果てしなき流れの果てに

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果てしなき流れの果てにの評価:

4.22/5点 レビュー 120件。 B ランク

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全341件 1〜20 1/18ページ
No.341
(4pt)

圧倒的なスケールと科学的想像力。自分の死が今よりも身近に感じるようになってきたときに再度読んでみたい。

小松左京(1931~2011年)氏は、大阪市生まれ、京大文学部イタリア文学科を卒業後、漫画や漫才台本の執筆を経て1962年に作家デビュー。1964年『復活の日』、1966年『果しなき流れの果に』などを発表し、壮大なスケールと科学的想像力で注目を集めた。1973年『日本沈没』は400万部を超える大ベストセラーとなり、日本社会にSFを広く浸透させた。哲学的思索と科学的視点を融合させ、文明の功罪や人類の進化と未来を描く作風で、SF作家を超えた存在感を示した。星雲賞、日本SF大賞など受賞多数。
私は、特別SFファンというわけではなく、これまでに読んだのは、小松氏の『日本沈没』(第二部含む)、『復活の日』のほか、『2001年宇宙の旅』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『1984年』、『星を継ぐもの』、『渚にて』、『火星年代記』等の超有名作に限られているが、本作品については、日本SFの国際的評価を高めた作品ともいわれるとのことで、読んでみた。
読了してまず思ったのは、自分の死が今よりも身近に感じるようになったときに再度読んだら、どう感じるだろうかということであった。私は既に還暦世代で、これまで、宇宙について、時間について、生と死について、それなりの数の本を読んできたが(一般書レベルだが)、究極的に考えることは、「我々はどこから来てどこへ行くのか」ということであり、自分に立ち返れば、自分が「この」世からいなくなるということはどういうことなのか、ということである。
それにしても、10億年の時間と壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる物語は、圧倒的なスケールと科学的想像力である。書かれたのが60年も前の1966年だというのが信じられない。東海道新幹線の開通が1964年、先日閉会した大阪・関西万博に関連して、しばしばTVで当時の映像が流れた大阪万博が1970年。タイムトラベルをテーマにしたハインラインの『夏への扉』が書かれたのは1957年。小松氏の先見性と力量が想像できる。(もちろん、ハインラインとは作風が異なるのであって、事実、『夏への扉』は今なおオールタイムベストSF作品の常連である)
尚、一点だけ気になる点を挙げておくと、様々な人物が、突如として変わる様々な場面(時代・場所)に登場するため、途中で混乱しかねないということである。主要人物をメモしながら読むのも一手かもしれない。(SF小説を読みなれている人には、さほど問題にならないのかもしれないが)
(2025年11月了)
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.340
(4pt)

圧倒的なスケールと科学的想像力。自分の死が今よりも身近に感じるようになってきたときに再度読んでみたい。

小松左京(1931~2011年)氏は、大阪市生まれ、京大文学部イタリア文学科を卒業後、漫画や漫才台本の執筆を経て1962年に作家デビュー。1964年『復活の日』、1966年『果しなき流れの果に』などを発表し、壮大なスケールと科学的想像力で注目を集めた。1973年『日本沈没』は400万部を超える大ベストセラーとなり、日本社会にSFを広く浸透させた。哲学的思索と科学的視点を融合させ、文明の功罪や人類の進化と未来を描く作風で、SF作家を超えた存在感を示した。星雲賞、日本SF大賞など受賞多数。
私は、特別SFファンというわけではなく、これまでに読んだのは、小松氏の『日本沈没』(第二部含む)、『復活の日』のほか、『2001年宇宙の旅』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『1984年』、『星を継ぐもの』、『渚にて』、『火星年代記』等の超有名作に限られているが、本作品については、日本SFの国際的評価を高めた作品ともいわれるとのことで、読んでみた。
読了してまず思ったのは、自分の死が今よりも身近に感じるようになったときに再度読んだら、どう感じるだろうかということであった。私は既に還暦世代で、これまで、宇宙について、時間について、生と死について、それなりの数の本を読んできたが(一般書レベルだが)、究極的に考えることは、「我々はどこから来てどこへ行くのか」ということであり、自分に立ち返れば、自分が「この」世からいなくなるということはどういうことなのか、ということである。
それにしても、10億年の時間と壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる物語は、圧倒的なスケールと科学的想像力である。書かれたのが60年も前の1966年だというのが信じられない。東海道新幹線の開通が1964年、先日閉会した大阪・関西万博に関連して、しばしばTVで当時の映像が流れた大阪万博が1970年。タイムトラベルをテーマにしたハインラインの『夏への扉』が書かれたのは1957年。小松氏の先見性と力量が想像できる。(もちろん、ハインラインとは作風が異なるのであって、事実、『夏への扉』は今なおオールタイムベストSF作品の常連である)
尚、一点だけ気になる点を挙げておくと、様々な人物が、突如として変わる様々な場面(時代・場所)に登場するため、途中で混乱しかねないということである。主要人物をメモしながら読むのも一手かもしれない。(SF小説を読みなれている人には、さほど問題にならないのかもしれないが)
(2025年11月了)
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.339
(4pt)

