六人の赤ずきんは今夜食べられる
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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獣により赤ずきんが食べられてしまうという童話モチーフのわかりやすさ。帯に書かれている裏切り者の存在による謎解き要素の仕掛けあり。タイトルとキャッチフレーズが分かりやすく、表紙のイラストも良い感じである為、書店で目に留まり衝動買いした1冊。なかなかの掘り出し物でした。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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生き残りを目指して頑張る系のお話ですが、黒幕やトリックなどは容易に想像がつきます。 ただ普通に面白かったです。 | ||||
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メリハリのある展開と緊迫感のある文章がとても魅力的で、惹き込まれるようにしてぐいぐい読み進めてしまった。 これは面白い!!と思ったものの、 「×rkうmrおォォォォォォッッッ!!!!!」 終盤のこの一文で一気に興ざめです。 言葉にならない悲鳴なら地の文で描写すればいいのに、ネットスラングじみた悲鳴にしたせいでこれまで積み上げてきた世界観や雰囲気が台無し。アホか。 | ||||
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いかんせん頭に入りにくいです。たぶん二回読まないと理解できません。一人目の赤ずきんが死ぬのですが、展開がまあまあ急性なのと、キャラを覚えきれていないせいで、あれ? 誰だっけ? となることは必定です。するとそこから先の話が腑に落ちにくい……。とはいえ二回目読むと面白かったです。なので時間がある人にはオススメです。 | ||||
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ライトノベルならではの綺麗なイラストや可愛いキャラクターと共に、本格的なサスペンス、パニックホラー、上質なミステリーを一度に楽しめる贅沢な作品です。 ダークメルヘンな作風が好きな方は特に刺さると思います。 各要素の良かったところを書いていきます。 ○キャラクター 六人の赤ずきんは表紙を見る通り可愛らしいですが、誰もがただ可愛いだけでなく、ひとクセあり、個性的です。可愛いと撫でていると、ガブリと噛みつかれるような猫のようです。 あとがきによると、イラストレーターのシソさんがキャラクターデザインもほぼやっているとのこと。すごいです。 主人公の猟師。カッコいいです。 昨今ありがちな無敵で最強のキャラではありませんが、泥臭く、人間臭く、身勝手なところや色々な欲望も持っていて、だからこそ、それを抱えながらも赤ずきんたちのためひた向きに戦う姿がいっそう際立ちます。 敵であるモンスター、ジェヴォーダンの獣の造形も恐ろしく、驚異的で迫力があります。 とにかくメインキャラクターはみんな魅力的で、現実離れしているのにリアルな手触りを感じます。 ○設定 ある意味では、この設定こそが本作の根幹であり、一番キャッチーな部分だと思います。 ひとつ重大なネタバレをしていますので(といっても序盤に明かされることではありますが)、気になる方は飛ばしてください。 六人の幼い少女たち、「赤ずきん」。 彼女たちは年に一度現れる恐るべき狼、ジェヴォーダンの獣から命を狙われています。すでに多くの赤ずきんがジェヴォーダンの獣の手によって命を落としました。 主人公である猟師は過去の贖罪のため、赤ずきんを護ろうとします。 赤ずきんたちはそれぞれが特殊な「秘薬」を持っています。 狼に対抗する力を持たない猟師たちは、その秘薬と知恵を駆使して、狼と戦わなければなりません。 ただし。「赤ずきんの中に一人だけ、裏切者の『魔女』がいる」のです。 六人の赤ずきん・異形の獣・逃れられない運命・秘薬・さらに裏切者の魔女と、ワクワクする要素がてんこ盛りです。 この設定だけで、「どんな物語になるんだろう?」、「どんなラストが待っているの?」と気になりませんか? 私は設定だけで引き込まれました。 ○ストーリー 謎が謎を呼ぶシナリオですが、良いタイミングで小さな謎が明かされていくので、テンポよくカタルシスを味わえます。 また謎が明かされるたびに新たな謎が出てくるので、ページをめくる指が止まらなくなります。 とにかく先が気になる展開と、多くの要素をまとめ上げる構成力が素晴らしいです。 時に恐ろしく、時に悲しく、時に優しいストーリーはこちらの感情を揺さぶり、しっかり練られた世界設定とあいまってものすごい没入感を誘います。 読後感は個人個人で違うと思いますが、私は本当に夢を見た後のような喪失感と、それでいながら確かに胸に残る充実感を覚えました。 人並みに本は読む方ですが、こんな満足感はなかなか味わえるものじゃありません。 ○その他 上述の要素以外にも個人的に好きだったのが多用される比喩表現で、少し風変りな比喩がよく登場します。 これがまた、世界の温度や猟師の心境に影響し、物語の厚みを増している気がします。 改行が多く臨場感溢れる文体ですが、その比喩のおかげで、ある種、詩的な印象にもなっています。 ただひとつ、惜しむらくはライトノベルという性質ゆえか、ミステリー好きな人の目には留まりづらいような気がします。 もちろん冒頭に書いたようにライトノベルにはライトノベルの良さがあるのですが、特に本格ミステリーと呼ばれるジャンルが好きな方はあまり手に取る機会が無いのではと思います。 本格ミステリーという言葉については色々な意見があると思いますが、新本格の第一人者である綾辻行人氏の「本格とは雰囲気である」という最近の発言に沿うなら、特殊なクローズドサークルものであり、疑心暗鬼に駆られる人狼ものであり、古い伝承や巷説に基づいた物語である本作は、まさしく本格派のミステリーだと思います。(よりロジカルなミステリーを好む方は、本作を上質なサスペンスとしてお楽しみください) 私もよく行くサイトでたまたまこの作品のレビューを見て興味が湧いたのですが、そうでなければおそらく手に取っていなかったでしょう。 だから、もっともっとミステリー好きな方にも読んでもらいたいと思います。 長々と書いてしまいましたが、それくらい人にすすめたくなる本でした。 ハラハラドキドキな読書体験が、その魅力的な悪夢が、自分の中のひとつの宝物になったように思います。 レビュー兼感想ですが、著者様の次回作への期待を込めたエールとしても書かせていただきました。 なおもし本作を読まれて著者様のファンになられたら、小説家になろうのサイトにもいくつか作品を上げられているようなので、ぜひ検索して読んでみてください。 私はまだ読んでいません。今からワクワクしています。 | ||||
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六人の赤ずきんと猟師、 そして怪物との生き残りをかけた戦い 。 猟師と怪物の知恵を使った駆け引きがたまらない 。 作中で一番怖かったのは怪物を倒してその正体がわかったその瞬間かも知れない 一 巻 完 結 で あ る ため続編には期待できないがその分完成度は高い 。 h w p s x | ||||
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