犬は勘定に入れません
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続編であるにもかかわらず、前作とは正反対の雰囲気の作品。 前作『ドゥームズデイ・ブック』は陰鬱で暗い作品だった。 小さな閉鎖的な集落の閉鎖的な家からほとんど出ることもないまま 延々悩まされ、何一つわからないままただただ苦しみ続ける。 それは14世紀が舞台だからだ。当時の世界がそうだった。 対してこの『犬は』は、徹頭徹尾、お気楽な作品だ。 前半は陽気なずっこけ道中みたいな感じのロードムービーのように 話は進む。 謎はあると言えばあるのだが、それは主人公が人の話をよく聞いておらず、 テキトーだからだ。 相棒もちゃらんぽらん。 読者は、一体全体何が謎なのかもわからないまま愉快な珍道中。な前半。 | ||||
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タイム・パラドックスが生じるのを防ぐために、 プリンセス・アージュマンドを探して届けるのがボクの任務、のハズ。たぶん。 ところがどういうわけか、ふたりを遠ざけようと思えば思うほど、 タイタニック号と氷山みたいに お調子者のテレンスと脳みそお花畑のトシーは近づいてしまい、 ボクは真珠湾のオパナ基地のレーダー技師みたいに 二人が距離を縮めてゆくのを放置することにした。 ヴェリティみたいなカワイイ生きものも登場して、 いったいお話はどこに着地するんだろう。 ナポレオンが痔を患ってさえいなければ、 今頃ボクらはコヴェントリーの庭先でフレンチクルーラーを頬張っていたかもしれないし、 セント・トゥールーズさんとペディック教授の姪が出会わないと、 テムズ河辺で日光浴しながらザワークラウトを頬張る羽目になる。 1980年代のダグラス・クープランドぽいポップで軽妙な語り口が楽しい。 それでいて古今東西の歴史から文学娯楽作品からまで、 古代ギリシャやハンニバルの遠征、ナポレオン、真珠湾、シェイクスピア、トラファルガー、 ベルリン大空襲、コナン・ドイル、ルイス・キャロル、トールキン、テニスン、ギボン、エニグマ暗号機。 引用や言及がどっさりあって、読者の文系的知識に挑戦状を突きつけてくるようなんだけど、 どれひとつ知らなくったってどうということはないだろう。 | ||||
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無駄なまでに長いですが、それに見合うだけの潤沢なパロや比喩はあります。 ただ、私が日本人のせいか、 海外の様々な有名歴史イベントを、せっかく(多分)当意即妙な比喩で引用、かつそれを作中の現状に照らし合わせて皮肉ってくださっても、 すみません、タイタニック号の事件以外ほぼほぼわかりません(「日本と絡まないのは!」)。 ただ、作者が凄く歴史に詳しく、それをブラックジョークに絡める事に長けてるのはわかりました。 作者は世界歴史に対等に、皮肉屋ですね。 へへっ。 リア充くさい男女(この表現が気にくわんなら女男でも可)カップルが何組かできやがりますのが鼻につきますが、 まあ笑いというオブラアトに包みつつなんで、 ギリ許容。 SFドタバタラブコメ喜劇として、ガチ系の力作では。 間違っても必要以上に高尚な物語でもなんでもなく、本質的にはいい意味で超ベッタベタ(真相は、伏線の親切さと、ある種の力技とベタさで、知性論理と王道エンタメを両立系でいい感じ。ある女性キャラの嫉妬描写が、個人的には超フェアなヒントで好印象。ありゃ露骨なまでに怪しかったわ)、 なSFなんで、 実は万人にお勧めかもです。 あ、真相に絡んだ純情哀愁パートは、誠実系。 ここぞの部分は、ちゃんと基本の深みがあります。 一応補足。 余談ですが、SF小説として有名な、あの 「夏への扉」は正直、自分は内容浅いと感じたんですが、(猫の描写は別) これはいい意味で王道を感じました。 (※ド嬢コミックスきっかけに読みました) | ||||
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決まりきった展開に、今作では長々とした蛇足までついてる。駄作 | ||||
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タイムトラベルもの。発生した矛盾をどう解決するのか?自律的なのか他律的なのか?軽妙な文章はとてもよいですね。 | ||||
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