圧倒的なスケールと科学的想像力。自分の死が今よりも身近に感じるようになってきたときに再度読んでみたい。

小松左京(1931~2011年)氏は、大阪市生まれ、京大文学部イタリア文学科を卒業後、漫画や漫才台本の執筆を経て1962年に作家デビュー。1964年『復活の日』、1966年『果しなき流れの果に』などを発表し、壮大なスケールと科学的想像力で注目を集めた。1973年『日本沈没』は400万部を超える大ベストセラーとなり、日本社会にSFを広く浸透させた。哲学的思索と科学的視点を融合させ、文明の功罪や人類の進化と未来を描く作風で、SF作家を超えた存在感を示した。星雲賞、日本SF大賞など受賞多数。
私は、特別SFファンというわけではなく、これまでに読んだのは、小松氏の『日本沈没』(第二部含む)、『復活の日』のほか、『2001年宇宙の旅』、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』、『1984年』、『星を継ぐもの』、『渚にて』、『火星年代記』等の超有名作に限られているが、本作品については、日本SFの国際的評価を高めた作品ともいわれるとのことで、読んでみた。
読了してまず思ったのは、自分の死が今よりも身近に感じるようになったときに再度読んだら、どう感じるだろうかということであった。私は既に還暦世代で、これまで、宇宙について、時間について、生と死について、それなりの数の本を読んできたが(一般書レベルだが)、究極的に考えることは、「我々はどこから来てどこへ行くのか」ということであり、自分に立ち返れば、自分が「この」世からいなくなるということはどういうことなのか、ということである。
それにしても、10億年の時間と壮大な宇宙を舞台に繰り広げられる物語は、圧倒的なスケールと科学的想像力である。書かれたのが60年も前の1966年だというのが信じられない。東海道新幹線の開通が1964年、先日閉会した大阪・関西万博に関連して、しばしばTVで当時の映像が流れた大阪万博が1970年。タイムトラベルをテーマにしたハインラインの『夏への扉』が書かれたのは1957年。小松氏の先見性と力量が想像できる。(もちろん、ハインラインとは作風が異なるのであって、事実、『夏への扉』は今なおオールタイムベストSF作品の常連である)
尚、一点だけ気になる点を挙げておくと、様々な人物が、突如として変わる様々な場面(時代・場所)に登場するため、途中で混乱しかねないということである。主要人物をメモしながら読むのも一手かもしれない。(SF小説を読みなれている人には、さほど問題にならないのかもしれないが)
(2025年11月了)
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.338
(5pt)

還る世界に時間は存在しない

上位者を想定したSF物はほかにもよく見受けるが、邦人作家の手になるもので描かれるものはある意味説得力があると感じた。特に終盤に描かれる庭の風景の自然描写は、単純ゆえに秀逸さを感じさせる。ある意味とても日本人的なとらえ方だと感じた。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.337
(5pt)

還る世界に時間は存在しない

上位者を想定したSF物はほかにもよく見受けるが、邦人作家の手になるもので描かれるものはある意味説得力があると感じた。特に終盤に描かれる庭の風景の自然描写は、単純ゆえに秀逸さを感じさせる。ある意味とても日本人的なとらえ方だと感じた。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.336
(5pt)

還る世界に時間は存在しない

上位者を想定したSF物はほかにもよく見受けるが、邦人作家の手になるもので描かれるものはある意味説得力があると感じた。特に終盤に描かれる庭の風景の自然描写は、単純ゆえに秀逸さを感じさせる。ある意味とても日本人的なとらえ方だと感じた。
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.335
(4pt)

漆黒の奥に広がるロマン

古墳に消える男とタバコの煙。モデルとなった古墳群を訪れると、開口部からポッカリと広がる古代の漆黒の奥に広がる超未来から超古代
のロマンに想いを馳せる。決してその漆黒に
足を踏み入れてはならない荘厳で禁断の場所である。
しかし、話の後半はストーリーが散らかっていると感じた。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.334
(4pt)

漆黒の奥に広がるロマン

古墳に消える男とタバコの煙。モデルとなった古墳群を訪れると、開口部からポッカリと広がる古代の漆黒の奥に広がる超未来から超古代
のロマンに想いを馳せる。決してその漆黒に
足を踏み入れてはならない荘厳で禁断の場所である。
しかし、話の後半はストーリーが散らかっていると感じた。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.333
(4pt)

漆黒の奥に広がるロマン

古墳に消える男とタバコの煙。モデルとなった古墳群を訪れると、開口部からポッカリと広がる古代の漆黒の奥に広がる超未来から超古代
のロマンに想いを馳せる。決してその漆黒に
足を踏み入れてはならない荘厳で禁断の場所である。
しかし、話の後半はストーリーが散らかっていると感じた。
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.332
(5pt)

