涼宮ハルヒの消失



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初公開日(参考)2004年06月
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長編小説

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涼宮ハルヒの消失 (角川文庫)

2019年02月23日 涼宮ハルヒの消失 (角川文庫)

「涼宮ハルヒ?誰のこと?」珍しく俺の真後ろの席が空席だった12月18日の昼休み。颯爽と現れてその席に座ったのはハルヒではなく、長門との戦いに敗れて消滅したはずの委員長・朝倉涼子だった。困惑する俺に追い打ちをかけるように、名簿からもクラスメイトの記憶からもハルヒは消失していた。昨日まで普通だった世界を改変したのは、ハルヒなのか。俺は一縷の望みをかけて文芸部部室を訪れるが―。(「BOOK」データベースより)




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涼宮ハルヒの消失の総合評価:9.74/10点レビュー 125件。Sランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.125:
(5pt)

キョンが変わったのが一番大きい

ハルヒシリーズの中でも、これだけで映画を作るのがわかるなあっていう位の完成度。
1作目と双璧をなすというのはその通りなんだろう。ただ、1作目を前提に置きつつ2,3とキャラ理解などを深めたなかでのこの作品だったから凄い愛された作品でもある。ある程度のキャラ理解・思い入れがあるからこそ、理解できるものという印象。

まず1-3作までは基本的に、巻き込まれるだけだった主人公(それぞれに合わせた行動を取っているが、大きな枠組みがあるなかでの動き)が、本当に大きな問題に巻き込まれた時に自分の意志を示したという転換点である。これが信頼できない語り手という視点でハルヒシリーズをみれるという事だろう。

要するに、涼宮ハルヒ自体が学校から消失するわけだけど、そこに至る全ての思い出を一切奪われた時、それまで過ごした世界から違う世界に放りこまれた時に、それまでほとんど受け身的な人間だった彼が能動的にアクションを起こすという意味で大きな変化が生まれている。で、読者もここまでのこの作品の流れを知っているからこそ少し応援できてしまう。
また、この騒動が起きたことについても思いを理解できる。そういう意味で、もし違った世界だったらという想像などを掻き立てる作品になったんだと思う。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)より
4044292043
No.124:
(5pt)

再度読めることがうれしい

過去本で持っていたが、転居の際捨てざろう得なく悔しい思いをしたので。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)より
4044292043
No.123:
(5pt)

なるほど

[ネタばれふくむ]
人気ラノベの本作を今更読み進め此処まできた。アニメで観た時にこの「消失」が傑作と評されているのがよくわからずパラレル版長門が可愛いからかな…と雑に考えていたがあのころは能動的にエンタメにふれてなかったのでわからんかっただけだった…が今ならある程度わかる…。
この小説4冊目ではまだやってないループする夏休みなるワードがでてくるがそれはアニメで観たので知っているわけであるが…。

本作のパラレルワールドはなかなか気が利いており、もとの世界のほうが異常なことだらけで、パラレルワールドのほうがすごく普通なのである。異世界転生もののテンプレの逆というか。「異常」に慣れたキョンが「普通であること」に戸惑うわけだね…。自分は平凡、普通と言い張っていた価値観が既にひっくり返ってるのをようやく知るわけだ…。ついでに彼がある程度の平静さをたもつのも異常事態に慣れてるからだが、これは異世界転生したひとが「これがよくある異世界転生か…」と冷静に言うやつと理屈は同じである…説得力と作者の技量に天と地ほどの差があるが…。異世界ものはこの「消失」を物凄く水で薄めてほとんど味がしなくなったような代物だと言えるかも…。

1巻にてハルヒが語る苦悩はモラトリアムグルグルの典型、大人になるのならないの、とゆう押井のビューティフルドリーマー以降、雨後の竹の子が何時まで経っても雨がやまず根絶やしにならなずにしつこくニョキニョキと筍が生え続け群生しているみたいなうちのひとつだが、本作のばあい、その当事者たるハルヒが世界を構築できる神様なので、大人になったところで「ハルヒが大人になったっぽい世界を作るだけ」になるのでは…という疑問があり。

しかし2巻以降のハルヒをみると彼女はただ単にたのしい青春を送りたかっただけの女子にも見え、SOS団なるものを結成し、そのメンバーで楽しく野球をしたり映画撮影したり、孤島ミステリしたいだけなのでは…と。彼女が非日常を望むのは、単純に、それしか楽しい青春を知らなんだのではないか、要は漫画やアニメのなかにしか楽しい青春の参照がないので、それを再現しようとしただけなのではと。高圧的な言動も、これでしか他人とコミュニケーション取れんのでは。SOS団団長だの、映画監督だの、役職を演じないと、ふつうに同世代の男女と接することができんのでは。中学まで友達がいなかったのかもしれない。それは異世界ものでコミュ障の主人公が魔王ロールプレイでしか他人と接することが出来ないのと一緒だが説得力と作者の技量が以下略。雑に言うと高校デビューしたオタク女子がたまたま神様だったと。

