マレー鉄道の謎
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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火村のトラベルミステリなら面白そうだと思って手にとったが違いました。 | ||||
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マレーシアで起きた密室殺人。そこから連続殺人へと発展して行きます。タイムリミットが迫る中、次々と起こる事件をどう解決するのか、緊張感があり面白かったです。正直メインの密室トリックは、いまひとつピンと来なかったですし、現地警察や事件関係者がべらべら何でも話すのは、そうで無いと推理出来ないとは言え不自然ですね。ただ、全編を通じて異国情緒あふれる情景描写は美しく、実際にマレーシア旅行をしている様でとても良かったです。日本推理作家協会賞受賞作で、かなりの力作であるのは間違いありませんので、本格推理がお好きな方にはオススメです。 | ||||
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『マレー鉄道』とあるので作者が好きな時刻表物かと思ったが密室作品。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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第56回日本推理作家協会賞を受賞した作品ということで 期待して読みましたが、冗長なお話に陳腐なトリックで 失望しました 火村シリーズで狂言回しを務める推理小説作家である 有栖川の、偉そうかな物言いのくせに的外れな発言には 辟易します 論功行賞で協会賞を決めるのは止めて欲しいですね | ||||
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マレーシアというと多くの日本人にとってはあまり馴染みがないとはないのではと思います。南国くらいしかイメージがなく、ひどい人だとシンガポールやフィリピンなどとゴッチャになっている方も見かけます。ロングステイ先としては近年日本では有名になってきましたが、やはり印象が薄いですね。 私は多少縁があり、他の方よりはよく知っているつもりなのですが、題名にマレーシアに関連するものがあるとついつい反応してしまいます。ということで本作を図書館で発見し、読んでみた次第です。 そもそも本作は推理小説のなかでも新本格と呼ばれる部類の作品とのこと。ありていに解釈させて頂くと、ずばり謎解きを楽しむ部類の小説だと思います。その点で言えば、なかなか面白かったです。売れない推理作家の有栖川有栖が、犯罪心理学者の火村を連れだって旅行先のマレーシアはキャメロン・ハイランドで密室殺人事件に遭遇する。さらに事件を追ううちに起こる連続殺人事件と、これらの背後で起こっていた過去の事件が徐々に明らかに。滞在期間が限られる中で火村と有栖川がこれを見事に解決する、といったものでした。 本作に特色を求めるとするならば、未知なる国マレーシアの情報をより理解しやすい形で吸収できることが挙げられます。 よくあるマレーシアの紹介ですとペトロナスタワー(都庁のような二本立てビル。日本のハザマがその一部を竣工)とかKLIA(故黒川紀章氏が設計)が来ます。7割以上はこんな感じ。ところが本作はより玄人好み。マレー鉄道(タイから陸路でマレーシア・シンガポールへと接続)、イポー(首都クアラルンプールから車で2時間ほどの小都市。ホワイトコーヒーやチキンライス、もやしが有名)、さらには紅茶や野菜の産地として有名なキャメロン・ハイランドなどが出てきます。このあたりは知らない人にはへーという学びになるでしょうし、知っている人はそうそう、という反応かもしれません。 また、ジム・トンプソンのことが触れられている点も陰謀論が好きな私としては評価が高いところです。彼はCIA(の前身)のエージェントであったものの、戦後タイでシルクを商い、財をなしました。ところが、休暇で訪れたマレーシアのキャメロン・ハイランドで忽然と姿を消し、以来消息不明です。当時森に潜んでいた共産ゲリラに殺害されたという説をよく聞きます。 他方、ちょっと不満な点もありました。ムスリムと華僑文化の理解です。先ずネーミング。本作中で殺害されるワンフー・ビン・リムと妹のシャリファ。彼らの父が酒飲み医者のドクターリム。このリム(林?)は広東系のよくある名前なのですが、Bin~(~の息子)のネーミングは基本ムスリムだけです。ついでに言えばシャリファというのもムスリムの女性の名前。この一家がムスリムだとすればお父さんが戒律を平気で犯すという家庭になり、ある意味(物語と言えども)マレーシアのムスリムを侮辱しちゃっているような記述になりますし(大っぴらに酒を飲むムスリムはいません)、この一家が普通の中華系だとするとネーミングからして理解が不十分という事になります。 厳しいこと言うなよ、そういうこと言っていると面白さが半減するじゃん、とか言われそうですが、そうです笑 ごめんなさい。ただ、知っている人にとっては結構基本的な事でもあり、読む気がそがれてしまう可能性があります。 ・・・ ということで、文化的背景を無視して推理小説として純然と読めば楽しめます。他方、マレーシアに関連したものを読みたいので読もうというのであれば、マレーシアを殆ど知らない、あるいはあまり知らないという方にはお勧めできません。妙な誤解をする可能性があります。ある程度知っている方には、本作が誤謬を含むことを前提に楽しく読んでもらえればと思います。 | ||||
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ちょっと、ストーリーに無理があるかな。 有栖川先生の本にしては、読むの時間がかかってしまいました。 でも、火村、アリスのやりとりは面白くて楽しかった。 | ||||
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基本的な構成は、観光地とタイアップした2時間サスペンスに良くある構成です。序盤の関係者の紹介(役者の顔見せ)を兼ねた観光地の紹介、中盤の事件(ネタバレになるので具体的には書きませんが、被害者は典型的な2時間ドラマで殺される人の類型)、終幕の謎解き(崖っぷちは出てきませんが、既視感のある展開)といった感じです。これで探偵役がツアーコンダクターで、事件の起こる場所を京都そのほかの日本の観光地にすれば、○○サスペンス劇場で放送してもおかしくないでしょう。 ミステリとしては、偽の手がかりや伏線が弱いため、展開に意外性に乏しくストーリー上の起伏にかけること。帰国しなければいけないというタイムリミットの設定があるのですが、延期できないの?改めて来れば?という疑問がのこるので切迫感がないこと、など、残念な点がいくつかありました。 本作の紹介文にある「友人が容疑者」という展開が中盤以降にならないと出てこないのに、なぜこんなネタばらしをするのかと疑問に思いましたが、そうでも書かないと引きが弱い内容でした。 | ||||
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Very nice | ||||
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