山手線連続通り魔 囮捜査官 北見志穂1(女囮捜査官1 触覚)
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この作品は、痴漢行為にわざと身を捧げる、美人捜査官を描いており、女性が挑発的な服装で刺激するから、痴漢されるのだ、と言う男側の言い分に、真向から対立する囮捜査官の活躍が、とても興味深かった。 実の所、私は痴漢を描く事もよくある、素人官能小説家である。この作品はしかし、官能小説的描写は一切ない。触られて、精子を掛けられて、気持ち悪い。これが、ヒロイン北見志穂の痴漢行為に対する感想だ。痴漢に触られて、少しでも快感を覚えてくれないと、官能描写にならないのだ。 が、しかし、世の女性の正直な感想は、気持ち悪い、が正解だろう。それでは官能小説にならないので、感じてしまったと描写するわけだ。少なくとも私は、そのような嘘を書く。でも、中には、痴漢に快感を感じてしまう女性、と言う大嘘を真に受ける読者もいるのだろうか。 恐らくこの作品が書かれた30年前は、今よりそんな無邪気な男性が多かったのではないか。包茎を気に病む男性と似たようなものか。そんな社会風潮の中で、山田さんの痴漢描写は、潔いまでに官能的でないな、と感想を持った。 さて、ストーリーは、痴漢の被害者が、次々に殺害される、と言うもので、囮捜査に懐疑的だった警察や検察側の人間が、解決のため、志穂を頼るようになる様子が、興味深く描かれている。余りにも誇張して書かれてるので、リアリティはないが。犯人だと目していた人間が、間違っており。又新たに犯人を捜すーこれの繰り返しで、捜査が迷走する間に、新たな犠牲者が現れる。その度毎に犯人像の練り直しが行われるので、本格ミステリのように。読者が推理する余地はない。が、警察の推理の誤りにより、志穂が絶体絶命の危機に陥るのは、スリル満点で、意外な犯人が直前に分かったのは、いかにも謎解きミステリーであった。 30年前、痴漢行為が容認される社会風潮の中で、山田正紀さんが、この作品を世に問うた意義は大きい。同時に、本格ミステリではないが、スリル満点のエンタメ小説と評価する。 | ||||
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作者のミステリは昔の冒険小説やSFほどは面白くない。 追いかける情熱を失くしかけていたが、五冊で完結するシリーズがあるそうなので、読むことにした。 官能小説まがいの表紙から、お色気ネタの俗流ミステリのように思える。その通りなのだが、意外にも面白かった。セクシー描写もあるが、決して低俗でも下品でもない。 美人で被害者体質のヒロインが、違法寸前の囮捜査で活躍する。本作は駅の女子トイレで若い女性が殺される。現実的な警察小説に近く、大風呂敷を広げて焦点のぼやけた大作長編よりはずっと読みやすい。若い女性が社会で生きていく大変さがしっかり書き込まれていて、ヒロインを「男にとって都合のいい女」にしていない所は、さすがの見識である。 日本は先進国の中では性暴力に対して最も甘い国らしい。本作が書かれたころは、痴漢は犯罪ですらなかったのだ。冤罪の害ばかりが強調されるが、恥ずかしい黒歴史の反動とも言える。痴漢の厳罰化自体は間違っていない。本書を読めばわかります。 サスペンスフルで謎解きの妙味もあり、プロットの捻りが気持ちいい。続けて読もう。 | ||||
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品川駅の女子トイレで火曜日に連続して起こった女性の殺人事件。科捜研特別被害者部の北見刑事がおとり捜査を行うが、再び火曜日に大崎駅の近くの公園で同じ犯人と考えられる殺人事件が発生し、謎が深まっていく。 おとり捜査の場面描写は緊迫して迫力があり、事件や捜査もテンポよく進んでいくし、捜査の紆余曲折も面白い。とても読みやすく、引き込まれる内容であった。「真犯人」の章までの展開はよくあるパターンで、予想できていたが、最後のひねりまでは予想していなかった。火曜日に事件が起こる謎、被害者が途中下車した謎、被害者が無防備にトイレに入った謎、清原静江の髪が切られていた謎、犯人の手の怪我の謎など、面白い謎がいくつも盛り込まれている。特異な犯人像も面白い。最後の田崎英子殺しが犯人の特定につながるわけだが、その殺害理由だけはちょっと拍子抜けするものであった。 しかし、北見刑事、盗まれたパンティの数が百枚以上になるのにも拘わらず、外に干し続けるというのは、スキがあるというか、何枚も盗んだ賊にとっては、誘っていると感じるのではないだろうか。 | ||||
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土曜ワイド劇場の「北見志穂」シリーズが好きなので、 原作を読んでみたくなり購入。 ドラマ1作目が、描写はソフト目になっていますが、 この「触覚」を原作通りに制作していて意外でした。 ドラマは現在17作、原作は5作目までしかありませんが、 ドラマと見比べていこうと思います。 | ||||
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山手線の駅の女子トイレで、若い女性が絞殺され、 穿いていたスカートが奪われた状態で発見される。 容疑者と看做された清掃のアルバイトの青年に対し、おとり捜査官である 北見志穂が、おとり捜査を行ったのだが、それと時を同じくして、駅の別の 女子トイレで、前回と同様の手口の犯行が起きてしまう。 次々と浮上しては消えてゆく容疑者たち。果たして連続無差別殺人犯は誰なのか……? 連続無差別殺人犯の正体をめぐって、容疑が転々と していく、《見えない人》テーマのフーダニットの佳作。 「痴漢に襲われていたはずの女性が、なぜ警戒することなく、 女子トイレに入ったのか?」というのがポイントで、犯人隠蔽 の手法も周到ですが、それを導き出すための手がかりも秀逸 です。 | ||||
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