若き日の記憶

二十代の頃ワクワクしながら読んだものでした、懐かしく楽しませてもらいました。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.331
(5pt)

若き日の記憶

二十代の頃ワクワクしながら読んだものでした、懐かしく楽しませてもらいました。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.330
(5pt)

若き日の記憶

二十代の頃ワクワクしながら読んだものでした、懐かしく楽しませてもらいました。
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.329
(5pt)

素晴らしい

日本にこんな素晴らしいSFがあったのかと感心しています。宇宙の始まり、全ての根本である、意識-存在に迫ろうとしています。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.328
(5pt)

素晴らしい

日本にこんな素晴らしいSFがあったのかと感心しています。宇宙の始まり、全ての根本である、意識-存在に迫ろうとしています。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.327
(5pt)

素晴らしい

日本にこんな素晴らしいSFがあったのかと感心しています。宇宙の始まり、全ての根本である、意識-存在に迫ろうとしています。
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.326
(5pt)

小松左京氏の初期の名作

この小説は、小松左京氏のSF小説のうち、初期作品にして、早くも集大成とも呼べそうな力作です。400ページほどの長編なのですが、惜しげもなく色々なアイディアが詰め込まれていますので、シリーズものや連続テレビドラマなみのボリュームを感じさせます。
 また、昨今のフィクション界では、タイムリープものが流行っているようですが、本作でも、そのテーマはすでに取り上げられており、「われわれ自身が、すでにそうやって、われわれの知らない、もう一つの世界の未来人によって、歴史をかえられた結果なのです」と言うセリフを見つけた時は、ちょっとゾワッとしました。(逆もしかり。われわれの生きている、この時間帯だって、今すぐにでも、誰かのタイムリープによって書き換えられて、消されてしまうのかも?)
 もっとも、本作は60年も昔に書かれた小説ですので、使用されている元ネタの中には、今の世代の人には馴染みの薄い話題も含まれているようでして、今後、新装版が出る予定がありましたら、細かい注釈付きの仕様にするのも良いかも知れません。
「剣竜はジュラ紀に活動した恐竜だが、一部のアジア産の剣竜は白亜紀まで生き延びていた」
「1963年に水戸街道で起きたと言われる自動車消失事件(藤代バイパス車両失踪事件)は、その実際の目撃者が判明しておらず、近年ではガセネタ(フェイクニュース)だったとも言われている」
などなど。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.325
(5pt)

早川書房

こっちの装丁が好きです。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782
No.324
(5pt)

早川書房

こっちの装丁が好きです。
果しなき流れの果に (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (ハルキ文庫)より
489456369X
No.323
(5pt)

早川書房

こっちの装丁が好きです。
果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ) Amazon書評・レビュー: 果しなき流れの果に (1966年) (日本SFシリーズ)より
B000JA9Y9E
No.322
(4pt)

壮大なる誇大妄想と、それを支えた人の情

若き日の小松左京の代表作。今もって、ヒストリカルベストに選ばれているという。40年ぶりに再読した。

「全ての時間、全ての空間を認識する」とはどういうものなのか、小松左京らしい壮大な誇大妄想に圧倒される。
ところどころに時間と空間にまつわる論理が記されているが、正直、意味不明である。「これ、書いた本人も意味わかってへんのとちゃうか」という失礼な考えも沸いてくる。物理学や数学の素養があれば、違うのかもしれないが。

全ての時間と全ての空間、これを表現するために、「歴史を根本から改変して、知的生命体をより速やかに高次のレベルに移行させようとする」集団と、それを阻止する側の追跡劇の程を成しているが、いわゆるタイムパトロール物ではない。
ここに記されているのは、「進化することも、淘汰されることも、いづれも突き詰めれば残酷な現象なのだ」という認識だ。
また、この「物語」の登場者は、誰一人として報われない。何かを成しえたとか、幸せを手に入れたとか、そういう世俗の求める展開は一切、ない。
そして、この追跡劇も、それを監視する存在も、更なる高次の存在に支配され、更にはその高次の存在もまた・・・という、無限の階層の連なりにさらされ、読者は途方に暮れることになる。

しかし、その壮大な舞台の幕を引くのは、結局は人の小さな情愛であることに、このテーマを取り扱うには人間がいかに小さな存在であるかを思い知らされる。

それだけではない。「全ての時間、全ての空間」を網羅する追跡劇を「時系列」として記載せざるをえないという矛盾が立ちはだかる。
「全ての時間、全ての空間」を監視できるなら、反乱者をどこで追い詰めたかは、既に「わかっているはず」だからだ。

その矛盾を孕んでなお、瞠目に値する作品なのだ。
新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33) Amazon書評・レビュー: 新装版 果しなき流れの果に (ハルキ文庫 こ 1-33)より
4758441782