夢と闇の果て



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初公開日(参考)1984年06月
分類

長編小説

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夢と闇の果て (集英社文庫)

1988年11月01日 夢と闇の果て (集英社文庫)

東岳島と呼ばれる南海の島に、ひとつの伝説があった。宇宙の意志を受け、物語として語り伝える若者たちの伝説だ。しかし悠々の歴史の中に、いつしか彼らの存在はないかに思えた。ところが、泡の中から生じる生命のように、今ここに意志を受け継ぐ若者の姿が忽然と現われたのであった―。SF界の鬼才がイマージュの極地で描く期待の大ロマンが展開。 (「BOOK」データベースより)




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夢と闇の果ての総合評価:8.67/10点レビュー 3件。-ランク


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未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

始め★1つラスト★4つ、SFの醍醐味を味わえる

冒頭で描かれた「大頭」、第一夜「豚の王」の前で描かれたタンポポの様な宇宙船の中で人工冬眠している
男女、第二夜「海蛇の王」の前で描かれた泡とともに浮きあがてきた女神の話は、それぞれの本分とどんな
関連性があるのだろう。内容が見えない。物語に発展性がなく退屈であり、どうもとっつき難い小説である
・・・と、このまま中断しようか(★1つ)と躊躇した。しかし我慢して第三夜「夢の王」に進む。ところが
俄然物語はハードSFに変身。今までの関連性のない物語が一気に結びつき、山田ワールドが爆発する。

ラスト新たな神話がスタートする。
夢と闇の果て (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夢と闇の果て (集英社文庫)より
4087493970
No.2:
(5pt)

物語職人山田正紀の最高傑作

この本は学生時代に当時日本SFを代表する作家だった山田正紀を読んだ何冊目かで、ハードカバーを図書館で借りて読んだのだが、壮大な世界観に引き込まれて徹夜で読みふけり翌日大学を休んだ記憶がある思い出の一冊。もっとも細かい内容は忘れていたのだが、30年後再読してみてもさすが山田正紀と思わせる素晴らしい出来映えで、個人的には彼の最高傑作だな、と言う思いは変わらない。文庫本でさえとうに絶版らしいが、興味のある人は電子書籍で出版されてるのでどうぞ。
 さて30年ぶりに読んでみて、沖縄が舞台であった事に軽い驚き。私のイチオシゲーム「風雨来記2」と内容がかぶりまくってるではないか。ニライカナイとか、聞得大君とか。さらには神話世界に至ってはもう、ね。このゲームをプレイ中は全然思い出さなかったのに、もしかすると無意識に親和感を抱いて高評価したのかも知れない。実はこの「無意識に」と言うのがこの本のテーマと深く関わる部分でもあるのだ。
 人はなぜ物語を語るのか、と言うテーマのこの本を書いた山田正紀を、私は稀代の物語職人だと思っている。とにかく小説が巧いのだ。あまり評価されてないようだけど、「夢と闇の果て」は最も山田正紀らしいSFの傑作だ。
夢と闇の果て (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夢と闇の果て (集英社文庫)より
4087493970
No.1:
(4pt)

たんぽぽの種が見る夢は…

本書には見事なまでの“解説”が森下一仁氏によってなされているので、手にとって読んでもらうのが一発です。と言ってもなかなか書店では手に取れない本でしょうから、一応駄文ながら書いておきます。
プロローグ、ソーラーセイルの船内で人工冬眠している場面から始まるので、これは宇宙の果てを舞台にしたSFかな…と思いきや、第1章に入ると、いきなり南洋、琉球/沖縄を舞台にした民族文学のようなギャップに戸惑うこと必定(なにしろ章題が「豚の王」だし)。話そのものは伝説と現実のギャップを描いた、オーソドックス(普遍的というと後々への伏線となる)なものなのですが、固有名詞が琉球語なので、ヤマトンチュウにはいささか読みづらい…。
もう1つ同じような(単なるバリエーションや手抜きではなく、これにはちゃんと意味がある)章を越えると、舞台はようやくプロローグと繋がります。そこからは思弁的SFと解説の森下氏が言っているジャンルに入り、宇宙や科学というよりも、哲学的なテーマ「物語」「夢」「虚無」「エントロピー」などが(文字通り)乱れ飛ぶダイナミックな世界に入ります。
『チョウたちの時間』と同じようなジャンルですが、本作はどちらかというと地味というか落ち着いた“物語”なので、カタルシスが少なめです。量子論だの科学だの戦争だの超兵器だのを期待せず、じっくりのんびり読んだほうがいいタイプのSFです。
夢と闇の果て (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:夢と闇の果て (集英社文庫)より
4087493970



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