月光ゲーム Yの悲劇'88



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月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)

1994年07月01日 月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)

夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。矢吹山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、一瞬にして陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われでもしたように出没する殺人鬼。その魔の手にかかり、ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく…。いったい犯人は誰なのか。そして、現場に遺されたyの意味するものは何。 (「BOOK」データベースより)




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月光ゲーム Yの悲劇'88の総合評価:6.93/10点レビュー 95件。Bランク


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月光ゲーム Yの悲劇'88の感想


▼以下、ネタバレ感想

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こしあん派
8OHZXGSI
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日本のエラリークイーンとして

初めて有栖川有栖氏の作品を読んだ。その設定や他の作品タイトルからしてエラリークイーンの影響を受けているのだろうが、理論を整理して犯人を絞り込む様はまさに、エラリークイーンそのもののようであった。そして、エラリークイーンの作品と比べて(海外古典作品だからであろうか)、遥かに面白くそして読書に浸ることができた。本格物においてこれは非常に重要な点だと私は考えている。トリック重視でご都合主義だと言われたり、あまりに現実離れした内容であったり、何かと批判は付いて回りそうなものだが、この作品はただただ結末が気になりながら楽しい読書であった。これだけたくさんの登場人物がありながら一人一人の個性も残していたりと、読み物として非常に良かった。

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陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
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大学時代を思い出すぢゃないか

英都大学推理小説研究会は夏合宿と称して矢吹山のキャンプ場を訪れた。そこで偶然知り合った雄林大学のサークル「ウォーク」の連中、同大学の同じゼミ仲間の1グループ、そして神南学院短期大学の3名と共にキャンプを行う事になった。出遭った者達が親しくなるに連れて別れを惜しむようになり、有栖川たち英都大学の連中も含め、もう1日、延泊する事にした。しかしその夜、矢吹山が200年ぶりに噴火を起こし、下山できなくなってしまう。密室と化したキャンプ場でまず失踪者が現れ、第1の殺人が起こる。しかもその死体の指先には土に書いたYの字が。この事件を皮切りに連続悲劇の幕が上がる。

今まで素人の投稿作品のアンソロジーを読んできたために、このデビュー作における有栖川氏の非凡さが大いに引き立った。このリアリティは何だろう?
また内容も題名に「ゲーム」の名を冠しながらも、単なるパズルゲームに終始していない。総勢17名の登場人物はそれぞれ個性を発揮して単なる駒に終わっていないし、殺人事件が起こることに対する登場人物らが抱く心情も丹念に叙述し、読者の共感を促している。特に理代の次の台詞、「死ぬにしても……誰か以外のみんなは……楽しい人たちやったって……それを、私、知りたい……」はかなり心に響いた。こんな風に小説全体にこの作者特有のペシミズムが流れているのだ。それに加え、大学生という設定による社会人になる前の青臭さが新鮮で、旅先のラヴ・アフェアなどの恋愛も絡ませて一種の青春小説の様相を呈しているのも好印象だった。大学時代を思い出してしまった。

更に評価すべきはいわゆる「雪の山荘物」のヴァリエーションとして山の噴火を単純に設定しただけでなく、事件の真相に大いに寄与させているのが技巧の冴えを感じた。奇抜さだけで終わっていないのだ。
幕間に挟まれたマーダー・ゲームのエピソードなどもこの作者の推理小説(ミステリ)への愛情を窺わせる。

さて本書は読者への挑戦状が織り込まれている。チャレンジした結果、犯人は外れたが真相は十分納得いくものだった。今なお本格ミステリシーンの第一線で活躍するこの作家の才能の片鱗が窺えるデビュー作だった。


Tetchy
WHOKS60S
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(6pt)

犯人当てよりも脱出劇が面白い

キャンプをしていたら火山の噴火が起こり帰りの山道が閉ざされた上に、取り残されたメンバー内で発生する殺人事件。
次の殺人と噴火がいつ起こるかわからないというエライこっちゃな状況に陥る作品。

