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ディアスポラ
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ディアスポラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 1~20 1/3ページ
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ディアスポラ=離散 宇宙(多次元)の様々な方向に自分たちのコピーを1000個派遣して知的生命体、生存をかけて可能性を探検する。 人間存在が究極に不滅になったときの最終的な人の行き先。 これを作者なりに推し進めている ・自分の全ての可能性を探索しつくす(完了) ・自分の人生の中で不変の箇所を探し続ける(アイデンティティの探求) ・自我を維持できなくなり消滅、霧散、停滞 自分の夢想した問題意識が表現されていて興味深かった。 ”価値”は、自分の視点中心に”現れる”のであって、それ自体存在しない 残るのは、自分への探求か、全て(個々に優劣が無いため)の外部の探求。 やはり不死/長命は、普通の人間存在(=自分)には耐えられない。言いかえると、自分のアイデンティティは維持できない(ある意味での死) あらためて有限の生(死)に向き合う生き方をしたいと感じた グレッグイーガン全てに通底するテーマであるが、改めておもしろかった。 | ||||
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「順列都市」等の、人類のデジタル化による未来像を描いてきた作者の集大成的な作品。壮大な人類の行く末が語られます。 確かに難解です。内容だけでなく文体もです。私も初読は序盤で挫折し、数年後読み返してハマりました。相対性理論と量子力学の知識はニュートンに載ってるくらいはあったほうがいいかも。 1度でも充分感動できますが、全てを理解したくて4,5回は読み返してます(最近は好きなところをつまみ読み)。そうすると相当部分が理解できるようになり、本当にすごい小説だと思うようになりました。イベント発生のタイミングが都合良すぎるな~とかにも気づきますが(笑) 冗談抜きで人類の未来はこの小説のようになるんじゃないかとすら思います。 読むほうにもかなりの努力が必要ですが、これほどセンスオブワンダーにあふれた作品は滅多にあるもんじゃないです。 | ||||
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最高のSFと書評に書かれていましたが、はっきり言って読むのが苦痛。やっと読み終えました。人類がソフトウェアとなってポリスで生活するという未来、宇宙進出を図るのですが、ここで登場するトランスミュータというのが何者なのか物語から読み取れません。それに数学的な用語を多用しているのですが、数学ファンとしては全くもって陳腐。現代数学の用語を振りかざしているだけで全く興味がわきません。こんなのに感動する読者がいるのでしょうか。クラークの「2001年」やレムの「ソラリス」の方がよっぽど傑作です。というわけで星1つ。 | ||||
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日本での出版順に読んでいるので、『万物理論』に続いて7冊目のイーガン。長編としては4作目。 評判どおりの傑作だったが、やっぱり難物だった。読み進むのに時間がかかった。 本書は小松左京の『果てしなき流れの果てに』との類似を指摘されている。評者は同書を中学生の頃に読んで大きな衝撃を受けた。なんだかよくわからないけど凄いという感覚は今回の感覚とよく似ていたと思う。その後、何度も再読して、ある程度内容が理解できたと思ったのは数年後だった。本書も、何度か再読しなければ十分には理解できない小説だと思う。残念ながら今の自分にはそれだけの余裕がない。《移入》してポリス市民になりたい。 本書は、とにかくスケールがでかい。 どこまでスケールの大きい話が語れるかというのもSFの特徴のひとつで、本書に匹敵するような小説も何作か読んだが、それを支える(架空)理論とストーリーの両面で納得できる作品は少なかった。 その点でも本書は『果てしなき流れの果てに』と似ているが、そのことに気づかされたのは訳者あとがきを読んでからのことで、読んでいる間は別のことを考えていた。 冒頭の部分は、これは『ダイアスパーがアルヴィンを生み出す話』かと思って読んでいた。(『順列都市』は『ダイアスパーを作る話』じゃなかった。) 中盤は、ラリー・ニーヴンやそれに続く米英の深宇宙SFの影響を考えていた。 中盤から終盤にかけては、光瀬龍の『たそがれに還る』を思い出していた。太陽系に襲いかかる宇宙的災厄。そして、無限の時の流れに立ち向かおうとする人の営み。 