ジェシカが駆け抜けた七年間について
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ジェシカが駆け抜けた七年間についての総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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本格ミステリー・青春小説・スポーツ小説の要素がうまく合わさっていて面白かった。演出的には伊坂さんの某作品を思い起こさせる。 | ||||
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スポーツミステリー小説は以外と少ないです。自分が読んだ本は、東野圭吾氏の『鳥人計画』とこの『ジェシカが駆け抜けた七年間について』の二冊だけです。 果たして、どのようにスポーツとミステリーを融合させて、どのような事件が発生し、どのように問題を解決していくのか、読む前は興味津々でした。 題材は陸上競技でマラソンです。しかし、残業ながら、マラソンシーンはほとんどありません。どのようなトレーニング方法をしているのか?はらはらどきどきのマラソン大会のデッドシーンは?どういうふうにマラソンで大成していくのか?また、その後の挫折は?マラソンをテーマとしているのに、マラソンを介しての詳細な内容が描かれていないんです。何だか、読者が望んでいる肝心なものが抜け落ちている感じでした。スポーツミステリーとは程遠い内容でした。 また、事件の真相も首を捻るような不思議な内容でした。物足りなさが残る作品です。 | ||||
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ミステリーとして期待して読み進めて叙述トリックだったって時に自分は基本的にがっかりする。 どんなトリックをどんな風に意外性のある形で解き明かして、そこにどんな面白い動機があるのかを期待している。 この作品については例外で、結局謎は叙述のカードをひっくり返すことであっさり語られてしまう。 だが、殺人者の女の動機が面白い。そして、操作から見えてくる殺害されるマラソンのコーチの狂った人となりが、そしてその背景にある日本、海外の陸上という世界におけるコーチの立ち位置(この作品が捉える世界観)が面白い。 とりわけ興味を惹かれるのは、コーチのドーピングも辞さないストイックさが、選手に自分の子供を孕ませて堕胎させてタイムを伸ばさせるというめちゃくちゃな指導を呼び寄せてしまうという悲劇。 だが、コーチはただの狂った指導者というわけでもなく、本来はものわかりのよい指導者なのだが、かつて自分を追放した日本陸上界への復讐心もあってその凶行にいたる(いやいや、結局こいつはただのマッドプロフェッサーだろw)。 動機や世界観が重層的に設定されていることが、叙述トリックオチっていう語りの都合の良さを乗り越えてしまっている、ある意味キメラ的な面白さがある小説だと思う。 自分と同じように面白さを感じる人はかなりのカルト好きなのかなという気もするが。 | ||||
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本書はマラソンを舞台にしたミステリなのだが、トリック面からみてもスポーツ物としてみても、 動機に関して以外マラソンである意味は特に無い 女二人が部屋で話してあとは事件が起こって終わりだ 近藤史恵のサクリファイスのようなスポーツ物としての熱さなんかは期待しない方がいいだろう そもそも丑の刻参りとか、いつの時代の話だよと思わず突っ込みたくなってしまう 良くも悪くもどこかでその知識を手に入れたので適当に使ったというだけの作品で、ただそれだけ どの方面から見ても平凡な一冊 | ||||
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葉桜の季節に君を想うということに続いて出された作品で、これまた葉桜と同系統の読者に巧妙に仕掛けられたトリックが秀逸な歌野氏らしい技巧的な作品。 個人的にはハードボイルドタッチの葉桜より本格ミステリー仕立ての本作の方が断然引き付けられた。 エチオピア人が主役で海外の陸上クラブが舞台という異色作だが、奇抜さを狙っただけではなくてこの設定でないと成立しないトリックが仕掛けてある。 事件自体は複雑な物理トリックもアリバイトリックもないシンプルなものなのに、読者にだけはとてつもない謎が立ちはだかっているかのように思えてくるというのが本作の叙述トリックの肝。 葉桜の・・比べるとマイナーな位置付けの作品だが、一読の価値ありである。 | ||||
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葉桜〜と同じく意外な結末系ではありますが、メイントリックは一個なので、いくら考えても理解に苦しむということは多分ありません。なのでこの手のミステリ初心者にはお勧めの作品です。物語の舞台が海外の陸上クラブという変わった設定ですが、特に難しい専門用語の羅列とかもないので、ガチガチのお堅い本格推理物が苦手な方にも読みやすいと思います。 | ||||
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