魔神の遊戯
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.00pt |
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魔神の咆哮のような声が木霊す中、スコットランドのかの有名なネス湖で起きる残虐な連続殺人。頭と胴や手足が引きちぎられていろんな場所に置かれるという、占星術殺人事件を彷彿させる内容。酔っ払いの視点で語られる本書は御手洗シリーズでも少し異色的。中盤以降は俄然面白くなり、かつてこの村に住んでいた精神病患者の手記と事件との関連性、なかなか見えない犯人、魔神の咆哮の謎など最終盤で明かされる解決は流石のでき。意外な犯人にはスッカリ騙されました。解説にもあったとおり、御手洗ものの中でも確かに傑作と思いました。 | ||||
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ネス湖畔の村ティモシーで頭を犬の胴体に縫い付けられている死体が発見された。やがて両手両足、胴体などの他の部位が発見され、それらは巨人が引きちぎったような痕跡があった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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島田氏の御手洗シリーズの長編で、今回はスコットランドのインバネス周辺の田舎町が主な舞台となり、連続不可能殺人が繰り広げられる。 手記が挟まれていて、これは倒叙形式なのかと思わせておいて・・・という島田氏らしいトリッキーなプロットだが、真犯人と事件の背景は島田作品ではよくあるパターンという気はする。 御手洗ものとしては傑作とは言えないが、退屈させずに一気に読ませるパワーはあり、標準以上の出来である。 | ||||
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魔人の仕業とも思われる悪行の数々は魅力的だが、ネタに関してはこういうミステリで お馴染みなものなので、読んでいく途中で簡単に作者の狙いに考えが至ってしまうのがいただけない ただいくらなんでもそんな理由のためにそこまでやる必要はあったのかというのはリスクを考慮するととてつもなく疑問 全盛期の作者ならこの辺にもう少しきっちりとした理由付けをしたのだろうと思うと、そこが残念 | ||||
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本格ミステリ・マスターズの第一弾として刊行された本作には、著者のかなりの意気込みが込められていたのだと思う。 しかし、そのシリーズは現在のところ休止中のようだし、再開される目途はないだろう。 さて、著者が本格ミステリに強くこだわり、そのスタンスを維持していることは尊敬に値する。 その著者の意気込みは、しかし、少なくとも本作では空回りしたようだ。 思えば、著者はミステリーランドでも「透明人間の納屋」で第一弾を飾った。 あれもまた、本作と同様に空回りの一作だった。 著者の長編作品は、どれもスケールが大きい。 著者もそれを意識して、そのスケール感はどんどんインフレしていった。 本作がシリーズ第一弾ということもあり、そのスケールの大きさには、かなり気を遣ったと思う。 そして確かに、スケールは大きい。 不思議な現象が起き、謎が提出され、そして最終的には解決されるという、きれいなスタイルである。 しかし、謎のスケールが大きい分、その解決に相当の切れがないと、尻すぼみになることも確かだ。 本作は、そう感じる典型だ。 著者の御手洗ものファンは、どうしても作品に大きなインパクトを要求してしまう。 しかし、それはスケールの大きさ、謎の大きさでなくても良いのだ。 意外性の大きさ、つまり都筑道夫風に言えば、論理のアクロバットということである。 たとえば、中編「傘を折る女」や「ギリシャの犬」などは、その典型である。 つまり、良い意味できかせたハッタリが、うまく生きているのである。 本作では、その点にかなり甘い部分があり、それが作品の完成度を損ねている。 | ||||
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畳み掛け、先入観植え付けがシリーズでは強烈な作品に入ります。途中で挿入される記録が犯人を疑わせるヒントをさえぎってくれているという問題作といえば問題作。この作品にはなにやら怪しいというか明らかににおう人物が約1名いるし、構成も不自然なのでなにやら裏があるのは序盤で推測がつくかもしれません。しかもご親切なことににおうような表現がしてあるんですもの。シリーズを通して読んでいる人はあれ!ときっと思うに違いありません。そして事件の背景もある文によって巧妙にわからないようになっています。だけれども…この作品をうっかりでもとこうとするとくたびれますので素直に読み進めていくことを推奨したいと思います。最低限持ち合わせておきたいのはせいぜいミステリーの法則ぐらいでしょう。それを念頭に入れて著者の思惑に動かされないように気をつけてくださいね。壮大な作品なのでちょっと疲れてしまうかもしれませんね。 | ||||
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御手洗は差し置いても、ひとつのミステリーとしてほどほどに楽しめました。 アル中のストーリーテラーと、村の警察署長のやり取りがちょっとクドイいと思いましたが。 島田さんの最近の御手洗ものよろしく、トリック云々を楽しんで一緒に推理するミステリーではない ので、(推理するのは無理かと)考えすぎずに物語りとして淡々と読み進めました。 けっこうさらっと読めます。 終始冴えないミタライ。 まあ、いつもどおり、最後の最後に全て明らかになる。 その鮮やかな瞬間を味わいたくて、また御手洗を追ってしまうのです。 石岡くんがいればもっと嬉しいのですがね。 | ||||
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