異セカイ系



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初公開日(参考)2018年08月
分類

長編小説

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異セカイ系 (講談社タイガ)

2018年08月22日 異セカイ系 (講談社タイガ)

第58回メフィスト賞受賞作。 小説投稿サイトでトップ10にランクインしたおれは「死にたい」と思うことで、自分の書いた小説世界に入れることに気がついた。 小説の通り黒騎士に愛する姫の母が殺され、大冒険の旅に……♪ ってボケェ!! 作者(おれ)が姫(きみ)を不幸にし主人公(おれ)が救う自己満足。書き直さな! 現実でも異世界でも全員が幸せになる方法を探すんや! あれ、何これ。「作者への挑戦状」って……これ、ミステリなん?(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

異セカイ系の総合評価:8.27/10点レビュー 11件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

異セカイ系の感想

メフィスト賞受賞作。かなり尖がっている奇抜な作品でした。

ライトノベルではお馴染みの『異世界転生』ジャンルを用いたメタフィクション小説。作者・読者・現実世界・空想世界を認識し、影響まで起こせるような構造設定となっています。この世界観の作り方がとても巧い。
あらすじにある通り、主人公は小説投稿サイトに小説を投稿している作者。自分の作品世界と現実世界を行き来できる現象に出くわします。自分の作品のどの章からでも入れるというわけではなく、序章から時間軸に沿って転生できます。自分の書いた小説通りに話が進行するので未来がわかる神様視点の作者。姫と良い関係を築いている所で、姫の母親が黒騎士に殺されてしまうシーンを書いている事を思い出します。姫を悲しませないように、現実世界へ戻り小説投稿サイトの編集機能で内容の変更を試みるわけですが、ここの構成はSFやセカイ系作品でおなじみのタイムパラドックス・過去改変物なのです。
現代的な要素を用いて、やりつくされた感がある古典の再構築というのはとても素晴らしく刺激的でした。で、単純な過去改変作品というわけではなく、現実世界・小説世界を認識する作者。そして投稿サイトの存在や本書を読む読者の世界などなど、世界の階層構造が本書によって一体化するような不思議な作品だと感じました。メタ構成の作品は世の中いろいろありますが、本書は現代的な要素を用いた新しさを生み出しています。

正直な所、最初の数ページの文章の砕け具合を読んだ所では好みに合いそうにないと感じる読者は多いと思います。立ち読みでサラッと数ページ読んで違うと思って買われなさそう。そんな出だし。ラノベやファンタジーの「設定」に許容がある必要もあります。ただ、奇想の変わった作品に触れてみたい方にはアリかと思います。
その他思う所として、読書中は舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』を思い出しました。駆け抜ける世界のごちゃまぜと、細かい事を気にさせないで一気に収束させちゃう流れ。あんな感じをライトに楽しめた作品でした。好みは人それぞれですが、奇抜な『メフィスト賞』をとても感じさせる作品で記憶に残ります。なんだかんだで凄いものを読んだ気がして面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.10:
(3pt)

異世界系ならぬ違和感系で、結局は読者におもねる自己満系ではないだろうか?

あかんわ、死にたいと思ったら自分の書いた小説世界に行ける?そんな甘ったれた設定…いやだと思うから仕事をしないのとなんら変わりはなく普段から殻に閉じ籠って空想の世界に逃避するのとどう違うのだろう!?おまけにそちらの世界に於いても不可避の出来事に遭遇してしまう。そこからの展開で創作世界を護ろうと苦闘する様は熱くてよろしいが、その後の内省的なぐだぐだしさはなんとも異世界系ならぬ違和感系でメタな展開で最初に描かれたダメな自分を脱ぎ捨てたごとく前向きな発言も結局は読者に登場人物にもおもねる自己満系ではないだろうか?
異セカイ系 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:異セカイ系 (講談社タイガ)より
4065125553
No.9:
(5pt)

作者とキャラクターは愛し合えるのか

作中ではいろいろな命題がありましたが、作者と、作者がつくりだしたキャラクターは愛し合えるのかという命題が1番ぐっときました。自分の好きなキャラクターを好きなように操るエロ同人誌とは真逆の倫理観を問うています。ファンダメンタマウスや無職やめ太郎さんがすきなひとは大ヒットするんじゃないかな。あとメタオブメタなので東浩紀好きにも刺さるだろうし、愛と自由意志の関係の記述は宮台真司ファンに刺さりそう。とっちらかっているというレビューもネットで散見されますが、逆にここまでの命題・ストーリー・メタ構造をよくこのページ数でまとめたなと惚れ惚れします。
異セカイ系 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:異セカイ系 (講談社タイガ)より
4065125553
No.8:
(4pt)

シュタゲが好きならこれも好き

主人公は、自分が書いた異世界転生物の世界へ転生できる能力を持っている。異世界とそれを統べる現実世界という世界の二重構造を使ったミステリー。もう少し伏線の張り方が上手ければ星5。良作なだけに惜しさを感じる。
異セカイ系 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:異セカイ系 (講談社タイガ)より
4065125553
No.7:
(5pt)

最低の小説です

最低の小説です。「物語で世界は変わるのか?」などと悩んだことのない人にとっては間違いなくそうです。迷っている人には購入をおすすめします。私自身は読後しばらく震えが止まりませんでした。
異セカイ系 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:異セカイ系 (講談社タイガ)より
4065125553
No.6:
(5pt)

筒井的SF+メフィストっぽさ

ゲンロンSF講座出身ということで、SFとして捉えるなら筒井康隆的なところがあるでしょう。ジャンルとかを掘り下げすぎるとネタバレになりそうですが。
読了してみて最初に思いついたのは乙野四方字のある作品(言うとネタバレになりそう。最近出た講談社タイガの奴ではない)です。あちらは体裁の整った文でしたが、こちらは完全な地の文です。固い文が好きな人は違和感覚えるレベルです。個人的には地の文の小説大好きなので、面白かったです。関西弁なのも勢いがあって笑えます。メタフィクションにおいて主人公にキャラクター性があるというのは、読み進める上でもなぜか心地いい気がします。
個人的には、メフィスト賞っぽいなぁとも思いました。まさに面白ければ何でもありというか。エンタメ性と文学性がうまく同居してる作品だと思います。
ただ、アイデアの根幹として「全く新しい」ことをやってるわけではないとは思います。それこそ読了時に「似てるな」と思わせる作品がほかにあるので。ただ、そういうアイデアを「作者への挑戦状」というハッタリで見せたり昨今のブームである「なろう系」などとリンクさせたりするのは、今ならではだと思います。時代を反映するという意味では、新品で購入した甲斐があったなという気はします。
同時に、お節介ではありますが、次の作品はどうなのかなという心配もあります。今のところ「普通の話」の筆致が未知数なので(もしかしたら既にどこかに寄稿されてるのかもしれないですが)。次の作品も楽しみです。
異セカイ系 (講談社タイガ)Amazon書評・レビュー:異セカイ系 (講談社タイガ)より
4065125553



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