しかし、言われてみれば『果てしなき流れの果てに』との類似点は多い。『虚無回廊』とも。 優れた作家の想像力は国籍と時代を越えて同じ目標を目指すということか。 解説にも書かれているが、本書は、きら星のように輝く過去のSFの遺産の上に慎重に計算されて積み上げられた頂点を目指す尖塔の様なものであり、その土台にはSFの歴史そのものが広がっている。 解説のとおり、本書を読むことは過去の読書歴を再体験する行為であるかもしれない 〈真理鉱山〉に引き籠ることを望みながら、外の世界への興味を捨て去れないヤチマに共感しながら、これは作者の自画像ではないかとも思う。 それにしても、出版順に追いかけて読んで思うのは、次の作品を読むたびに前の作品より凄いと思うこと。そう思わせるイーガンはほんとに凄い。 本書は、著者の最高傑作と言われているようだが、今現在はどうなのだろう?次の長編は本書より凄いのか? しかし、一方で、長編が一作ごとに前作より読み難くなっていくのも困ったところ。(うわさに聞く『直交三部作』はもう恐怖でしかない。)もう読まないという選択肢はもはや無いのだけれども。(それを翻訳する山岸氏に感謝。) 読了後、冒頭部を再読する。 冒頭の2ページに本書のテーマが示されていることに気づく。 トランスミューターから質問が「なぜあなたがたはわれわれを追ってきたのか? なぜこんな遠くまでやってきたのか?」から「なぜあなたがたはこれほど遠くまできたのか? なぜ自らの同朋を置き去りにしてきたのか?」に変わる。当初の目的に回答が与えられた後、旅を続けさせたものは何か?本書後半はその物語ではないだろうか? | ||||
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多分面白いのだろう。理解できない理論はうっちゃって、わかるところだけおっていくと何とか読める。素人さんは手を出してはいけないよ。 | ||||
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「バーナード嬢曰く」で、分からないにも程がある!と書かれていたから、怖いもの見たさで読んだが、そんな分からない話ではなかった。 ただ、そこに感動があるかと言われれば、さぁ?って感じなので、そういう意味ではよく分からんような気もする。 SFのタイプとしては「地球の長い午後」の系統で、これが人類の未来の形だ、とか言われても、既に感情移入できる姿をしてないから、へぇーみたいな。 著者の変な想像力には感心する。 | ||||
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とても重厚な設定で、SF好き、とくにコンピューター関係が好きな人は好みかもしれないが…。 いささか、翻訳が稚拙。 まあ、翻訳している人の経歴を見ると、機械に詳しくない典型的な文系で、機械的な言葉の翻訳がチグハグすぎてツラい。 そこは…直接、カタカナにしても通じるのでは? そう思いつつ、へ? そこをカタカナにするの? それをしたら分からなくなるよ。 とにかく、チグハグの翻訳ばかり。 最後まで読んだが…やはり、翻訳者の力不足なのか、翻訳された日本語がおかしすぎて、苦痛な読書だった。 内容的には星4つにしたいが、翻訳が問題なので、星2つにさせてもらいました。 本当に久しぶりに、翻訳によって台無しにされた本だと思う。 本来は、もっと面白い筈なのに…(;。;) | ||||
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久し振りに読み返している。 何度読んでも新しい発見、 喜びがある。 確かに難解な部分があるが、 読み返していくうちに理解が進み 自分の読書のスキルが上がったことを 教えてくれる。 後半生も読んでいたい、 抱きしめたい一冊。 | ||||
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紙の本で買って、愛着があるのでKindle版も購入して、時々スマホで拾い読みをしています。シンギュラリティを越えた未来、まだ誰も答えを知らないですよね。スマホが登場するよと、2000年の私に説明しても信じないでしょう。ここから考えれば、PHSやポケベルのように、スマホも「懐かしいアイテム」になる可能性があります。そんな未来でも、本書は古典として残るでしょう。とくに結びが好きです。「宇宙」の扱いがシンメトリーだと感じるからです。(外的・内的という意味で) かつ、攻殻機動隊とは別のアプローチで、人とAIの境界をとっぱらった点も魅力を感じます。 | ||||
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難解な表現や設定が多いです、初めの方は??です 大学生以上推奨かな 最後まで読んで序文というか1章を何度も読めば主人公の行動原理がかなり分かります 中後半は面白いシーンばかりでやめられない 最新SFでは3本の指に入るくらい好き ただSF初心者は避けた方が良いかもしれない | ||||
