(短編集)

絶叫城殺人事件



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初公開日(参考)2001年10月
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短編集

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絶叫城殺人事件 (新潮文庫)

2004年01月28日 絶叫城殺人事件 (新潮文庫)

「NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)」と記された小さな紙片を、口の中に押し込まれ、次々と殺害される若い女。残酷な無差別殺人事件の陰には、カルトなホラー・ゲームに登場するヴァーチャルな怪物が―。暗鬱の「絶叫城」に展開する表題作ほか、「黒鳥亭」「壷中庵」「月宮殿」「雪華楼」「紅雨荘」と、底知れぬ恐怖を孕んで闇に聳える六つの迷宮の謎に、火村とアリスのコンビが挑む。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

絶叫城殺人事件の総合評価:8.06/10点レビュー 35件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

これ一冊で縮小版『館シリーズ』?

「黒鳥亭殺人事件」
「壷中庵殺人事件」
「月宮殿殺人事件」
「雪華楼殺人事件」
「紅雨荘殺人事件」
「絶叫城殺人事件」

以上の六編のいずれも独特の特色を持った館や廃墟などで起きた殺人事件を扱う『作家アリスシリーズ』の短編集です。
このタイトルラインナップを見ただけで、所謂「館もの」が好きな人はゾクゾクするでしょうか、どれもあくまで短編なので、そこまで大掛かりなトリックやインパクトのある建物が出てくるわけではありません。ある意味全部名前負けです(苦笑)

あと、表題にもなっている最後の「絶叫城」だけは、実際に作中でその城が舞台の殺人事件が起こるわけではなく、絶叫城というタイトルのホラーゲームに見立てた連続殺人事件が街中で起こるというストーリーです。

個人的に建物に惹かれたのは「月宮殿」ミステリとして出来がいいと思うのは「紅雨荘」ですね。

※作品ごと個別にも登録されているみたいなので、気が向いたら個々の感想も書こうかなと思います。

マリオネットK
UIU36MHZ
No.2:
(5pt)

絶叫城殺人事件の感想

タイトルだけ聞くと、あの「城シリーズ」を想起させ嫌な思い出がよぎったが、当然そこまで破天荒ではない。
有栖川有栖の館シリーズって事だが、当然あの「館シリーズ」のような派手さはない。
やはり有栖川有栖は有栖川有栖なのだ。派手なタイトルの割にやはり地味だ。

火村シリーズの短編集。
火村シリーズはどこか淡々としていて静のイメージ、江神シリーズと比べると退屈な作品が多い印象だから、短篇集の方が切れがあるようには感じた。
でも、やっぱりこのシリーズはその退屈なのがいいんだわ。大人二人が繰りなすあの「正統派本格」っていう雰囲気がね。
だからたまに読みたくなるんですよね。短編だと若干その良さが殺されてるかな。
6編ありますけど、ロジック勝負の作家さんですからね。
「バカヤロ~」ってのと「こんなモン分かるかい」ってのが1編ずつありましたけど、残り4編はまずまずかな。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:
(7pt)

絶叫城殺人事件の感想

もう一つの代表シリーズ「火村英生モノ」の傑作短編集。収録作で一番印象深かったのは「黒鳥亭殺人事件」。意外な犯人モノで、後味は悪いが傑作!

ジャム
RXFFIEA1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.32:
(5pt)

有栖川有栖万歳

絶叫城殺人は、ゲームを元にしたら古典的なトリックを使う有栖川有栖で早くなく、新境地を開いた一冊だと思います。
面白かった。
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:絶叫城殺人事件 (新潮文庫)より
4101204330
No.31:
(5pt)

Very nice

Very nice
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:絶叫城殺人事件 (新潮文庫)より
4101204330
No.30:
(4pt)

魅力的な建築物が次々に登場

新本格派とみなされる有栖川氏ですが、作品によっては一般的な本格推理や旅情ミステリの方に振れたもの、ホラー・タッチのものなど、多彩な作風の持ち主だと思います。その中でこの短編集はいかにも新本格らしいトリック重視の作品群です。その真髄は、パズルをカチカチと解いていくような精緻な美学にあると思いますが、恐縮ですが、実は個人的にはそんなに好きな方ではありません。なんというか、人間が感じられないというか、乾いた無味乾燥な感じがしてしまって(まったく個人の好みです)。この短編集もいかにも新本格で、事件やトリックにあまり現実味がなく、あー、ちょっと好みではなかったなと思いながら読み進んでいきました。が、読了してから振り返ってみると、多彩な魅力があることに気がつきました。

