占星術殺人事件



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初公開日(参考)1981年12月
分類

長編小説

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占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)

2013年08月09日 占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?名探偵御手洗潔を生んだ衝撃作の完全版登場! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.72pt

占星術殺人事件の総合評価:8.00/10点レビュー 258件。Sランク


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全47件 1~20 1/3ページ
No.47:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

高評価ランキング上位にあったので読んでみたがガッカリ


▼以下、ネタバレ感想

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mustang
PCGQIQ4X
No.46:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

占星術殺人事件の感想

ATHOS。
不可解な章題から記される奇怪な手記。アゾート幻想に囚われた狂人の手記だ。

この文章から始まり、物語は探偵・御手洗潔の推理に移る。言及されることは少ないが、本書の面白さには御手洗の推理の豊富さと突飛さにあると思う。到底ありえないような推理を導き出し、それを正しいと疑わない御手洗の姿勢とキャラクターは、謎の不可解さに適合している。

問題となる謎、四十年間解明されることのなかった処女六人バラバラ殺人の謎の不可解さも魅力的である。誰かが、ミステリに必要なのは不可解な謎だと言った。まさに本書における謎は不可解。解明は不可能ではないかとすら思わせてしまう著者の手腕は相当のものだ。

御手洗のキャラクターが特筆されやすいが、忘れてはならぬのが助手・石岡の存在だ。彼は御手洗の推理に手を貸すなんて野暮なことはしない。探偵を置いて、彼自身が彼なりの推理を展開し、捜査を行う。よく考えればこれはなかなか斬新な試みだ。助手が助手のまま完結するのではなく、探偵であろうとする。これは石岡の西壁を如実に表している上に、物語における明らかな重要な要素だ。


ATHOS。アゾート。もしくはアゾースとも云う。
錬金術における賢者の石を示す言葉だ。全ての始まりを意味する「A」の文字の後ろに、ヘブライ語、ラテン語、ヘレネス語の最後の文字を加えた言葉。それがATHOS。
この言葉の成り立ちに符合するように、物語の序章と終章には奇妙な、そしておそらく恣意的な合致がある。アゾート幻想という一つの軸を取り巻くように展開する事件の存在。そしてメタフィジカル的な観点から見た時に感じる合致。著者・島田もなお、アゾート幻想に囚われていたのかもしれないと思わせる。

ATHOS。賢者の石。それは錬成における触媒。
著者のアゾート幻想は、それ自体を触媒として、感動と衝撃を錬成した。

驚くべき錬金術師だ。島田荘司。

waiter
1K80784I
No.45:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

占星術殺人事件の感想

ミステリ好きにもかかわらず本作をずっと読んだことないという恥をやっと雪げました。
某作品のネタバレを見てしまっていたのですが、最初の手記の読みにくさを越えれば非常に面白く、良く出来た作品でした。
ネタバレされたメインのトリック以外も興味深かったです。
また、確かに読者に対してあからさまな形で必要な情報は示されており、最後の種明かしでも様々な箇所で「確かに」と納得させられるあたり流石だと感じました。
「トリック知ってるし…」という方でも未読ならば非常におすすめです。

LN
XL1SRHRZ
No.44:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

占星術殺人事件の感想

昔読んだものを再読。
時代・場所を縦横無尽に駆け巡りながらも全体が破綻しないのは見事。
もう40年近くも前の作品なんだね・・

テルテル
9638XNHX
No.43:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

占星術殺人事件の感想


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mick
M6JVTZ3L
No.42:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

今更ですが読んでみました

私は綾辻行人フリークスで、綾辻氏が師を仰ぐ島田荘司氏ではあるが、未読であった。
綾辻氏の館シリーズで登場する島田潔という人物は、島田荘司の「島田」と御手洗潔の「潔」を掛け合わせたのが名前の由来。と、これは有名な話か。
綾辻氏の作品をほぼ完遂した今、次はどの作者をと思って手に取ったのが、島田氏である。

そしてこの「占星術殺人事件」、読み易いかと言われると、序盤の手記には理解に苦しんだのと、東経の下りが難しかった。
御手洗と石岡の薀蓄合戦が不要かと思われたりもした。
パクリで有名と言われているトリックだが、自分は初読で新鮮で大いに悩み楽しませて頂いた。
犯人ももちろん斬新で想像はしつつもありえないよなあ、と考えていたところでの指摘に唖然。
こんな時代だからこんなトリックが用いられ40年以上も迷宮入りしてたのかと、改めて考えさせられた。
総合的に考えてデビュー作品では素晴らしいと言わざるを得ない。
また、途中で「材料は揃った。推理せよ」という1枚が2度に渡って出てくるところで、綾辻氏もここを習っていたのかと思った。
島田作品、今後も読んでいこう。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.41:
(6pt)

占星術殺人事件の感想

こみいったトリックでした。以上。

kmak
0RVCT7SX
No.40:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

これをパクった作品より先に読みたかった……

まさに推理小説史上に残るトリックなんですが、悪名高き例のパクリ作品の方を先に読んでしまったので実質ネタバレ状態で読むことになりました。
最初から知らなければどれだけこの真相に驚けたのかなぁと残念でしょうがないです。

デビュー作で堂々と御手洗にホームズをこき下ろさせる島田氏はいい度胸してますね(笑)
しかし、その御手洗のキャラがホームズ的だったり、ホームズ以外の探偵に至ってはそもそも名前すら知らなかったり
ディスってるのかリスペクトしてるのかわからない、今で言う一種のツンデレなのでしょうか?

