(短編集)
モロッコ水晶の謎
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モロッコ水晶の謎の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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ドラマの前に「助教授の身代金」を予習しておこうと思い読破。 | ||||
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この作者の国名シリーズの評価の高いのを数冊読んだが、多くの話が謎が解けるまでは結構 惹きつけられるが、最後の謎解きの段階になると安易に都合のよい事実が突然 出たりして解決してしまい、腹にストンと落ちないというか、満足感が得られないのが欠点。 | ||||
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中篇3つに、掌編一つという構成です。 最初の短編は、謎解きの焦点が分散して、こねくり回したような印象を受けていまひとつでしたが、それが却って魅力と思う人もいるかもしれません。 二つの作品は、クリスティーのABC殺人事件を下敷きにしていますが、最初の作品と違って、捏ねくりまわした感じの解決が、著名作品を超える試みのように思えて、この作品ではプラス要素に思えるのだから、読者の感想なんて勝手なものです。 掌編を一つ挟んでの表題作は、物語の構成だすっきりして読みやすいこと、謎解きの肝と物語設定が巧みにリンクした意外性があることなど、3作品の中で一番読ませる作品です。わがままな読者としては、もっと人物描写が巧みだったら動機も説得力があったのに、とか、偽の手がかりや容疑者が色々出たらもっと振り回されて面白かったのになど、好き勝手な注文をつけたくなりました。 | ||||
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「助教授の身代金」なかなか意表をついた真相でした。人間の裏側、嫉妬、醜さがこの犯罪を起こしてしまったような。細かな伏線もよかったと思います。 「ABCキラー」アルファベットのAから始まる地名の場所で、Aから始まる名前の人物が殺された、そして次にはBから始まる場所で、Bさんが・・。警察には犯人らしい人物からのメッセージが届き、連続殺人を暗示している。果たしてC,Dと続くのか・・・というお話ですが、アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」からアイデアを得たものだそうです。最初はアンソロジーの「『ABC』殺人事件」に収録されました。犯行の動機が昼ドラ並みのドロドロな理由だったのがちょっとなあ・・という感じではありましたが、アイデアはおもしろいと思います。 「推理合戦」しゃれたショートショート風のお話です。最後のオチは笑いました。本格中編3つの間の休息のような一篇ですが、今回は実はこれが一番好きかも。 「モロッコ水晶の謎」資産家のお屋敷、パーティで起きた殺人事件、怪しい家族たち、主人が傾倒していた女性占い師、モロッコから持ち帰られた曇りなく美しい水晶球など、雰囲気のある要素がいっぱいです。正統派本格ミステリの王道という感じでした。なかなか粒選りの中編が揃ったと思います。 他のレビューアさんもおっしゃっていましたが、私も、最後の佳多山氏の解説にどうも納得がいきませんでした。有栖川氏は「ツイストの利いた解説を書いて下さった」と謝辞を述べておられますが。「モロッコ水晶」に占いと予言が取り上げられているからか、まったく種類や雰囲気の違う3つの中編、そして合間の掌編までをもすべて「予言」という言葉で分析しようとし、ただ理屈っぽく無理やりこじつけたようにしか思えません。「モロッコ水晶」の真相の裏読みは、さすがに”それは違うでしょう”と思ってしまいました。有栖川氏はいつも自分であとがきを書かれ、後に文庫化された時、さらに”文庫版のあとがき”を追加されますが、ご本人の書かれたものだけで充分だと思います。このあとがきも創作の裏話などが伺えて、いつもとても楽しみです。 | ||||
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表題作はある種衝撃を受ける作品となっています。 既成概念というものでこの作品を読んでしまいますと 火村があるとっておきのアイデアを用いて解決した 解決部分で驚かされてしまいます。 ご注意を。 正直真相を聞いても「へ?」となるクラスだと思います。 いわゆる手品に必要であろうタネがこの事件には 存在しないといっても過言ではないから。 ということで人によってはアンフェアに映ることでしょう。 あとは、「ABCキラー」という作品に関しても同上です。 これはある種反則に当たります。 (ただし関連性はあるためにグレーゾーンと言えばグレーゾーン) 最後がおっかない描写があるんですよね。 なんだろう、背筋が寒いです。 どの作品もちょっと賛否を呼ぶかも。 ただし、短い作品は非ミステリー(事件なし)なので 除外しますが。 | ||||
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短編集。表題作が断トツの5で、それ以外は推理合戦が4、他が3。 有栖川作品の中でも「モロッコ水晶の謎」、相当好きです。 学生シリーズでも感じますが、純粋さ、清潔感、そしてそれらを正面から肯定する人物が有栖川作品の特徴だと思っています。ミステリ部分のネタバレに直結してしまうので、それ以上は書けませんが、とにかく色々と美しいです。 またこの動機と言うか、トリックの背景にあるものが「そうきたか!」という点で素晴らしい。「占いやら預言やら宗教やら、科学で証明できないものを信じ切る人がいる。それによって殺人まで起こっている」という現実社会を見れば、このファンタジックな作品が「決してあり得なくはない」というリアリティを備えていることがわかります。 ただ文庫の解説が-大変失礼な言い方になってしまいますが-表題作についての部分はいくらなんでも的外れなんじゃないでしょうか、と思わずにはいられません。二次創作ならもう少し面白いものを書いていただけると、読んでも楽しいのですが。 「モロッコ水晶の謎」について、もしこの解説の読み方が正しいのならば、私がこの作品で感じた「有栖川作品らしさ」というのは全否定されます。 | ||||
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