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ディアスポラ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

ディアスポラの評価: 4.02/5点 レビュー 52件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.02pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 41~52 3/3ページ
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No.12:
(2pt)

もう少しロマンが欲しかった

星2つというのは後ろめたい。もう少し物理学と数学に造詣が深ければと悔やまれる。5次元以上の世界に対するイメージは、超弦理論をわかりやすく(?)解説した名著「エレガントな宇宙」を読んでいたことが助けとなった。ディアスポラの数学的世界観にどっぷり浸かることができれば、あなたはもっと楽しめるだろうし、爆発的なイメージの拡散を体験することができるだろう。私にはもう少しロマンが欲しかった。小松左京の「果しなき流れの果に」のような。ただ、諦めずに読み終えた後の満足感はある。困難な仕事を克服したときのように。
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)より
4150115311
No.11:
(5pt)

人によっては…

この作品はとかく難解と見られがちであるが、技術畑の人間であれば苦もなく読めるはず。
詳細を語る愚はしたくないが、この作品は「SF」というものを雄弁に物語っている作品だと思う。
友達に読ませたら難しすぎると言われた。よってSF好きなら買いではないだろうか。
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No.10:
(2pt)

世界観に違和感を感じる

この小説の世界では、人間をプログラムの様に情報として表現することができ、また、遺伝子を組み替えて肉体を自在に作り上げることができます。

これほど技術の進んだ世界で、人間同士の意思疎通が出来なかったり(思考を情報表現に置き換えられるのに意思疎通はできない?)、肉体を持つ人間の方が短命(誰も長寿の身体を設計しようとしない?)だったりする点に違和感を感じます。また、プログラム的存在が死(=計算機のバッテリー切れ)に対する恐怖をそれほど感じない点も同様です。

同じ著者の作品「順列都市」の冒頭では、普通の肉体を持つ主人公が自分自身をプログラム化するために試行錯誤を繰り返します。そこに見られる、プログラム化に伴う思考の変化のようなもの、が「ディアスポラ」には感じられません(尤もその点については「順列都市」も未だ曖昧で、「しあわせの理由」のような形で明記されていない点は残念です)。イーガンは、こうした部分を容赦なく描写する点が面白いと思うので、個人的には本作品は詰まらなかったです。

なお、他の部分、例えば宇宙の物理学的解釈は、作品内に余り情報が書かれていないので楽しめませんでした。現実の中間子理論の誕生時のように、物理現象、それを説明する数式表現、実験と結果の照合といった流れが描かれていれば面白かったと思うのですが・・・
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No.9:
(3pt)

私には難しすぎる

プリーストの「逆転世界」のように頭の中で再構成しなければ理解できない作品だと思う。プリーストの世界観は何とか分かったけれども、この作品は?「アインシュタイン交点」も訳が分からないまま読み終えた感じですが、この作品も同様でした。私には難しすぎる。
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No.8:
(5pt)

読む事から始めよう。

流して読むには少々難解ですが

腰を据えて読めば面白くなっていく事は請け合いです。

邪道かもしれませんが、判り難い点が有ればメモでも取りながら

事項を整理して読み勧めて行くと良いと思います。

最後のページを読んだ後に、再読の面白さが感じられる作品です。
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)より
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No.7:
(3pt)

誰かのメモ

を覗いてるって感じで、面白がれもするし、想像しなきゃいけないところが多いので、丸投げかよ〜って思うところもある。

イーガンだから許されるって感じ。黒沢明の「夢」だっけ? 見てないけど。
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No.6:
(5pt)

宇宙論的なオデッセイ

肉体を捨て、自らの精神をソフトウェア化した人類が、銀河系スケールで迫る危機に瀕して宇宙に進出する<ディアスポラ>計画を発動させるというハードSF。
数学・物理学的な広範な知識で理論武装された文体は、たしかに万人向けではないと多くの場所で書かれるのも無理はないでしょう。
作中に登場する物理理論が精緻化・厳密化してゆく過程は、<ディアスポラ>の驚異的な旅の射程と一対一の写像となっていて、そこにとどまることを、つまりはページをめくることを止めさえしなければ、読み進めるほどに宇宙の真の姿が語られてゆくのは、そもそもSFにだけ与えられた特権的な喜びといっていいはず。ワームホール、多次元宇宙、多宇宙解釈、超弦理論、といった最新の宇宙理論を追いかけるのが好きな人には、目に映るべくもない世界をこうして垣間見せてくれるイーガンの想像力に酔いしれることができるはずです。
もっとドラマチックな展開が好きな読者にとっては、直接的に訴えるドラマが少ない作品ではありますが、<ディアスポラ>から脱落していった登場人物たちが、なぜそこで留まろうとしたのかを想像することもまた、宇宙と、それに対峙した人類の姿を感傷抜きで描き出してくれていて、興味が絶えません。
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No.5:
(2pt)

王様は裸だ!