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小説をほとんど読まない中で、グレッグ・イーガンは数少ない固定作家の一人です。 それにしても難解な話でした。歯が立たないどころの話ではなく、歯型すらつかなかったことを告白します。 ウイスキーをちびちびなめるように読んだので、読破まで1年以上かかりました。 可視化できない現象を人は語りにして克服するわけですが、数学、物理学という領域は峻厳で、 空想の類による解釈を明確に拒否します。 主人公がラストシーンで「つまるところ、すべては数学なのだ。」と独り言つところだけは辛うじて共感できました。 私のように文系で、かつ、ゆっくり読む時間を取れない人には向いていない小説だと思います。 面白くないのかと言われればそうではないのですが、 面白いと言えるほど深く読み込めもしなかったので、 | ||||
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この物語にはきわめて高度な数学・素粒子物理学・天文学に関する理論が次々に登場する。浅学非才のわたしは、ひとつも理解することなく読み終えた。理解できない部分はひとつの関数としてカッコに閉じながら読み進める必要があった。にもかかわらず、作者が描こうとした巨大なビジョンは、たしかに伝わってきた。そこには、時間や文明、個という存在についての作者の深い思いがある。せめて高等数学だけでも理解できれば、さらに深い感動があったのかな。残念無念。でもおもしろい。 | ||||
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人類絶滅回避を賭けた時空冒険譚。 ヴァーチャル空間の煌めくようなっ描写に幻惑された後数学用語ぎっしりに困惑しますが、そこはわからなくても全く問題なし。 位相幾何学や統一理論に興味があるならマストの一冊です。 目から鱗が落ちます。 同著者によるシルトの梯子もそうですが、知識があってもなくてもハードSFファンなら読んでおいて損はしないと思います。 それにしても「コヅチ理論」、こんなのよく考えついたものだなぁ・・・ | ||||
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何度読み返しても(7回読んでる)新たな発見がある小説です。 数学や物理の世界観を頭の中でこねくり回すのが好きな人にオススメ ストーリーも今までにない壮大なスケールで、最後は駆け足で時間が過ぎるけれど、ストーリーが雑になってるってことではないので、充実した読了感があります。 何度でも読み返したくなる超ハードSF | ||||
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人工意識が誕生する最初の物語は何が何だかさっぱり分からなかったが、解説を読み時間をあけて読み直したり悪戦苦闘。誰も見たことのない世界の描写なのだから難解なのは当たり前・・・と独り言ちた。じっくり時間をかけて読めばこれ以上のハードSFはないと感じるようになった。 最後には渺茫とした時空の息吹に触れられて幸せだった。 | ||||
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SF界の巨匠ロバート・A・ハインラインは「過去や現在の現実社会や、科学的手法の性質と重要性の十分な知識に基づいた、可能な未来の出来事に関する現実的な推測」(ウィキペディアより)と、SFを定義づけた。 短編では字数制限があってまだ耐えられた難行パートが本長編では大幅拡充されており、生半可な知識ではとてもとても歯が立たない作品になっている。「読み飛ばせ」と殺生なことをおっしゃる大森望氏のような方もいっらしゃるが、商業主義の真逆をいくような科学考証になぜイーガンはここまでこだわるのだろう。 そんな超難解部分を読み飛ばせば、ガンマ線バーストなどため息ほどにしか感じられないコア・バーストによる人類全滅をさけるため、別宇宙にいるとおぼしき異星生命体トランスミューターを、非肉体クローンが追いかけるだけ?の割と単純なストーリー。 しかし、冒頭のAI孤児誕生プロセスにはじまり、万物理論にいたる(架空の)コズチ理論、そしてU✳=並行宇宙=マクロ球のトポロジー的記述など、なみのSF作家ならばさらりと流すであろう科学的考証を、(たとえ作家の空想にすぎないとしても)あくまでも厳密にかつ正確に演繹していくイーガンなのだ。 それは、単なる自負とも拒絶とも欺瞞とも異なる、トップランナーとしての責任感から自らに課している“行”のようなものではないのか。