神々の埋葬
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「神三部作」の掉尾を飾る作品だ、2作目でちょっと疑問に思った面もあるが、本作がこれまた面白い。 思えばこの3部作では「神の一般概念」から「仏教の神・弥勒」に、そして「古代インドの宗教」へと深耕していく。作家の造詣の深さには感服する。読書の幅を広げなくてはいけないなと思わせるところがありがたい気がする。 前二作では、登場キャラクターや物語の作り方にフォーマット的なものを感じてしまったが、本作では登場人物の幅が広がって、そういうイメージは持たなかった。 エピローグは途中で出てきた「神は孤独だ」という趣旨のセリフと呼応していたので良かったと思う。残念なのはそこにいたる最終的な戦闘シーンがあっさりしすぎていることだが、戦闘シーンはむしろおまけなのかもしれないとさえ思えた。 さて次は「神狩り2」だ。楽しみでならない。 | ||||
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2000年間暗躍していた神の眷属。 が、彼らは一枚岩ではなくて、お互いに戦い続けていた。 神の眷属として超能力を持つことになる主人公は、 人類6000万人虐殺計画を阻止しようとする。 しかし、それは神の味方になった妹に敵対する行為であった。 親族も愛する人も殺す覚悟で、 主人公は神に反逆し6000万人を救おうと決意する。 主人公は神狩りに成功するのだろうか? 篠原千絵 並みにシビアで面白い。 志の高い男は世の為人の為に、愛する人を打ち殺すべきざんす。 神が何故無慈悲な殺人鬼なのかの理由が、 どえりゃあセンスオブワンダーしている。 人間原理も否定しているし、SFとしてワクワクする傑作。 | ||||
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“神”テーマにした、山田正紀の意欲作です。山田正紀のエンターテイメントでは定番ともいえる東南アジア、モヘンジョダロや、目的を異にするチーム結成などの要素に加え、本作では「特定の宗教ではなく、神という概念そのものをアピールする」というキャンペーン活動が面白いです。とにかく神という存在そのものがつかみ所がないように、短文での作品の紹介もまた難しいのですが。神の描写は『聖闘士星矢』のような単に強いだけのものでもなく、『失楽園』のようなキリスト教的な矛盾に満ちて人間臭い存在でもない、クラークの『幼年期の終わり』のような、人間とは断絶しているからこその神であることがしっかりと描かれているのがさすがというところ。地球を飛び越えた宇宙的規模の思索は、『デッド・エンド』などにも通じるSFの醍醐味です。山田SFはいつも尻すぼみというか、カタストロフィが少なめで、本作も盛り上がって来た割にはなんとなくあっけなく終わってしまった感じがしました。しかし本作の場合は別に描き切っていないわけではなく、単にクライマックスをテーマと切り離して過剰に盛り上げることをしていないだけなのでしょう。これだけのテーマを描いたわけですから、少しくらい装飾を施しても全然虚飾にはならないと思うのですが…。 | ||||
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