正体不明の殺人犯さえ運命共同体となり、協力し合いながらの火山からの脱出劇が面白かったです。
しかし登場人物が15人以上もいて、しかもその全員が「キャンプに参加している大学生」という同じような立場なので、誰が誰だか頭に入りません。

マリオネットK
UIU36MHZ
No.17:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

いきなり17人の人間が出てきて、動きを混乱させているだけ。
本格と呼ぶには、つまらなすぎる。
動機も解決方法も無理ありすぎ。
25年以上前の作品で、マニアが読んでおこうと
いう程度の小説である。
推理研究会の話は面白いので1点プラス


jethro tull
1MWR4UH4
No.16:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

火山噴火の緊張感と、そこで起こる一風変わったクローズドサークルによるドキドキ感があった作品。
トータルで見れば面白かった部類に入るのですが、謎解き部分に少々不満点がありました。

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みたらし
S9NVQ4H1
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(5pt)

学生アリスシリーズ第1弾

火山の噴火によるクローズド・サークルという珍しい舞台設定で起こる殺人事件。

登場人物が無駄に多すぎて把握し辛かったというのが率直な感想。
ダイイング・メッセージに関してもやや強引な印象が否めなかった。
迫力は劣るが、単純に受け取る側が誤認しただけの方が違和感はなかったはず。

エーカー
NWKWLAAY
No.14:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

夏合宿のために矢吹山へキャンプに訪れた英都大学推理小説研究会の四人組。
そこで雄林大学の二組と神南学院短期大学の一組とに知り合った。
四組は出会って間もないながらも、若者らしく楽しく青春していた。
しかし、そんな四組を予想だにしない事態が襲った。
休火山だった矢吹山が突如噴火し、キャンプ場は開けた場から閉ざされた場へ様変わりした。
下山は難しく救助を待つしかない中、さらに殺人事件が勃発。
死体の傍には「Y」のダイイング・メッセージ。
いつ噴火するかわからない極限下でマーダー・ゲームが始まった―・・・

有栖川有栖先生のデビュー作であり、有栖シリーズ一作目です。
いわゆるクローズド・サークルもの。
クローズド・サークルというと雪や嵐といった自然現象、または恣意的に閉ざされた建物内といった舞台が多い印象です。
しかし、本作は噴火によって閉ざされたキャンプ場あり、この設定は作中上手く使われています。
正直、後半は推理より無事下山できるかが緊迫し、面白かったです。
また、探偵役は良心的で、推理自体も論理的です。
探偵役は推理にうずうずして、どこか非常識な面が見られることがあります。
その特徴的なキャラクターは面白いこともありますが、不愉快なこともあります。
今作の探偵役は積極的には推理せず、冷静で他人へ気配りできるキャラクターです。
そのため、読んでいて苛々することはあまりないと思います。

しかし、不満点もあります。
まず、ダイイング・メッセージが単純に「Y」は示さないことはミステリ好きな方々は容易に予想できると思います。
しかし、今作のダイイング・メッセージは作中のダイイング・メッセージに対する意見が的を射ていると思います。
まさに「恣意的に自分が一番気に入った面白い解釈を人に押し付ける」。
また、登場人物が多いです。
クローズド・サークルものならばある程度仕方ないとは思うのですが、登場人物の役割等にかなり濃淡があると思います。
個人的には例えば女性が六人いますが、設定を混ぜて四人くらいにしてもよかったのではないかと思います。
そして、犯人の動機が非常に弱いです。
もちろん、ミステリにおいて動機や人間性を重視するかは人それぞれだと思います。
私はそれほど重視しませんが、それでも動機が弱いと思います。

正直、すごく光るものがある作品ではないと思いましたが、今作がデビュー作となると光っているのかと思います。
まず、「学生アリスシリーズ」から読んでいきたいと思います。

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あんみつ
QVSFG7MB
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月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

