(短編集)
英国庭園の謎
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英国庭園の謎の総合評価:
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突飛なトリックを用いた作品が多かったように感じました。それをどう解釈するかでこの本のおもしろさは変わると思います。私は、有栖川さんのすごくよく練ってあるトリックと、微笑ましい人物描写が大好きなので、この『英国庭園の謎』も含めてとても楽しく読ませていただきました。 | ||||
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火村英生と有栖川有栖を主人公とする連作短編集で、どれもトリックを眼目において書かれている。長めの表題作はトリックというより暗号解読という面も強いが、それなりに読みごたえがある。いわゆる謎解きを中心とした本格推理というのかもしれない。ただ、いささか時代遅れという感じもしないではない。人間の心理の盲点をついたものや人間の本性を真ん中に据えた複雑なミステリーのほうが、私としては充実感がある。探偵役の火村英生の個性もちょっと弱いかなあ。それがいいという人もいるかもしれない。それに、トリックが解明されても、決定的な証拠にはなり得ていないのではないかと思う。気楽にトリックを楽しむということで、この作者の小説はもう少し読むかなあ。 | ||||
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「雨天決行」 タイトルとも関係する被害者の電話での会話内容の謎は専門的知識のない読者には推理困難だが、そのヒントが被害者の原稿の中にさりげなく示されている点や、火村がそのことに気づく切っ掛けが面白い。また、現場の痕跡からの目撃者の割り出しや、被害者の所持品からのロジックがすばらしい。被害者の原稿の中で、無頼派作家は無頼ではないと批判しているところも面白かった。 「竜胆紅一の疑惑」 火村が指摘した犯人は何となく予想しやすいが、火村が犯人を推定したロジック、犯行動機は中々の優れもの。 「三つの日付」 3年前に起きたラブホテルでの殺人事件のアリバイ確認に有栖自身が証言を求められる話。カメラと色紙の3つの日付に関するアリバイは凝ってはいるが、からくり自体は平凡。 「完璧な遺書」 自分が愛した女を誤って縊死させてしまった男。女の持っていたワープロを使って、完璧な遺書を作成し、自殺に偽装する話。遺書をワープロで打ったのが被害者でない証拠として火村が指摘した事項が面白い。 「ジャヴウォッキー」 独特の言語感覚を持ち、神経症を患って、過去に傷害事件を起こした人物からの電話の会話内容を火村とアリスで解読する話。 「英国庭園の謎」 隠居した富豪が英国庭園を持つ自宅に人を集めて、企画した宝探しゲーム。その最中に富豪が殺された事件。宝探しのヒントとなっている詩の暗号は、難解すぎて読者が解読できるようなものではないが、犯人が宝物を回収できなかった理由が面白い。 | ||||
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国名シリーズを読んで、もう3冊か4冊目ですか。安定して水準以上の作品が並んでいると思います。一方で小説として、この作品ならではという個性が感じられませんでした。 贅沢なことかもしれませんが、欠点があっても例えば麻耶雄嵩氏のような、この作者ならでは、という尖ったところがあれば、なお楽しめるだろうにと思います。 | ||||
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有栖川氏の名は予てから知っており、かなりの著作数もある事から人気作家であろうと言う事は想像出来る。 今回、本書で初めて有栖川氏の作品を読んだが、がっかりしたとしか言いようが無い作品だった。 昔、「言語明瞭意味不明瞭」と言う政治家が居たが、本書を読んだ感想は、そこらの三流作家では書けないレベルの文章ながら、内容は恐ろしくつまらない、筆力明瞭内容不明瞭と言ったところか。 これを言っては全てが始まらなくなってしまうが、自分は警察が私立探偵や大学教授を簡単に現場に招きいれると言う設定自体、「あ~ぁ。。。。」と感じてしまう。特に大学教授となると、どちらが先かは知らないが、東野圭吾氏の作品を思い出してしまう。東野氏の作品を全て読んだ訳では無いが、自分の読んだ作品は友人の刑事が大学を訪ねるというスタイルだった。なので、そこまで設定に違和感は無かったが、本作の様に現場に招きいれ、更にはその友人の推理小説作家まで招き入れるとは、児童書レベルの設定と感じる。しかもその作家は著者と同名だし、関西弁の設定もその理由が全く理解できない。 また、本作に登場する刑事も、何故アルマーニのスーツを着ているのか?筆力はあるのだろうけど、設定などがいい加減と言うか、子供だましの領域を出ていない感じがした。 | ||||
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