そんな感じで実際に楽しい青春を謳歌すると彼女の抱える苦悩はなくなってくのでグルグルからもいずれは卒業…といきたいところだが彼女が神様なので前述のような問題点が発生する…わけだが、この消失でその解決策が出せてしまうのである。しかしその解決策を否定しちゃうわけだ…なぜなら…。

退屈な日常に埋没しつつグルグルする少女がそのグルグルから脱却するべく現実を楽しく変えていこうと一念発起して高校デビューした結果、彼女は楽しくなってしだいにグルグルしなくなってくのはよかったが、その彼女が作り出す楽しさが別のひとにとってのモラトリアムグルグル世界たる「永遠の夏休み」「文化祭の前日」になってしまった…とゆうことで涼宮ハルヒシリーズはこの4巻にてグルグル世界が複製され、「お母さんに包まれながら男子が永遠の夏休みでグルグルする」という本来あるべきモラトリアムグルグルの立ち位置に居る男子も新たに生まれてしまったというところだろう…。グルグルは…伝染するのだ…。

押井のビューティフルドリーマーがあまりにも楽しかったのでみんな真似したように、グルグルは伝染するのである。秘密結社をこしらえて人型兵器で云々のあれも終わるまでに20年以上もかかったようにグルグル世界の楽しさは簡単には捨てられないし、誰かが終わらせてもまた誰かが受け継ぎ、新たなるグルグル世界を作り出す…という「モラトリアムグルグル伝染病」を題材にしたのがこの消失なのであり故に注射器だったんだろう…。
ついでに解決策の代替案を出そうとしてももう無駄である…。なにしろ彼はバルス並の言葉をもう手に入れたのであり…。

しかし4冊目まできてだいぶ構造が複雑化してきたが基本、グルグルものは「大人になるのならないのどっちか」以外に解決策がなく、「大人になる=現実に向き合う」か、「大人にならない=夢オチ」のどっちかしかないのであり、その答えをだしても楽しくないからいつまでも出さずにグルグルする、という冷めた感じで詰まらなく言ってしまえばただそれだけなので、この小説もいまだに終わってないのでは…。

アニメにあったライブ回がこの原作にはないっぽいが、あそこでバンド演奏を経てハルヒが他の女子から承認をえるシーンは、キョンにとっては否定するべきことなのでは…な気もした。彼は普通じゃなくて異常を望んだのであるが、あのときのハルヒは「普通」だったわけで。
奇天烈な言動を繰り返す女子もなにか人のためになることをやって感謝されたら「普通」に嬉しいに違いなく、そんな嬉しさへの戸惑いをみせるとゆう「普通」の反応を示す女子を暖かい目でみつつな男子へのツンデレな振る舞いとともに「普通」に一緒に大人になっていけばそれでいいわけだが、それがつまらないから世界を「異常に戻した」わけなのであり。

作者の谷川流はもしかすると最初は落とし所を用意してたかも知れないがアニメがヒットするとコンテンツの延命は不可避であり、つまり楽しさが新たなる楽しさを終わらせたくない人を生み出す…というグルグル伝染の宿命がシリーズ自体をこのようにしたのかもしれない…。
そういえばつい最近の本で押井が「うる星やつらを完結させるためにビューティフルドリーマーを作った」とか言ってたのでちょっと笑ってしまいましたよだってうる星やつらを完結させて良いのは高橋留美子だけだもん。上のライブ回にも同様のことは言えるかも…本作は原作も終わってないんですが…。4巻まで読んだからこれでしばらくはいいか…あとは完結したら読もう…。この小説は完成度が素晴らしく高いのでとってもおもしろいが、ぼくはグルグルがそんなに楽しくないので…。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)より
4044292043
No.122:
(5pt)

このお話、大好きです。

アニメから見て、読み出しました。このお話、アニメでも好きでしたが、原作もとても面白かったです。
涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)Amazon書評・レビュー:涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)より
4044292043
No.121:
(4pt)

ライトノベルであり、SFであり、推理小説である名作

『涼宮ハルヒの消失』は、アニメ映画化された名作です。いつもの教室からハルヒが消失した「改変された世界」で、キョンが奮闘するお話です。この作品は涼宮ハルヒシリーズらしいSFしてるし、世界が改変された原因を推理する推理小説としても読めると思います。

この小説では、今まで「ツッコミ役」であり「傍観者」ともいえる立場だったキョンが、大きな決断をします。キョンが自らの意志で「世界を積極的に守る側に回ってしまった」(p.241)瞬間を目撃できる作品でした。

この角川文庫版『消失』には、ミュージシャンの尾崎世界観さんによる巻末解説が掲載されています。エッセイのような語り口で面白い解説だと感じましたが、尾崎さんの仰りたいことが「楽しい非日常」を選択したキョンとは微妙に違うような気がしました…。気のせいかもしれませんが。
涼宮ハルヒの消失 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:涼宮ハルヒの消失 (角川文庫)より
4041067707



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