探偵AIのリアル・ディープラーニング
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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とても好みな作品。面白い作品でした。☆7+1(好み補正)。 | ||||
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私は早坂吝さんのファンであり、新刊が出る度に購入しているのですが、この作品は微妙でした。 | ||||
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未読の方はご注意ください
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AIが主役を務める異色のミステリーです。AIがディープラーニングを駆使して、複雑な謎を解き明かしていく過程が描かれ、技術と推理が融合した新感覚の物語となっています。人間にはない視点で問題に迫るAIの活躍がユニークで、テクノロジーの進化と倫理的課題も巧みに織り込まれています。テンポの良い展開と緻密な謎解きが魅力で、AIミステリーの可能性を感じさせる一冊です。 | ||||
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人工知能の研究者だった父が密室で謎の死を遂げた。父が遺した「探偵」と「犯人」、双子のAIを巡って、高校生の息子・輔と探偵のAI・相以(あい)が悪の組織と本格推理対決を繰り広げる。 本書は、人工知能科学と本格ミステリーを組み合わせた斬新な作品です。 タイトルにあるディープラーニングは、多層のニューラルネットワークによる深層学習のことです。双子のAIはディープラーニング 行いながら、事件を解決していくというストーリーになっています。そのため、タイトルに「ディープラーニング」という言葉が入っているのだと思います。 本書の主要なテーマは、人工知能と人間の関係性です。作中に登場するAIは、人間に似せて作られたものではなく、独自の思考や感情を持つ存在として描かれています。そのため、AIと人間は互いに理解しようと努力しながらも、時に衝突や葛藤を抱えることになるんですね。特に、探偵の相以と犯人の以相(いあ)は、同じ父親(創造者)から生まれたAI、いわば双子でありながら、正義と悪という対立軸に立っています。彼女たちは、自身の存在意義や目的を問いながらも、一方が犯人として、もう一方がそれを追う探偵として互いに敵対し続けます。 本書のおススメポイントは、以下の三つです。 第一に、本格ミステリーとしての完成度が高いことです。本書は、密室殺人放火事件や凶器はシマウマ事件など、奇想天外なトリックや設定を用いながらも、その解決法は合理的で説得力を持っています。また、作中では、「フレーム問題」や「シンボルグラウンディング問題」など、人工知能科学に関する専門的な知識も紹介されており、読者はAIの思考プロセスやアプローチの方法を追体験できます。さらに、探偵の相以と犯人の以相は、互いに手紙や電子メールで挑発しあったり、電脳空間で直接対決したりするなど、推理バトルが展開されるなど、こうした要素は、ミステリー好きな読者をワクワクさせてくれます。 第二に、ヒロイン(といってもAIなんですが)の魅力です。特にヒロインの相以は、自分が探偵だという自覚を持ちつつも、時には感情的になったり、負けず嫌いだったりと冗談を言ったりすることもあります。また、彼女は助手の輔や友人の美咲と仲良くなろうと努力するが、その際に見せる不器用さや素直さも可愛らしい。このように、人間らしさとAIらしさの狭間で揺れ動く複雑なキャラクターはAIということもあり新しいヒロイン像を提示してくれます。 本書は、人工知能という新しい存在がもたらす社会的・倫理的な問題を提示しつつも、その背後にある人間的な感情や欲望をしっかりフォローしていた探偵小説です。また、タイトルにもあるように、双子のAIは、古今東西の推理小説と推理漫画をディープラーニング(多層のニューラルネットワークによる深層学習)して推理と犯罪に関する知識を急速にアップデートしていきます。AIのアウトプットから、学習の元になった推理探偵作品がサラッと出てくるのも、推理小説マニアには嬉しいところです。 | ||||
