リベルタスの寓話
- 御手洗潔シリーズ (25)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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『リベルタスの寓話』を前編と後編に分けて、間に『クロアチア人の手』を挟む中編2作。『クロアチア人の手』の方はなかなかトリックとしては面白かったのですが、ほんまにそんなトリックできんのか?とやや疑問に感じてしまいました。一方、『リベルタスの寓話』は、最初の寓話は面白かったのですが、そもそも前編と後編に分ける意味が分からず、内容もなんか仮想通貨や何やらも絡み、1章ごとに結構話も飛びぃで、正直ようわかりませんでした。 | ||||
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奇想と民族対立という社会的問題のコラボレーション。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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島田荘司の全作品コンプリートを推進中。島田荘司の『リベルタスの寓話』を読了した。『リベルタスの寓話』と『クロアチア人の手』という中編2篇からなる作品集で、初出は、2007年5月と9月の『メフィスト』。単行本は、同年10月5日リリース。 両方ミタライものなのだが、この段階でミタライはスウェーデンにいて、『遠隔』で事件を解決していく。 そしてこの作品も、島田荘司の基本である、 ・まず、ありえないくらいの奇想がある ・その奇想をいくつかの別の奇想が加わり、より深い奇想になる ・それを最後には論理的に帰結させてしまう が、ほぼ完全なカタチで構築されている。それも、今までの作品で最も難易度が高い、というかこれはいくらなんでも解けないだろう、と思うくらいにガチガチの奇想からスタートしている。チャプタ毎の構成もとても上手くて、唸ってしまう。 どちらも事件の発端は、クロアチア周辺だ(『クロアチア人の手』の事件自体は深川の芭蕉記念会館だが)。その歴史的背景と民族闘争の描き方が秀逸である。そして、この2篇がシンクロしている感じがする。 そういった要素に、医学的要素、そしてなんとRPGの要素、仮想通貨まで絡んでくる。もう驚いてしまう。そして、いつものように奇想は紐解かれ、論理的に帰結する。島田荘司のような大家が、こんなに斬新な世界をどんどんと自作に取り込んでいく姿に感銘すら覚える。 とても斬新な作品集で、ミステリー愛好者なら絶対に読み逃してはならない一冊だと思う。 | ||||
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歴史を含め多くのことを学ばせてもらった。普段は目を背けるようなこともこの本でなんとか読み続けることができた。人はどんな怪物にもなり得るものだと、血が氷る思いだ。 トリックや内容なのか、辛辣な意見が多いが、奇想天外だろうと、現実には難しいトリックであろうと、そのトリックを思いつけることが尊敬に値する。今ままでの己の書きてきたものと違うものを出力する才能というのものは尊敬に値する。 ただ、もう少し石岡くんに優しくしてほしいな、とは思ったが。 | ||||
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自宅で読書三昧できます。ありがとうございました。 | ||||
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御手洗シリーズの中編2編を収録。 両方ともクロアチア人とその民族紛争をテーマにした作品で海外ものと日本が舞台のもの。 最初の表題作は島田氏が当時提唱していた21世紀本格を志向したものだが、もともとこの21世紀本格というテーマ自体がイマイチ根付かないものであっただけに、最新科学を応用した内容だが、ミステリーとしてはやや面白味に欠けるか・・・・。 せっかくの猟奇的な導入部が台無しになっている感がある。 次のクロアチア人の手は日本が舞台で密室殺人もので本格ミステリーとしての面白さはこちらの方が上だが、その密室トリックは島田氏ならではのバカトリックだ。これも21世紀本格に沿ったトリックという事か・・・・。 まあ、御手洗ものとしては標準的な仕上がりか。 | ||||
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評価の低いレビューが並んでいる。クロアチアとセルビア等の根深い民族対立という、極東の地からは容易には体感として呑み込めない旧ユーゴスラビアの内戦をテーマとしており、その意味では手ごたえのあるはずの中編ミステリーが2編。しかし、近年の島田さんのミステリーづくりの無理なところが目について、こちらも☆3つどまりの評価しか下せない。 おどろおどろしい描写、東欧史をそれなりに勉強したとおぼしき背景説明など、物語づくりに向けたいつもの意気込みはうかがえるものの、ひと言でいえば、2編ともに空回りしている。残念。 | ||||
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