久々の本格物でした。
クローズドサークル物としての設定や展開はスリリングで楽しめました。
作者のエラリー・クイーンに対する敬愛が文章のいたるところに感じられます。
登場人物が多すぎて少し読みにくかったです。

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歌舞伎蝶
LMC3R9P9
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火山という舞台が新鮮でした。

火山を舞台としたクローズドサークルということで、斬新に思いつつ読みました。推理小説研究会の面々が登場ということで、推理小説の話題をちりばめつつ、解決前の読者への挑戦状にもにやりとしました。

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まみ
28PJ6KDT
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月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

火山でのクローズドサークル。本格物のスタンダードな作品で純粋にロジックを軸として展開するところは、普通に面白いです。ただ、火山のシーンや、登場人物が多すぎて読みずらかったところもありました。「Y」のダイングメッセージが意味するところもやや強引な推理という感じもしました。江戸川乱歩賞向けの、斬新さや、目あたらしさはないですね。でも、それだけ本格にこだわる姿勢が伝わり、有栖川先生の全作品の原点がここにある気がしました。

氣學師
S90TRJAH
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(8pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

著者のデビュー作で、荒削りな部分もありますが大変楽しめました。
クローズドサークルものでは珍しい”火山”での設定で、登山で集まったいくつかのグループが仲良くなり、キャンプ中は恋に喧嘩に殺人事件にと大忙しなお話です。
個人的には、まだ若い主人公有栖川の恋のゆくえが大変気になりながら読んでいました。(笑)

フレディ
3M4Y9ZHL
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(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

閉ざされた空間での事件。
最初は仲良くしていたグループが、お互いを疑って行く課程等、クローズドサークルの見せ場を上手く表現していたと感じました。
後、関西弁のセリフについては、発音がいまいちイメージがつかない所が多々あって、頭の中でのセリフが変な関西弁になってしまい、犯人を推測するより、どういう発音が正しいのかという疑問の方が強くなってしまいました。
でも、それを差し引いても、それなりに楽しめる作品だと思います。

松千代
5ZZMYCZT
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

犯人特定のロジック自体は、筋が通っていて納得でき、素直に感心させられるのですが、多少強引な気がします。それと、登場人物が多く、人名を覚えるのが苦手な私には読みづらかったです。

ほっと
2XKXV6EI
No.7:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

ラストが駆け足気味に感じましたが、意外な犯人に驚かされました。主要4人の掛け合いも良かったです。

水生
89I2I7TQ
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

日本のクイーン、有栖川有栖のデビュー作!主要登場人物がみな関西弁なところが、新鮮だった。謎解きモノとしても読書への挑戦状付きで愉しめた。ただ、登場人物が多すぎて覚えるのが大変だったのでその点ではあれだけの人物を描き切った漫画版は偉大だった(笑)

ジャム
RXFFIEA1
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(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

火山噴火によるクローズドサークルっていうのは、ドキドキしました。良かったです。

みい
XL0AKYF3
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

登場人物が多くて、誰が誰だかわからなくなることもありましたが、基本読みやすくて、一気に読めました。

ただ、クローズドサークルにするのに火山の噴火という設定はちょっと大げさというかなぁ。
まあ、火山が噴火したことで…というところもありましたから、別にいいのかもしれないですね。

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アンコウ
BKBVHN0W
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月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

 初めて読んだいわゆる「本格推理」もの。最初の事件が起こるまではちょっと冗長的な感じがしたけど、その後はどんどん引き込まれていきました。
 取り立てて飛躍した推理でもなく、確かに書かれてあったことからの推理だったので、「こういうものかぁ」と思いながら読みました。
 ずっと関西弁なので、それがいやな人は苦痛かも・・・
 本格推理ものが好きになったきっかけの一作。

白髭9
BK2OMGW4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

月光ゲーム Yの悲劇'88の感想

火山噴火によるクローズドサーキットという設定に若干抵抗を感じました。

また登場人物が多く、あだ名で呼んだり本名で呼んだりして混乱しました。

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梁山泊
MTNH2G0O
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