阿弥陀(パズル)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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純粋な推理とパズルの事柄が組み合わさる展開が大変面白かったです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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山田正紀氏による本格ミステリー作品。氏のノベルス媒体のミステリーはイマイチなものもあるが、この幻冬舎ノベルスから出した作品はかなりの傑作揃いである。 本作はこのレーベルからは3作目となるが、前2作の伝奇的大作路線からはうって替わって軽いタッチの純粋なパズラー的本格推理に仕上がっている。 監視の行き届いたビルからの人体消失ネタ一本で余計な人物背景ドラマや薀蓄は全てそぎ落としたソリッドなトリックとその解明のみという要素で構成されている。 一つの要素からある結論を導いたと思ったら、それは外れで・・とまさにあみだクジのような推理展開である。 しかもその外れた推理の方で重大事件が明かされて、肝心の人体消失の真相は・・という粋な構成である。 本格推理ファンは必読の一冊と言える。 | ||||
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SFファンにとっては本格SF作家として馴染み深い【山田正紀】先生が書いた、本格推理小説の大傑作が本書です。 この作品の凄さに関しては、なかなか一言では言い表せません。 パッと読んだ限りでは出来の悪いユーモアミステリみたいで、あの【赤川次郎】先生の粗悪な模倣品みたいなのですが、これがよく読み込むと全然違うのです。 初読の段階ではさっぱりの凡作で「あの山田先生がこういうの書くようになったら、もう終わりだよなあ」と思ったのですが、山田先生にしてはあまりにも出来が悪い作品なので念の為にもう一度最初から読み返してみたら、これが全然違うのです。 初読の段階では出来の悪いユーモアミステリみたいに見えた作品が、二度目に読んでみるとあり得ないほどの凶悪犯罪を描いた本格推理小説の傑作であることが明らかになって来るのです。 普通の本格推理なら初読の段階で最後の謎解きがなされるのですが、この作品は本格推理のその定式を打ち破って、初読の謎解きは全部嘘で再読の段階であまりにも悪質な凶悪犯罪の全貌が明らかになって来るという構成になっているのです。 これはもう本格推理の定式を打ち破りながらも、新たな本格推理の在り方を提示した革命的な傑作としか言いようがありません。 という訳で、本格推理の定義を覆すかのような、本格推理の大傑作である本書。 面白いですよ(笑)。 | ||||
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ササッと読めて印象に残らない。 インパクトに欠ける作品だと思います。 感慨に残るものがなかった。 | ||||
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オフィスビルの15階に向かった女性が忽然に消え失せた。エレベーターに乗るまでは監視カメラのその姿が映っていたのだが、その後どこを探しても見つからない。ビルの出入り口には警備員、地下駐車場の出入り口にはビルのオーナーがいて、どちらも女性が出て行ったところは見ていないという。事件に巻き込まれ、すでに死体になっているのではないか・・・。この謎に挑むのは『螺旋(スパイラル)』で探偵役を務めた風水林太郎の腹違いの妹、風水火那子。果たして女性の行方を突き止めることはできるのか? 幻冬舎から出版された『妖鳥(ハルピュイア)』、『螺旋(スパイラル)』に続く三冊目。前二作と比べるとまるで趣きが異なっていて、幻想趣味怪奇趣味ぶりは鳴りを潜めています。その分、ビルの中から女性が消えるというメインの謎の不可思議さとその論理的な解明、本格ミステリ、純粋なパズラーとしての部分が際立って見えます。 また、探偵役の風水火那子の人物設定もよくできていて、腹違いとはいえあの人を人とも思わない無礼で自分勝手な風水林太郎の妹、どんな性格なのかとちょっと期待していたのですが、兄とはまるで正反対、明晰さと論路的な推理がキラリと光る、どこかに影の部分を持ちながらもさわやかな人物に描かれており、好感が持てました。 お勧めできるミステリです。 | ||||
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大掛かりな仕掛けや幻想が支配する雰囲気をよく用いられる山田正紀氏のミステリとしては、非常に素直な作りの作品です。純粋に推理パズルとしてのミステリを楽しめます。(小さな穴はありましたが)素直な作りがよく生きて、語り手である警備員の檜山、探偵役となる風水火那子の主要登場人物二人の人間味も出ています。 | ||||
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