ねじまき少女
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
評判
ねじまき少女の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
ねじまき少女の総合評価:
6.24/10点 レビュー 49件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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サイバーパンク小説はもっと近い未来、不完全で人をゆがめるような技術と、巨大資本による世界支配を予測した。
ある意味で、それはもう現実化しつつあるように見えるが、
現実・現代の環境破壊は、そんな歪んだ世界さえ滅ぼしてしまいそうな勢いで進んでいるようにも見える。
パオロ・バチガルピが紡ぐ物語、エコSFなどとも呼ばれた作品群は、そんな差し迫った危機を描いて見せる。
世界を経済的に支配するために遺伝子操作された作物、害虫、病気がばらまかれる世界。
しかし、現実でも遺伝子組み換え作物の是非を問うまでもなく、通常の農作物や店頭で普通に売られている種苗ですら、不稔化されて植物・生物の本来の性質を失わされた上で商品化されたものであり、本来の種子は失われる方向にある。
地球環境が破壊されていると言う情報に懐疑的な人々は実際多いし、
人類は(科学者の一部が言うようには)滅んだりしないのかもしれない(オゾンホールもふさがるそうだ)。
しかし、確かに今も飢えや貧しさだけでなく土地の浸食などで困窮している人々は多く居る。
(全ての報道が偽りでないなら。)
破壊とまで呼べる環境変化が実際には起こっていない、少なくとも人類の所為じゃない、としても、日常の生活用品や食品の値上げをぼやかずに居られない層なら、
その「燃えている対岸」に落とされる可能性は限りなく高いと思う。
例えば「渚にて」に描かれるような静かで、ある意味安らかな終末をむかえられるとは思えない。
「いずれすべては海の中に」も環境破壊の末の終わりとしては希望を持ち過ぎのように感じる。
喧騒と貧困と暴力と汚染の絶望に満ちた世界で、うだるような暑さの不快感に苛まれながら生きるために(稼ぐために)足掻かずには居られない、そんな人々を描くこんな作品こそが、今、読んでおくべき物語ではないか、と言えば大げさだと笑われるだろうか。
(世界が物語のように破壊されるとは限らないけれど、
物語のように都合よく世界を救う手段が見つけられるとも限らないのが現実だと思うのだが。)