壷中の天国
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.40pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりの倉知淳氏の作品。短編はあまり読む気がしないので手にしなかった。これは久しぶりの長編で小さな町で起こる連続殺人を巡るお話。そう言えば本の装丁もなんでこんなのだろう、電車のなかではカバーをしなければ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第1回本格ミステリ大賞受賞作。全知全能の存在から電波によって地球を救うことを義務づけられた者が起こすのは、「その電波を妨害する」人間たちを殺して回ることだった!一見何の共通点もないと追われる被害者たちを結ぶミッシングリンクとは何か? とにかくこの600数ページを読むのはしんどかったです(笑)特に電波を盲信する犯人の描写が読みづらくて読みづらくて(苦笑)伏線はちゃんと張られてて本格ミステリ的にはうまくまとまっていたんですがね。まあ、知子さんとその周りの人たちのドタバタで楽しめたのでいいか(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まあ悪くはないかもしれないが、結末には不満が残る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「過ぎ行く風はみどり色 」が面白かったのでこちらを読みました。読みやすく最後までサクサク進んで楽しかったのですが、ちょっとスッキリしない感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格ミステリ大賞の作品なのだが、ちょっと本格趣向とは違う気がした。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
筆力を感じさせる、我輩は猫である、を思い出させる作品です。 どなたかもかかれていましたが、この小説はミステリーとして評価されるより、社会派小説を狙ったものではないでしょうか。 疑問なのは、それほどまでに本格ミステリーとして高評価されるべき作品でしょうか? 第一回の本格ミステリー大賞をとった割には、コメント数も少なく、最後まで読んだ人が少なかったことを想像させます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
倉知氏が本格ミステリ大賞を受賞した長編ミステリー。 共通項のない連続無差別殺人の被害者の繋がりをメインにした作品だが、あまり猟奇的な雰囲気というのはなく、どことなくユーモラスでライトなのはいつもの倉知タッチである。 その点が評価の分かれそうなところでもあるが、著者らしい細かい伏線を最後で回収して論理的に解決する作風は安定している。 ボリュームに対してやや余計な描写が多く、真犯人も唐突な感じがしないでもないが、倉知氏の作品では他とはちょっと雰囲気の違う作品であるので、ファンは必読である。 が、あまり本格ミステリ大賞受賞作ということで期待値を上げすぎるとやや肩すかしかもしれない。 氏の作品としては星降り山荘殺人事件の方が本格ミステリとしては出来は上であろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今では千枚以上の小説でも超大作扱いされないのかも知れないが、それでも作家さんにも出版社さんにも、往年なら「ドグラ・マグラ」なり「細雪」なりのクラスだけが許された分量だという気迫が欲しいものだ。 もちろん、そこまでの高みに達しなくても、たとえばミステリなら 「解決はもっと先で構わないから、もう少しこの小説(描写でも、ギャグでも、ウンチクでも、エロスでも、執拗なトライアル&エラーでもいい)に浸らせて!」 というような、“読書に淫する楽しさ”がないと、長すぎる小説は辛い。結末もツイストを効かせたものでないだけに、すべてが伏線でしたと言われても、はあそうですかという感じで、再チェックする気力も沸かないのだ。怪文書とか、被害者視点の文体の描きわけとか、面白いところもあるにはあるが、何といってもヒロインとか探偵役が魅力不足だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
だいぶ昔に面白く読んだ記憶があり(角川文庫だったかな)、創元推理文庫から再刊されたのを機会に読み直しました。 冒頭にいきなり「デムパ」な文がおかれています(あの頃流行ったなあ)。やがて開幕する物語は架空の街での連続殺人で、本来凄惨なお話のはずなのですが、何といいますか、緩い感じがします。 登場人物はどこか社会の本筋から外れていて、脂ぎった生き方をしていません。例えばヒロインは盆栽好きなシングルマザーですし、登場してくるその同級生も出世街道から落ちこぼれた人たちです。手がかりないし伏線の提示法と解決法も何か日常の謎系の作品を思わせるものがあります。 このような「日常の謎」系筆致と犯人像や事件の凄惨さとのアンバランスさが魅力ですね。主に探偵役の人物像に見るちょっとした闇の描写も見事です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
角川で出ていたものを上下2巻に分けて出版したようです。(1巻860円→上下2巻1480円。) 実は、柔らかでかわいらしい片山若子さんのイラストの表紙に魅かれて買ったのですが、 緻密な描写と伏線で高まる緊迫感。人の趣味のあり方といった、新しい気づきもあり、良い読書でした。 さて、キーワードは、本書タイトルにある「壷中天」で、登場人物は好きなことに没頭している人(いわゆるオタク)ばかりで、著者はこの描写に随分とエネルギーを注いでいます。 主人公:知子の友人である絵画教室を営む正太郎が、似たもの同志的な発想で、警察の捜査でも分からなかった犯人像を導きます。 人は自分の趣味に没頭できる夢のような世界を思い描きますが、普通の人々は、酔いを醒ませなければ狂気に至るといった所でしょうか。 小説家として、「壷中の天国」を実現しているのかなと思われる、著者の思いが伝わってくるような気がします。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 21件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|