読み手を選ぶ本のようです。文系の私には何が書いてあるのか理解できない部分が多かったです。私の推測では、理系の人でも十分理解できる人が少ないのではないかと思います。ただ、一部には絶賛する人がいるので、中身がないわけではなさそうな気もします。しかし、それは感動というより、「自分は普通の人には理解できない難しい本が理解できるぞ~」という類の喜びではないのでしょうか。訳者あとがきにも同じことが書いてありますが、よくもまあこれが商業出版できたものだと思いました。
私はあえてこういいたい衝動に駆られます。「王様は裸だ!」と。
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No.4:
(1pt)

期待はずれ

発売と同時に購入して読みましたが、がっがりしました。
難解さはそれほど感じなかったのですが、小説というより論文で、
人間的な温かみがありません。文章も単調で、五感に訴えるところが
なく、読み進めるのが苦痛。科学が全てと言う作者の考え方にもついて行けなかったです。
やや厳しすぎる評かもしれません。わたしはロジャー・ゼラズニイやジョージ・R・R・マーティンといったSFでもファンタジー寄りの作家が好きなので、イーガンはもともと趣味に合わないのかもと思います。
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No.3:
(5pt)

21世紀の火星年代記(ただし超ハード)

~「新たな火星年代記」みたいなコピーがついた帯に常に裏切られ続けてきましたが、そんなキャッチがついていないにも関わらず、この本こそが、21世紀の火星年代記と称されるべきではないかと思います。ひとつの大きな流れの中での連作短編であることや、地球外への「移住」(ただし括弧付きで)をテーマにしている点だけでなく、ハードSFの中に潜む詩情も含めて~~レイ・ブラッドベリ的。
多次元宇宙の表現や最新物理学をちりばめたSF考証も相変わらずめまいがするほど魅力的です。~
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No.2:
(4pt)

万人にはオススメできない

読んでる最中、ずーっと「試されてる」という感じが抜けず。何を試されてるかというと、理系度というか。数学で落ちこぼれていた人は劣等感にさいなまれるだろう。
解説で、本書で一番難解なのは出だしの部分と書かれているが、大嘘である。日ごろからコンピュータに接していれば、理屈はわからなくてもイメージするのはたやすいはずだ。が、そのあとに延々と続く、5次元とか6次元とか12次元とか無限次元とかの幾何学を文字だけで語るにおいては、とてもついていけない。傑作中篇だった「ワンの絨毯」とか、ワームホールとたんぱく質の類似性とか、トランスミューターの遺物とか、個々のアイデアはメチャメチャ面白いのだが。
そう、この本、小説としての完成度は決して高くない。各章は基本的に独立していて、それぞれが長編一本分のアイデアをぶち込んだイーガンの実験室だ。ストーリーには重きを置いていない。読者は章が変わるたびにまったく違う舞台装置に放り込まれる。小説を読んでいるというよりは、ゲームをプレイしているという感覚が近い。
というわけで、「SFやっててよかったよ~」と心底思えるヨロコビはある。そういう意味では五つ星。でも、こんなに読み手を選ぶ本を、人様にオススメできるわけがない。わかったふりをして絶賛する気には(まだ)なれない。自分の責任においてのみ、手に取るべき本である。
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)より
4150115311
No.1:
(5pt)

速読による一読でレビューを失礼します。

私はもう本当に一気に読んでしまいましたが、この本はもっとじっくり時間をかけて、読まれるのがよいでしょう。二読・三読に十分値します。
 これ以前にSFマガジンにて「ワンの絨毯」を読んでいたので途中、ネタバレでしたが、この『ディアスポラ』には有り余るアイデア、そしてアクロバティックな世界観の変容がどっさり詰まっています。ネタバレにならないようこのような抽象的な褒め言葉を羅列してしまいましたが、<確実に>大森望氏の言葉に間違いはなかった。
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)Amazon書評・レビュー:ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)より
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