最後の一球



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

6.50pt (10max) / 2件

6.93pt (10max) / 14件

Amazon平均点

4.12pt ( 5max) / 25件

楽天平均点

4.23pt ( 5max) / 13件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

35.00pt

10.00pt

18.50pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2006年10月
分類

長編小説

閲覧回数5,124回
お気に入りにされた回数2
読書済みに登録された回数26

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

最後の一球 (文春文庫)

2010年07月09日 最後の一球 (文春文庫)

母親の自殺未遂の理由が知りたい―青年の相談に、御手洗潔はそれが悪徳金融業者からの巨額の借金であることを突き止める。裁判に訴えても敗訴は必至。さすがの御手洗も頭を抱えたが、後日、奇跡のような成り行きで借金は消滅。それは一人の天才打者と、生涯二流で終わった投手との熱い絆の賜物だった。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

最後の一球の総合評価:8.11/10点レビュー 27件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

ミステリよりも物語を重視か

御手洗・石岡コンビ若き日の事件。やっぱり彼らはこうでなくてはならない。
初期の御手洗シリーズのテンポ、御手洗の奇矯ぶり、そして2人の漫才のような掛け合いが戻ってきた。開巻してすぐ私はこの快哉を挙げた。初期シリーズに見られたユーモアも織り込まれ、一気に御手洗ワールドに引き込まれた。
この頃の島田氏は物語の復興を唱えていた。ミステリはトリック、ロジックも大事だが、まず小説でなければならない、コナン・ドイルの時代から描かれてきた物語がなければならない、確かそのようなことを提唱していたと記憶している。そして本書が出た2006年は月刊島田荘司と銘打たれたように、6ヶ月連続で新刊(一部加筆訂正も含む)が発表され、気炎を吐いていた。

特に本書ではコナン・ドイルへの影響が顕著で、事件の発端となった日の御手洗・石岡コンビの日常が語られるあたりは全くホームズシリーズの導入部と似ている。そして奇妙な依頼と事件発生、解決、そして事件に至るまでの犯人の長いエピソードなど、構成は全くもってホームズシリーズの長編と瓜二つだ。
そう、ミステリ始祖に敬意を表した原点回帰がこの頃の島田氏の活動指針だった。

本書はしかしミステリとしてどうかと云われるとその出来映えについてはやはり首を傾げざるを得ない。御手洗が登場するのは全277ページの物語のうち、たった76ページぐらいで、その後はある野球選手の半生と事件に至るまでの経緯が手記の形で語られるのである。したがって御手洗の推理らしきものはほとんどない。
まあ、確かに御手洗は超人型探偵で事件に遭遇しただけで全て見極めてしまうのだが。しかし事件の真相はこの手記で明かされており、一応御手洗はその手記で出て来はするものの、間接的に事件の真相を見抜いたようにしか書かれていない。つまりこれはもはや推理小説ではないわけで、読者は事件が起きた後、犯行手記を延々と読まされるだけなのだ。
これは構成上、大いに問題だろう。ホームズでも犯人究明の推理はなされていた。それが故に彼は今なおミステリ界に君臨するキング・オブ・ディテクティヴなのだ。
しかし本書ではその推理すら披露されない。全てを見抜いた御手洗の暗示的な台詞が仄めかされるだけなのだ。ちょっと物語に比重を置きすぎたバランスの悪い作品と云える。

しかしそんな構成上の不満はあるものの、やはり島田氏のストーリーテラーぶりは素晴らしい物がある。
少しの才能でプロ野球選手を目指した貧しき男と、天性の才能で見る見るうちに球界を代表する選手にまでなった全てを手に入れた男の友情物語は、はっきり云ってオーソドックスな浪花節以外何ものでもないが、くいくいと読まされる。作者の揺ぎ無い創作姿勢とも云える弱者への優しい眼差しも一貫されている。
つくづくこの作家は物語を語るのが上手いと感じた。
ただ現代本格ミステリ界の巨人としてはやはり上記の理由から凡作といわざるを得まい。100ページ足らずの短編をエピソードで無理矢理引き伸ばした長編、もはやテクニックだけで書いている作品だなぁと一抹の寂しさを感じてしまった。

Tetchy
WHOKS60S
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

野球好きな方へ


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

jack
J1EJ4V2U
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.25:
(4pt)

胸を打つものがある

設定や展開には少々無理があるのですが、スポーツ好きな人には刺さる物語だと思います。
とくにプロを目指して努力してきた人、その夢を諦めざるを得なかった人にはドンピシャだと思う、胸を打つものがあります。

出番は少ないけれど、これぞ御手洗さん!という優しさも感じられる作品です。
最後の一球 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:最後の一球 (講談社ノベルス)より
4061826476
No.24:
(5pt)

自分にはドストライク

他の人には勧めません。
設定も、展開も、結末も、最高だとは言えないと思います。
しかし、自分にとってはドストライクでした。

大好きな野球には愛されなかった二流選手。
才能に恵まれた超一流選手の運命。
親子の愛情と、友情。

心の琴線に触れる要素が複数ありました。
先が知りたくて急いで読みました。
最後の一球 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:最後の一球 (講談社ノベルス)より
4061826476
No.23:
(4pt)

島田荘司のハートフルストーリー

謎解きはメインではありません。結末に至る過程、ひとりの野球人生が事件と交差するまでの手記がメインです。
本格よりこういう作品も島田荘司ファンも多いのだと思います。
胸が熱くなりました。
最後の一球 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:最後の一球 (講談社ノベルス)より
4061826476
No.22:
(4pt)

最高の一品

島田氏の御手洗もの長編の一作だが、ミステリーとして見れば、地味な事件で予想通りのトリックであり、御手洗ものとしては他の大作長編に埋もれてしまうような小品であるが、小説としてはかなり読み応えがあり、島田氏も自身の代表作と言い切るくらいである。
御手洗が登場するのは最初と最後だけ。
大部分がある社会人野球選手の手記となっているが、この物語が何とも言えず味わい深い感動編なのである。
最後の一球 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:最後の一球 (講談社ノベルス)より
4061826476
No.21:
(5pt)

読み進めていくうちに・・・

冒頭、どのようにして野球の話につながっていくのか、??と思いながら読み進めていくと・・・。
一人称で始まる竹谷くんの独白。辛い練習風景の描写は、筆者自身の経験ではと思うほどリアルです。
最後の一球 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:最後の一球 (講談社ノベルス)より
4061826476



その他、Amazon書評・レビューが 25件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク