(短編集)
カナダ金貨の謎
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国名シリーズ10作目、5つの作品から成る短編集です。 「エア・キャット」これは実際には猫がいないのに飼っているかのように声をかけたりして、いるつもりで生活する、そんな架空の猫のことです。猫好きの火村にふさわしい小気味よい一品に仕上がっていて、事件解決のきっかけになった火村のひらめきがユニークでした。 「あるトリックの蹉跌」アリスと火村の最初の出会いを描きます。久しぶりに同志社大学(作中では英都大学)と学生会館のシーンが目に浮かんでなつかしくなりました。2人がまだ学生だった頃、それから14年たち火村は卒業校の准教授に、アリスはミステリ作家になった、来し方をアリスがしみじみと振り返ります。 「カナダ金貨の謎」ある殺害現場で、消えていたのは被害者が首にかけていたメイプル金貨のネックレスだけだった、犯人自身のつぶやきから始まる倒叙スタイルのめずらしい設定。ここまでの3作が京都舞台です。 「船長が死んだ夜」めずらしくスピード違反を犯して免停になってしまった火村。聞き取り調査で兵庫県を訪ねていかねばならないのに足がない、そこでアリスに運転をたのみます。夜は温泉に泊まって2人でのんびり。けれどそんな所でも2人は殺人事件に出くわしてしまいます。 前に2人が北陸の温泉にカニを食べに行った短編を思い出しました。また、殺害された船長の人生や人となりが興味深かったです。 「トロッコの行方」久しぶりに大阪府警のコマチこと高柳真知子と森下刑事が登場し、おお、と声が出ました(笑)。お久しぶりです。森下刑事は相変わらずアルマーニを着用。バブル期に大流行したあのスタイルのスーツがなつかしいです。 「カナダ金貨の謎」と「船長が死んだ夜」「トロッコの行方」は犯人が殺人に至るまでの心理を描いて秀逸です。人はさまざまな理由で人を殺すという重大な行為に踏み切る、その複雑さが興味深いです。有栖川氏も年月と作品を重ねて、だんだんと人間観察が深くなっているような気がします。 そして「インド倶楽部の謎」からのスタイリッシュな装丁がいいですね。最近はアニメ風のものばかりになってしまって、どれもが軽いラノベ作品に見えてしまいます。内容にあわないと感じるカバーも多いので出版社さんには考えてほしいです。 5つとも異なったカラーのなかなかおもしろい作品集でした。 | ||||
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有栖川有栖の国名シリーズ短編集である。小説家・アリス&火村探偵もの。 5編が収録されているが、うち2編は超短編という格好だ。ぜんぶを構えて読んでいると肩透かしを食う。 ともあれ火村節は健在。超ストレートな謎解きものがあるかと思えば、えぇーそういう動機ってありうるのかみたいは話(いや、でも近年ならありえそうな話な気がしてきた)、などなど。 個人的には、冒頭のつかみもふくめて「トロッコの行方」が好み。ミステリ小説にトロッコ問題なんて持ち出してどうするんだと思っていたら、、、という展開が楽しい。ただし結末は、なんというか身につまされる、悲しいお話ではあるのですが。 | ||||
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面白さ。 | ||||
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ドラマからハマって 全巻読んでます。ぜひ 読んでみて下さい。 | ||||
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あとがきにあるクイーンのフルハウスは、 「QQQXX」みたいなハンドです。 まあ、有栖川さんの実力からして、これは せいぜい4か3のフルハウスでしょ。 川端康成の千羽鶴の志野茶碗じゃ ないけれど、もっと、いいものが ありますからね。 | ||||
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