当然のごとく一般読者からは敬遠され、けっして「わからない」とは言えない余多の評論家もあえて取り上げない∴当代一のSF作家と評されながら本の売上もパッとせず、必然的に映画化のお声もかからない。 が、コアなファンのブログを拝見すると、ハインラインの教えを忠実になぞったこの難解パートこそイーガン作品の真髄であり、落涙するほどに感動するらしい(どこが?)。そこを「読み飛ばす」などとは言語道断、私のように1行いな1プランク・スケールも理解できなくとも、うんうん唸りながら兎に角読み通す姿勢を見せることが、この作家に対するせめてもの礼節だと思うのである。 旧ビッグ3の一人アシモフが主張した“センス・オブ・ワンダー”のアイデア開発にばかりに入れ揚げて、肝心要の科学的考証を疎かにしている現代のSF作家たちや、ググりさえすればプロセスをすっ飛ばしてこの世の全てを把握できると勘違している一般読者に対する、いわば戒めであり警鐘のような気がするのだ。要するに「SFなめんなよ」と言っているのである。 「どうせフィクションなんだから、誰も興味を示さない科学考証説明なんか省いて、デフォルトから始めればイーガン?」派がほとんどのSF界において、愚直なまでの俺流を貫き通すグレッグ・イーガン。その原動力となる不変値=アイデンティティーが他ならぬ“数学”愛であることを本書は最後に教えてくれている。イーガンは1日にしてならないのだ。 | ||||
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20パーセント読んだが、まっっったく理解できない。心が折れてこれ以上読み進める気にもならない。つらい。ソラリスより辛い。 後から面白くなるとのレビューがあるが、どのくらい読めば面白くなるのだろう。 | ||||
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巻末の解説を最初に読む人って多くないと思うんです。僕もそうでした。でもこの本、巻末の大森望氏による解説に「読み方」が書いてあるんです。もっと早く言ってよ!苦労した序盤はなんだったんだ!となってしまわないように、ここにその読み方というものを引用しようと思います。↓ 「わからない所は飛ばして読む」 | ||||
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未知への冒険小説であり、「コヅチ理論」という統一理論の解説書でもあり、未来予想書でもあり、本書は1度に3度面白いです。 物理学者ジョン・ホイーラーの理論をベースとする架空のコヅチ理論は、その理論があまりにも理路整然としていて、フィクションの域を超えて現実の統一理論研究にも役に立つのではないかと思えるほどです。 「スターメイカー」が科学的・社会学的・詩的なアプローチで人類の未来を壮大に描いたものだとすれば、「ディアスポラ」はスターメイカーにおいて描ききれなかった科学的・技術的な側面を徹底的に掘り下げて展開させています。 「スターメイカー」と「ディアスポラ」はその内容の親和性が高く、相補的であり、人類の未来やシンギュラリティを語る上で欠くことのできないSF小説の金字塔ではないでしょうか。 果てしない空間と時間が織りなす究極のファンタジー旅行をぜひ楽しんでほしいです。 | ||||
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初めてグレッグ・イーガンの作品を読んだ。想像以上にハードSFだった。最初から難しい。脳のシナプスを活性化させ、目から入ってくる文章から画像を生成し、脳みそに汗をかきながら読んだ。涙ぐましい努力(自分的には)の結果、最初の部分はかなり楽しめた。 この最初の部分は、非常によくできていて、生命の誕生(コンピューターの中の世界だが)のプロセスを臨場感と共に思い切り楽しめる。その部分があるからこそ物語に引き込まれ、最後までドキドキしながら読むことができた。 後は大宇宙を移動しながら、時には次元を越え、時には別宇宙に飛び、自分のクローンを作りながら永遠の旅をする。 数学やら物理やら、やたら難しい単語が出てくるが、分からなければ、自分が感じた語感を信じて「こんなものかな」と思いながら読み進めればいいのではないだろうか。そういえば、用語解説が後ろの方にあるので、分からない単語や概念が出てきたら参照するとよい。ただし必要最小限の単語しか解説されてないので、後は読者の努力が必要になる。読んでいて大きな迷子にならないためにも、イーガンの作品に馴染みがない人は最初に目を通しておくといい。 ハードSFは細かいことは気にせずに、分からない部分も含めて分かってふりをして、なんとなく著者の描きたい世界観を楽しめればいい、と個人的には思っている。ディアスポラも感覚で読んだ。それで楽しめたのだから、これはこれで正解だったのだろう。 | ||||
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