平成8年から13年に渡って別々に書かれた作品を、特に建築物テーマにこだわって集めたということで、それぞれの短編に現実ではほぼありえないような建物が登場します。また、犯行や真相も様々で、「黒鳥亭殺人事件」では、あどけない子供がからんだミステリということでなんともやりきれない気持ちになったり、「月宮殿殺人事件」では、ホームレスががらくたを使って築き上げたシュールな建物に圧倒されたり。また、「雪華楼殺人事件」で京都市のはずれ、山中に建つ旅館になるはずだった建物の廃墟は、雪の中で寂寥の雰囲気がひしひしと伝わってきます。「紅雨荘」の風情ある和洋折衷の豪邸の佇まいも魅力的です。そして圧巻は最後の「絶叫城殺人事件」。バーチャルなゲームの中の城が実体を持って迫ってくるようでした。無自覚なサイコキラーともいうべき現代的な犯人像もあっと言わせます。
いつもの火村・アリスの会話のテンポもいい感じで、全体になかなかの短編集だと思いました。
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:絶叫城殺人事件 (新潮文庫)より
4101204330
No.29:
(3pt)

一人称小説の問題点

収録作のうち、黒鳥亭殺人事件は5、絶叫城殺人事件は2、それ以外は3で、平均して星3つ。

絶叫城ですが、ミステリとは別の部分での評価が大変低いです(以下、謎解き以外の部分で、本文の引用があります。少しでもネタばれが嫌な方は読まないでください)。
この作品は有栖川有栖の一人称なので、アリスフィルタを通した物語を読者は読む。絶叫城はそのアリスフィルタが強烈過ぎて、物語が客観的事実から離れた印象を誘導されている可能性が高いと感じます。
具体的には、アリスは事件を報道でしか知らない段階(文庫P.312~313)で犯人に「心のない怪物」というイメージを持ち、その段階で既に「捕まえた相手に心と呼べるものがなかったら」火村はどうなってしまうのだろうと、犯人が火村に与える心理的影響まで危惧している。
その犯人に対するイメージ、火村への危惧を前提にして、物語が語られていきます。要は、本当ならなんでもない普通のことでも「こいつはやっぱり心がない」とか「うわあ、火村がやばい」とか、そういう印象を与え続けて物語が進んでいく。
最後、アリスは犯人を「空っぽの心にはなんでも入る」心のない者だったと結論付けてある主張を心の中で叫びますが、でも本当に犯人は心が空っぽだったのでしょうか?
犯行動機は「あるものに影響されて、とある状況がどういうものか知りたかった」という興味です。誰に命令されたわけでもないのに、せっせと手作りで小道具を作り、計画を立て殺人を犯す。それって好奇心がある人の行動ではないでしょうか?
何かに影響されるのは誰にでもあることです。例えば1冊の本に心をうたれて職業を決めた人がいたって、その人を影響されやすい心が空っぽなヤツとは言わないでしょう。犯人に無いのは倫理感、常識、善悪を判断する能力であって、心が空っぽだとはどうしても読めないのです。
犯人がいかにも「心がない」という雰囲気で語られていることについても、そりゃ犯人の周囲で起こったここ数日の出来事を考えれば、無気力にもなるよね? それだけのことが起こっても明るく振る舞ってたら、それこそ普通じゃないと思う。
なんと申しましょうか、絶叫城ではアリスに対して「一人称の語り手なら、もう少し客観的になってくれませんかね?」と言いたくなってしまうのです。
ただ他の方のレビューでもこの点に引っかかっている方はいないようなので、私の読み方が間違っていたら申し訳ありません。

黒鳥亭は大変愛らしく、かつブラックなオチで、この作者の作品では珍しいように思います。
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:絶叫城殺人事件 (新潮文庫)より
4101204330
No.28:
(2pt)

うーん

評価がアマゾンでよかったので買ってみました。
ゲッキュウデン事件は、いろいろと人情味があってよかったです。
でも全体的に、はあ・・・・これ読むなら寝てた方がいいや
っていう内容で。なんというか、風景描写とかなんとか
そういうのがもうちょっと端的にしてほしいなと。
殺人事件モノとして見てみると、緊張感はゼロにひとしく、トリックは
それはありえないよね、っていう名探偵コナンレベル。
張られたと思われた犯人の伏線は未回収のまま「なんで犯人もどってきたの?」 →そのまま謎
途中で読むのをやめて、折り紙にして暇つぶししてました
絶叫城殺人事件 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:絶叫城殺人事件 (新潮文庫)より
4101204330



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