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.39:
(7pt)

占星術殺人事件の感想

確かに最初の手記はかったるい感じでした。
主人公にもあまり魅力を感じなかったですね。うつ病の人間を知っている者としては、この主人公がうつ状態であったとはとても思えない。まああまり関係ないですが。


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マー君
S2HJR096
No.38:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

読みやすくはない

トリックは某漫画を先に読んでしまっていたので知ってしまっていました。
御手洗潔はかなり好きな主人公になったので、
今後も御手洗シリーズは読んでみようかなと思いました。
確かに至高のトリックといえると思います。
漫画を読む前に読みたかった・・・

しかし・・・

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マビノギオン
ETOPY8N1
No.37:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

占星術殺人事件の感想


▼以下、ネタバレ感想

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カミーテル
MCFS6K6O
No.36:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

占星術殺人事件の感想

一気に読み切った!最後はしてやられたなぁという感想です。

conejo
ZYHEZN1P
No.35:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

奇想天外なトリック

非常に読みにくかったです。似たような名前で(直接は登場しないので当たり前だが)個性の薄い登場人物が多く、星座や惑星や金属物質を覚えるのが大変で、序盤で読むのをやめたくなりました。
視点に関しても、探偵役の御手洗潔の目線では書かれていないため、基本的に会話文で進んでいきますが、誰が話しているのかわかりにくい部分も多かったです。また、読者への挑戦ということで仕方はないとは思いますが、謎を隠すために必要のない話が多いため長く感じてしまいました。

期待しすぎたかなと思いましたが、それでもトリックには「なるほど!」と思わずにはいられない素晴らしいものでした。

御手洗潔というキャラクターがとても魅力的だったので他の作品も読んでみたいです。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.34:
(7pt)

占星術殺人事件の感想

初読み作家さんです。トリックの真相が分かった時は衝撃というより、このトリックのアイデアに対し感心をしてしまった。また、このトリックを暴かれないための仕掛けも上手いもんだなと感心した。でも、40年以上も真相が暴かれなかったという設定には、少し違和感を感じる。40年も経つ前に頭の切れる人が事件の真相に気づくのではないのかなと、少しひねくれたことを考えてしまう自分です。

松千代
5ZZMYCZT
No.33:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

占星術殺人事件の感想

島田氏の本は2冊目となった。
シリーズ的には順番が前後したが、御手洗シリーズ1作目を手に取った。

感想に「読みにくい」とあったが、読み始めると「どこがだろう?」という疑問しかなかった。だが、段々と読みにくい、頭に入ってこない、眠くなるの3段階でよく理解した。

トリックは驚きというより感心が大きく、なるほどと思った。
これは、確かになかなか思いつかないもので自分には“ 新しい”ものであった。
評価されるのも頷ける。
しかも、これがデビュー作というのだからもう、頭を下げることしか出来ない。
本当によく出来ていて、確かにこの作品は世の中をざわめかせたのではないかと思う。
しかし、この作品により「新本格」が出てきたのだからありがたい話である。

前半部を頑張ればきっと良い結末が待っている。
時間が暫く空くだろうが、『異邦の騎士』を楽しみに待っていよう。

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りゅかさん
DSQDHULA
No.32:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

占星術殺人事件の感想

「読者への挑戦」付きで、これぞミステリーな作品。
トリックの質・量も満足できる。



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mkaw11
HAAP6CBX
No.31:
(9pt)
【ネタバレかも!?】 (17件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

島田荘司の原点でしょうか

切り貼りのトリックには驚かされた。極上のエンタテインメント。

わたろう
0BCEGGR4
No.30:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

何度読んでも初めて読んだ時の興奮が甦る

私がミステリー好きになることを決定付けた生涯ベストワン!!!!

江戸川乱歩、横溝正史、高木彬光、鮎川哲也などなど、日本の推理小説作家の作品からスタートしたが、この作品に出会ってからというもの、これを超える作品に出会いたいと切望し続ける日々を過ごしている。

しかし、未だ超える作品に出会えていない。

すばらしい作品です・・・

ドラえもんそっくり
7S16C9X0
No.29:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

私をミステリ好きにした傑作

私がミステリをここまで本格的に読むようになったのは、この島田荘司との出逢いがきっかけであった。つまり島田のミステリが私にミステリ読者の道へと導いた。だから私にとって島田の存在というのはかなり大きく、神として崇めているといっても過言ではない。一生追い続けると決めた作家、それが島田だ。

