ぐ作家のでしょう。でなければ、これだけいろんな賞をもらうわけないもんね。 しかしこれが、かって自分の親しんだSFやファンタジーの現在形ということになると、自分の好きだったどこか別のところにある「物語」世界としての小説は、どこにいってしまったんだろうか・・ | ||||
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"私は売店を〈見ない〉ようにしたが、〈嗅がない〉ようにしているその匂いの源が、私たちの向かっている先なのは明らかだった。『歩け』とアシルは言い、私を伴って両都市のあいだの皮膜をくぐり抜けた"2009年発刊の本書は主要な賞を独占した【モザイク状に組み合わさった2つの架空の都市国家】を舞台にしたディック–カフカ的読後感の一冊。 個人的にもSFは割と読んできたのですが。本書は未読であった事、また『メタルギア ソリッド』シリーズで知られるクリエイターの小島秀夫が紹介していた事から興味を持って手にとりました。 さて、そんな本書はバルカン半島の真ん中あたり(推定)に位置する架空の都市国家、ベジェルの郊外住宅地で身元不明の女性の刺殺死体が発見される場面から始まり、主人公の刑事が調査を進めていく一人称ハードボイルド形式の【リアル警察小説としての展開が8割で】設定こそ物理的な壁がなく、同じ場所に互いに混在するも【両都市国家の国が存在しないものとしてふるまわなければならない】不条理さがSF的ではあるも、それ以外にはギミックも含めてSF要素がほぼ出てこないのに驚きました。 また、これが【翻訳の影響かは判断しかねるものの】ふたつの都市国家が同じ場所に共存することを認めてしまう違反行為、それを取り締まる組織、組織の存在する場所が全てが【ブリーチ】と一緒くたに呼ばれているわけですが。この単語が例えば『ブリーチしたので、ブリーチから来たブリーチが捕まえにきた』といった感じで本文中で頻出するのには、率直に言って、読みづらくて展開に集中できなく少し残念な読後感でした。(都市国家の設定はとても斬新だと思うのですが。。) 警察ハードボイルド+幻想文学+SFとして高く評価された独特な小説を読んでみたい方にオススメ。 | ||||
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