(短編集)

最後のディナー



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初公開日(参考)1999年10月
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短編集

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最後のディナー (文春文庫)

2012年01月04日 最後のディナー (文春文庫)

ミステリー作家の石岡は女子大生の里美に誘われて英会話学校に通い始めた。ふたりはそこで知り合った孤独な老人・大田原と親交を深めるが、大田原はイヴの夜の晩餐会を最後に帰らぬ人となった。老人はなぜ、「神を見た!」と叫んだのか。御手洗が見抜いた真相とは?「龍臥亭事件」の犬坊里美が再登場。表題作など全3篇。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

最後のディナーの総合評価:8.18/10点レビュー 28件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

石岡氏のダメっぷり

本短編集は島田作品の中では御手洗シリーズに位置づけられるのだろうが、『龍臥亭事件』同様、御手洗は電話のみの登場で実際は石岡と『龍臥亭事件』で知り合った犬坊里美二人の顚末を描いた連作短編集となっている。

まず冒頭を飾るのは犬坊里美が広島の大学から横浜のセリトス女子大に転入して、上京してきて石岡と共に一日横浜見物をする顚末を語る「里美上京」から始まる。これは非ミステリ作品だが、石岡の『異邦の騎士』事件の良子の思い出が里美との横浜散策中にフラッシュバックするあたり、こちらも胸に去来する熱い思いがあった。特に横浜は何度も訪れているので以前『異邦の騎士』で読んだ時よりも鮮明にイメージが蘇り、あたかも里美とデートしているようだった。
その後、幕末に起こった薩摩の大飢饉に遭遇した酒匂帯刀と寂光法師がなぜ生き延びることができたのかという謎を解明する「大根奇聞」と続き、クリスマスに起きた悲劇を語る表題作「最後のディナー」で幕を閉じる。

「大根奇聞」はこちらが考えていた解答の上を行く解決だったが、いささか印象としては弱いか。しかし挿入される「大根奇聞」という読み物の部分は今までの島田作品同様、読ませる。やはり島田氏は物語を書かせると本当に巧い。

「最後のディナー」は今思えば『御手洗潔の挨拶』に所収された「数字錠」を思わせるペシミスティックな作品。
石岡が里美に誘われ、英会話教室に通うくだりはギャグ以外何物でもなく、石岡がこれまで以上に惨めに描かれているのがなんとも情けない。大田原智恵蔵という老人の隠された過去とかその息子の話とか色々な哀しい要素はあったが、今一つパンチが弱かったか。モチーフは良かったのに十分に活かしきれなかった感が強い。これはやはり石岡では力量不足だという事なのかもしれない。

気になったのは「大根奇聞」と「最後のディナー」で石岡がちょこっと話しただけで真相が解る御手洗の超人ぶり。正直やりすぎだろうと思う。これは逆に御手洗というキャラクターの魅力にならなく、あまりに現実離れした架空の人物というにしかとれない。
本作品で見せる石岡の極端なまでの鬱状態はそのまま当時の島田氏の精神状態を表しているのではないだろうかという推測は下衆の勘ぐりだろうか。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

里美上京

犬吠里美が横浜に引っ越してきてからの話。p41によると、石岡にとって里美は死んだ涼子の代わりであり生まれ変わりらしい。酷い。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最後のディナーの感想

ミステリー要素は少なかったのだが、
なかなか心に打つものがあるストーリーである
こういう短編集もいいものだ

鼻毛のびのび
YLPLRW2J
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25:
(3pt)

特になし

特になし
最後のディナー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後のディナー (角川文庫)より
4041682061
No.24:
(5pt)

内容よりも…

とにかく里美が憎らしいほど可愛いです!
石岡と里美は27歳も歳は離れているけど里美が石岡の事が好きなのは明らかで2人のやりとりに心温まりました。
何かと理由を付けて里美を諦めようとする石岡に溌剌とした若さで勇気づけてくれる里美は男の理想であり作者の理想でもあると思いました。
石岡じれったいなあと思う反面いち男として卑屈になる気持ちもよく分かるんだよなあ
最後のディナー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後のディナー (角川文庫)より
4041682061
No.23:
(3pt)

御手洗潔シリーズ番外編?

ミステリー作家の石岡と「龍臥亭事件」(未読でも本作に影響はほぼありません)の犬坊里美が主人公の表題作他2編の作品集。
「里美上京」は、主人公二人の再会の様子が取り留めもなく書かれたミステリーとは呼べない話。
「大根奇聞」と「最後のディナー」については、安楽椅子探偵的な御手洗潔がしっかりと謎を解き明かし、また表題作はやや切ないけれど最後は救われる物語です。
御手洗潔ファンは楽しめると思います。
最後のディナー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後のディナー (角川文庫)より
4041682061
No.22:
(4pt)

石岡君が…

大活躍でした。
短編でも読みごたえがありました。
御手洗もいいアクセントで存在してました!
最後のディナー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後のディナー (角川文庫)より
4041682061
No.21:
(4pt)

御手洗のええ話シリーズ

島田氏の御手洗シリーズの短編集である。
3編収録だが、最初のは一種のプロローグである。
他の2編は中編と言った方がいいくらいの長さだが、いずれも凝ったトリックのある殺人ものではなく、ええ話ものである。
石岡と里美が主になっており、御手洗は電話での最後のみ登場のパターン。
本格ミステリーとしてよりも普通の小説を読む感じで楽しめる作品である。
最後のディナー (角川文庫)Amazon書評・レビュー:最後のディナー (角川文庫)より
4041682061



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