とはいっても本作が私にとって初めて触れる島田ミステリであったわけではなく、最初は『御手洗潔の挨拶』であった。その経緯については『~挨拶』の感想に譲るとして、本作はその次の島田作品だった。
実際私は『~挨拶』を楽しく読み、面白いからもっと貸してとその友人に頼んだところ、持ってきたのが本書。まず最初の印象は、題名に引いたというのが正直なところ。いまどき『○○殺人事件』というベタなタイトルと、古めかしいイラストが描かれた文庫表紙は、もし私が本屋でその本を見ても手を伸ばさない類いのものだったし、本屋でその友達に「この作品面白いよ。お勧め。買って読んでみて」と云われても決して買わない代物だった。ちなみにこの時借りた文庫の表紙は新たなイラストでノベルス版(書影がそれですね)が出版されたが、今現在でもそのままだったように思う。私が後に買った文庫版も同じ表紙だ。
ということで、その表紙とタイトルのせいもあり、実は借りるのには前向きにならなかったのだが『~挨拶』が面白かったので読んでみるかと軽い気持ちで手に取った。

本書を途中で断念した読者の中には冒頭のアゾートの話がかなり読みにくい文章だったという人がけっこういるらしい。しかし海外の古典を読んでいた私にとってはこのくらいの文章は全然大丈夫で、むしろ読みやすいくらいだった。前に挙げたブラウン神父シリーズと比べてみれば一目瞭然だろう。

さてこの6人の娘のそれぞれ美しい部位を繋げて至高の美女アゾートを作るというこの冒頭の怪しくも艶かしいエピソードはいきなり私の読書意欲を鷲掴みにし、ぞくぞくとした。昔乱歩の小説で読んだ淫靡さを感じたものだ。
その後、名探偵御手洗登場。この昭和11年に起き、その後何年間も解決できなかったという事件に御手洗が挑む。

で、この本を読んだ当初、この事件は実際にあった話だったのかというのが友達の間で話題になった。本を貸してくれたO君は実際にあったと云っていたがその真偽は今でも定かではない。その後の島田作品にはこういう虚実を混同させるような叙述があるので、私は創作だと思っている。というのもその後乱歩、海外古典を読んでいくと、本作のように「明敏なる読者諸氏ならばご存知であろう、あの世間を騒がし、国民を恐怖のどん底に陥れた忌まわしい事件」という件が続々と出てくる。さながら探偵小説ならびに推理小説の枕詞として当然付けなければならないコピーのようだ。

さてこのアゾート事件を捜査する御手洗は当初自信満々で、京都の人形師の許を訪れたりとかなり活発な動きを見せる。しかしやがて捜査は行き詰る。この辺の相棒石岡の絶望感をそそる語り口がいい。
そして真相に思い当たり快哉を挙げ、狂喜乱舞する御手洗にかなり笑ってしまった。
そして挿入された「読者への挑戦状」に戸惑ってしまった。なぜなら私はこのとき犯人までしか推理できていなかったのだ。
私は何故かトリックやロジックが解らなくても、なぜか犯人が解るということがよくある。本作もどうしてか解らないが犯人は多分こいつだろうと解った。読んでいる最中に貸してくれた友達が「犯人誰か解った?」と訊いた時に「多分○○だと思う」といった時に、感心したような顔をしていたのを今でも覚えている。まあ、軽い自慢話だが。

二度目の挑戦状でもまだ私は解らなかった。そして明かされるトリックの美事な事。私も思わず快哉を挙げた。これはすごいと本当に思った。
そしてその後も物語は全ての疑問を回収し、決着を付け、犯人の手記で閉じられる。哀感漂う物語の閉じ方はブラウン神父の純粋にロジックとトリックの素晴らしさから得られるカタルシスに加え、物語を読むことの醍醐味が心に刻まれる思いがした。
この作品で私は島田作品をもっと読みたいという衝動に駆られた。そして再び友達に次の島田作品を所望した。

もし本作を読んでいない方、もしくは途中で諦めた方は是非とも読んで欲しい。彼によって新本格は作られ、今の本格ミステリの隆盛の創世となったのが本作なのだから。

その方々に老婆心ながら注意点を云っておく。
まず無造作にパラパラと本書を捲ってはいけない。本書の肝であるトリックの図解が目に入ってしまうから。
そしてこれが一番重要なのだが、マンガ「金田一一の事件簿」は決して読んではいけない。なぜなら本書のトリックを丸ごとパクっているからだ。私はあの時大いに憤慨したものである。幸いにして本書を読むのが先だったが。
しかし私が島田氏を神と崇めるようになったのは本作ではない。それについてはまた別の機会に。

Tetchy
WHOKS60S
No.28:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シンプルかつ大胆なトリック

本格ミステリを調べるとオススメとして必ず挙がるこの作品。シンプルかつ大胆なトリック、複雑な人間関係、探偵による推理の展開など、本格ミステリとして求められるピースが揃ったハイ・クオリティな内容と言えるでしょう。
犯行や物語の展開における偶然性など、やや現実的には難しいと思われる部分はあるものの、小説である以上気にかかる程度ではないと言えます。
しかし冒頭の手記や、推理を含め事実が明らかになってゆく展開について、ややだらだらとした印象を受けます。また執筆時からかなり年数が経っているため文体がやや古く、若干の捉えにくさをおぼえました。
以上を鑑みて、この点数とします。

hiro-m
4K1CCRGG
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