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第一話を読み終えただけの感想であることをまずおことわりしておく。なぜなら第二話以降を読む気が失せたからだ。だから、「全部読んでから批判しろ!」という方は以下あなたには雑音なので読まないことをお勧めする。 タイトルと「新潮文庫の100冊」ブックレット内の解説を参考に購入した。AIの探偵という設定はありがちだが、自分も仕事上関心のある分野なので惹かれたからだ。 だが、読み始めて8ページにして首を捻る。『ディープラーニングにはスーパーコンピュータが必須だったが、現在はGPUという大量処理が得意な部品の進歩によって、普通のパソコンでもそれなりのパフォーマンスが発揮できるようになっている。』……絶句。 ーーAIどころかITもコンピュータのことも、知識が上っ面でかつ間違ってる。 本の冒頭にもあったが、描かれているのは『ほんの少し手を伸ばせば届くくらいの未来……あるいは現在』の世界。平成三十年出版だという点を考えると、令和四年の現在は作者の言う『未来』かも知れない。それでも、この説明なら「ヨドバシで最新のGPUを積んだゲーミングPCを買って来れば、ディープラーニングができますよ」っていうことになる。 まさか。 だいたいGPUは主に大量の計算を必要とする映像データを出力するために使われる。それをディープラーニングに使うのは画期的(!)アイディアかも知れないがw(ただ、気象予測をするスパコンには一部GPUが使われている。しかし、そういう使い方ならそうと書かないと) 続きを読み進んでも「ビッグデータ」をただの大容量を必要とするデータと勘違いしているフシもあるし、ディープラーニングという語を「単にいっぱいデータをスキャンしました」という意味の語のように用いていたり。 殺された父親が「第三次AIブーム」に乗って……って、ブームはもう終わっているし。このあたり加筆修正がさすがに必要だろう。 極め付けは「SDカードに入っていた探偵AIのデータをスマホに転送して使う」という、話の根幹となる設定がIT知識の無さでボロボロなこと。スマホ上のプログラムはスマホ内のCPUで動くことをすっかり忘れているようだ。 (iPhone33、メモリ容量100テラバイトが発売されている未来なら可能かも^_^) ちょっとITを解っている人間や近未来SFを読み慣れた人間には正直読むのが辛い。 「AI」「ディープラーニング」という今流行りの言葉を散りばめたタイトルで客を引くのなら、理解をもっと深めてから書くべきではないのか。 AI周りだけでなく、登場人物の描かれ方もしっくりこない。 父親が死んだばかりの主人公は悲嘆の淵に沈むことなく早々に犯人探しに意欲満々。今風の若者設定としても薄っぺらすぎるのでは。 新潮社文庫nexの編集部には校閲がいないのか。 とても「十二国記」や「守り人」を出した出版社とは思えない。 しかもそれを会社の看板フェアである「新潮文庫の100冊」のリストに入れるとは。 「nexはラノベレーベルだから内容はこんなので十分。カバーイラストをアニメ風のかわいい女の子にしときゃ売れるさ」とでも編集部が思ってるのではと勘繰りたくなるほどの本だ。 ならば(作者も含めて)ラノベを舐めているとしか思えない。 正直、読んでいるうちに腹が立って来る本に久しぶりに出会ったので長文になってしまった。 もちろん、☆五つをつけるほど本書を気に入って読まれた方もあるので、私が長々と述べてきたことが気にならなかったのだろう。楽しめたのならOK。 もし、固定ファンがおられるのなら、ファンだからこそ作者のさらなる成長のために苦言を呈されるのも一つのあり方だと思うのだが。 | ||||
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文章が私に合わなかっただけかもしれないが、AIについての考察のお粗末さが目に余った。今まで買った本の中で最低の部類の1冊。 | ||||
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シリーズ第一巻。連作短編形式で、ミステリとして楽しめるだけではなく、AIの抱える問題にも詳しくなれるところが面白い。 ただ出てくるAIが超高性能なだけに、作中であつかわれるAIの諸問題に引っかかることに違和感があって、やや話に集中ができなかった。相以も以相もそもそもAIの諸問題を解決してからでないとできないレベルのAIだと思う。 とはいえ、推理小説としては斬新で大満足な内容だった。 | ||||
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