ガラス張りの誘拐
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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さて歌野氏がシリーズ物を排して望んだノンシリーズ第1弾がこの『ガラス張りの誘拐』だ。本書の特徴はまず最初に第二の事件があって、第三の事件、そして最後に第一の事件が語られるという構成の妙にある。時系列に敢えて沿わずに進行する物語はそれ自体トリッキーであり、私は当時観た映画タランティーノの『パルプ・フィクション』を思い浮かべたものだ。 | ||||
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3つの事件が1つに繋がる。と言ってもそれはこの手の小説ならお約束な展開ですし、 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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『ジェシカの駆け抜けた7年間について』に続いて歌野晶午さんは2冊目。 すでに私はこの作家のファンになっています。 推理小説をそこまでたくさん読んでいるわけじゃないけど思うのは、やっぱり動機が面白いかどうか、動機に共感できる部分や裏切りがあるかどうかが重要ということ。 その点こちらの作品の犯人の動機は面白いし共感できる。 なぜ真相を明かそうと思ったかという動機付けも、同じ境遇を背負った被害者への共感があるので説得力がある。 読みはじめは主人公の刑事の造形がやや類型的でちょっと心配になったものの、緻密に組まれたプロットや犯人が背負ったシュールな過去など、ミステリーを読む愉しさを教えてくれるような作品だったように思います。 | ||||
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※ 真相に触れているレビューです ※ 前半の連続婦女誘拐殺人事件と、後半の誘拐事件との間に繋がりが薄いのが、個人的に一番のマイナス点。身体の各部位を切り取った謎も意味が無いし、犯人に迫る推理も大雑把で、決め手は犯人の同僚からの情報提供があったお陰というのもお粗末。また家出してただけの深雪があれだけ大々的にテレビや新聞で報道されている事件にまったく気付かなかったというのもご都合主義すぎ。 妻と死別して仕事に身が入らなくなったアウトロー気味の刑事とか、その父親に反抗して家出する思春期の娘など、登場人物のキャラ描写もステレオタイプでありがち。真犯人の動機とやる事のギャップにいまいちリアリティが無いのも難点。 | ||||
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読み手を驚かすためでしょうか。 かなり強引で無茶苦茶な展開。 何でもありはやめてほしい。 | ||||
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この人の作品は、いつも最後までネタがばらされないし、また想像もつかない形で、読者は騙される。今回の作品もある 連続殺人を振り出しにして、家出少女が誘拐されるという事件が話の中心となる。この少女の父親は刑事、しかし片親 でこの少女は家出常習犯。犯人は、大胆にも金を持って、浅草寺の人ごみに父親をおびき出し、それをテレビ中継する ことまで要求するのだ。誰が犯人?動機は?どうやって身代金を奪取するのか?全く想像もつかない形で話は進んで 行く。そして、最後の結末は、やはり衝撃的だ。全体にご都合主義がないとは言わないが、全体的には小振りながら 良く出来た推理小説になっていると思う。 | ||||
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歌野氏の○○の家シリーズ3部作後、発表された誘拐事件をモチーフにした氏としては新機軸となる1作。3部構成で事件は独立しているが、最後まで読むと一連の繋がりが判明するという凝ったプロットの作品。歌野氏の作品としては、前作の動く家の殺人から作家としての力量が格段にアップした感じがありますが、本作もそれを証明するに十分の出来栄え。本作の後に発表する映画化もされた「さわれたい女」と並ぶ歌野誘拐サスペンスミステリーである。3章でも○○と思って読み進めていると○○だった・・の大袈裟ではないが叙述系テクニックも冴えています。まあ、真相は途中くらいから分かる人も多いでしょうが、話の構成がうまいため、一気に最後まで読ませます。 | ||||
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